- 2016-10-22
シリーズ累計320万部を超える長編ファンタジー小説『デルフィニア戦記』がついに舞台化!
『デルフィニア戦記』は1993年に刊行されたライトノベル作家・茅田砂胡さんの代表作で、これまでCDブックによる音声ドラマやオーケストラを組み入れた音楽会などさまざまなメディア展開を行い、根強い人気を誇っています。
来年1月に上演される第一章では、文庫版1巻~4巻までの「放浪の戦士」のエピソードが描かれ、主人公・ウォル役には、仮面ライダードライブでハート役を演じた蕨野友也さん。共演には佃井皆美さん、細貝圭さん、山口大地さん、林剛史さん、大沢逸美さん、小林勝也さん、山本亨さんといった東映特撮出身の若手俳優から実力派舞台俳優まで、豪華なキャストが揃いました。
スマートボーイズでは、今作の座長を務める蕨野さんに直撃インタビュー! 3回に渡りタップリお届けします。
PART③では、気になる蕨野さんのプライベートや趣味などを語ってくれました。
――せっかく今回初めて蕨野さんにじっくりとお話ができるということで、プライベートの部分も掘り下げたいなと思います。公式サイトのプロフィールに「特技:サッカー」と書いてありますが、中高生時代はサッカー中心の生活とかでしたか?
蕨野 これ、10年も変わっていないプロフィールですね(笑)。あの時は学生生活が終わってすぐだったので、「特技:サッカー」と書いただけで、実際にサッカーをしたのは小学校&中学校だけです。
――では、普段フットサルとかサッカーの試合を見に行ったりとかは…。
蕨野 いや、僕そこまではやりたくないんですよ。都会に来て、なんで体を動かすのにお金を払うのか、僕には全く理解ができなくて。フットサルのコート使用料で数千円、ボール代で何千円って。いやいや、そこら辺の山とか登ってりゃいいじゃんって。
――(笑)
蕨野 僕の名言ではないですが、「東京って何でも揃っているけど、何もない」とよく友達に言います。「人はいるけど、心がない街で寂しいよね」って。育った環境が田舎なので、そういう風に思っちゃいます。裏を返せば「田舎が恋しい」ということなんですけどね。
――もし、まとまったオフがあったとしたら、真っ先に宮崎へ帰省しますか?
蕨野 行けたら行きたいですけどね。帰る手段は飛行機ではなく、“バイク”という手段が僕には残されているんです。
――えっ、バイク? どういうことですか?
蕨野 「バイクで宮崎まで帰れ」って言うんですよ、うちの事務所が! しかも原付で(笑)。10年ぐらい前、大泉洋さんが出演した「水曜どうでしょう」で原付(カブ)に乗りながら九州や四国へ旅をする企画が面白いというところからスタートして、年末年始にマネージャーから「蕨野さん、いつになったら原付で宮崎に帰られるんですか?」と毎年言われ続けているんです。
――これを言うのは失礼になるかもしれませんが、とんでもない事務所ですね。実は私も中型バイクの免許を持っていて、一度だけ年末年始に大阪まで帰省したことがありますが、寒くて本当に苦痛でした。でも今年の年末は、舞台の稽古中でしょうから、言われないでしょうね。では話に戻りますが、普段オフの日はどう過ごしていますか? イメージ的にはアウトドア派の感じはしますが。
蕨野 普段はインドアで何もしないというパターンでしたが、最近は違うことをやってみようと山登りとかしています。
――最近登った山は?
蕨野 富士山です。御来光も見ることができました。
――他にハマっていることはありますか?
蕨野 う~ん、趣味なら「靴磨き」かな。ブラシ、磨き用と拭く用のタオル、専用のパーツクリーナーを用意します。
――何かこだわりとかありますか?
蕨野 こだわりというより「足下が汚れているのは嫌」という親の教えです。「人のお宅にお邪魔するときに玄関や廊下は人を見るポイントだし、そういう部分で人は判断されるので、うちはしっかりしろよ」って親から教育を受けてきたので、靴磨きは自然とやっています。一般的にはしょうもないかもしれないけど、自分の心がキレイでいられますね。
――そういえば蕨野さんは、「びのくん」というオリジナルキャラクターを作っているそうですね。先ほど見させていただきましたが、かなりのゆるキャラでしたね(笑)。ちなみに普段は絵とか描いたりするんですか?
蕨野 絵は全く描かなくて、センスはほぼゼロです。だけど、自分で書ける限界の絵ってどれだろうと思って出来たのが「びのくん」です(笑)。
――絵的センスがあって、時間があれば仮面ライダーハートのデザインとか書いているかなと勝手に妄想していました。
蕨野 「びのくん」みたいな絵しか描けないのに、仮面ライダーハートが書けるわけないですよ! 絵のセンスは全くないですが、かわいいものが好きで、魂が宿ってそうなカワイイ人形を集めては、TVの横に置いているんですけど、今ではものすごい数になっちゃって。ファンの方からいただいたものも多いですね。
――非常に楽しい話を伺うことができました! では最後にファンの方へのメッセージをお願いします。
蕨野 多くの方々が読まれている作品が舞台化するということで、僕が主人公のウォルを演じるというプレッシャーを感じていますが、原作を読まれた方に対しての世界観を崩したくない気持ちもありますし、やり終わった後に「蕨野で良かったな」と思ってもらえるように、稽古から戦っていきたいです。
世界観があまりにも広すぎて、どう細かくそれぞれの役が描かけるかわかりませんが、このキャストに囲まれて、演出の児玉先生を迎えて、一丸となって「デルフィニア戦記」をやり遂げるという目標で突っ走っていけたらと思っています。
もちろん原作を見ていない方にも、ストーリーがわかるようお芝居で伝えていきますので、来年1月、銀河劇場でお待ちしています。
舞台『デルフィニア戦記』第一章は、2017年1月20日~29日の期間、東京・天王洲銀河劇場にて上演。また舞台化を記念したコラボカフェ「デルフィニア・カフェ」が10月23日、Blimp Clubにてオープンします。
詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。
(取材・文:冨岡弘行)
☆Information
舞台「デルフィニア戦記」第一章
日程:2017年1月20日~29日 ※全12回公演(予定)
公演会場:天王洲銀河劇場
脚本・演出:児玉明子
出演:蕨野友也 佃井皆美 細貝圭/小林勝也 山本亨 他
企画・製作:舞台「デルフィニア戦記」製作委員会
企画協力:茅田砂胡プロジェクト
≪公式サイト≫
http://delfinia-stage.jp/