2016-10-21

シリーズ累計320万部を超える長編ファンタジー小説『デルフィニア戦記』がついに舞台化！

『デルフィニア戦記』は1993年に刊行されたライトノベル作家・茅田砂胡さんの代表作で、これまでCDブックによる音声ドラマやオーケストラを組み入れた音楽会などさまざまなメディア展開を行い、根強い人気を誇っています。

来年1月に上演される第一章では、文庫版1巻～4巻までの「放浪の戦士」のエピソードが描かれ、主人公・ウォル役には、仮面ライダードライブでハート役を演じた蕨野友也さん。共演には佃井皆美さん、細貝圭さん、山口大地さん、林剛史さん、大沢逸美さん、小林勝也さん、山本亨さんといった東映特撮出身の若手俳優から実力派舞台俳優まで、豪華なキャストが揃いました。

スマートボーイズでは、今作の座長を務める蕨野さんに直撃インタビュー！　3回に渡りタップリお届けします。

ウォル役の蕨野友也さん

PART②では、原作者とのエピソードや役作り、さらには仮面ライダードライブに関する話などを語ってくれました。

――今回の共演者を見ると、佃井皆美さん、細貝圭さん、林剛史さんという、蕨野さんと同じ東映特撮ヒーロー番組出身が多く出演されますが、これまで共演された方はいらっしゃいますか？

蕨野　いないですね。

――えっ!?　全員初共演ですか？

蕨野　舞台を見に行かせていただいたのは、佃井さんと山本亨さんだけです。佃井さんとは取材やお食事会で何度かお話をさせていただきましたが、他の方々は今回が初対面です。皆さんすごいキャリアのある方ばかりなので、顔合わせが本当に楽しみです。

――ところで、蕨野さんのプロフィールを見て意外だったのが、これまで舞台の経験が2013年に出演した時の1度だけなんですよね。約3年ぶりの舞台に対して、期待と不安、どちらの方の比重がありますか。

蕨野　今の時点では50/50ですかね。原作は読んだので大まかな世界観はわかりますが、役作りに関しては、台本が上がってみないと何も出来ないですね。台本が出来上がって、しっかりと読み込んでいくに連れて、きっとウォルが僕の中でもっとはっきりしていくと思います。

――今作では、戦闘シーンが多く出てくると思いますが、これまで殺陣の経験はありますか？

蕨野　ほんの昔に殺陣の稽古に参加したり、一度時代劇に出演したことはありますが、佃井さんほど動けるかというと、全然動けませんね。それを考えるとかなり劣ってしまうので、稽古中を含めて、殺陣の練習を用意していただく予定で、これから挑む感じですね。今自分ができるとしたら、殺陣の練習と体幹を鍛えることですね。

――普段もかなり鍛えていらっしゃるんですか？

蕨野　そうですね。基本はウエイトトレーニングと、バランスボールを使った体幹トレーニングが多いです。

――そういえば先日、原作の茅田砂胡さんと初めてお会いされたそうですが、茅田さんからアドバイスや印象に残った話があったら教えてください。

蕨野　「ウォルはいつも寝呆けてるイメージだけど、デルフィニアのシンボルでもある獅子のように目覚めるところが必ずあるから、蕨野さんもそこを宜しくお願いします」とおっしゃってくれました。

――ツイッターで、「髪を伸ばしています」とつぶやいていましたが、この作品のために伸ばしていたんですね。

蕨野　そうですね。

――そういえば、Vシネマ「仮面ライダーチェイサー」の舞台挨拶を取材させていただいた時に、髪をばっさり切った蕨野さんを数秒間認知できず、あまりにも変貌ぶりに驚いた記憶が今でも残っています。

蕨野　ドライブ本編の撮影が終わってからすぐに髪を切りたかったんですが、Vシネマ「仮面ライダーチェイサー」の撮影が決まったから、また髪を伸ばしたんです。で、撮影が終わってからすぐに切りました。もうやるまいと思って(笑)。一度距離を置こうと思ったんですが、Vシネマ「仮面ライダーハート」の話が来て、また伸ばし始めて、ウォルはハートよりも髪が長いので、来年2月まで切らないです。きっとボッサボサだと思います(笑)。

役作りで髪を伸ばしている蕨野さん。本番に向けてさらに伸ばすとのこと

――髪をバッサリ切った時、ファンの反響はどうでしたか？

蕨野　賛否両論でしたね。でも僕にとってはどっちでもいいかなと(笑)。

――「仮面ライダードライブ」本編が終わって1年経ちますが、この1年長く感じましたか？それとも短く感じましたか？

蕨野　どっちでも言えないですね。なぜなら、ちょこちょこやっているから。

――たしかにそうですね(笑)。

蕨野　「仮面ライダードライブ本編終わった！」「終わっていない」「Vシネマの仮面ライダーチェイサー終わった！」「終わっていない」って、いつまでやるんだって(笑)。でもそれだけ皆さんが愛してくれた証拠でもあるし、それもよくわかっていたし、今回の「Vシネマ仮面ライダーハート」のお話がいただいた時もやりたいですとすぐに返事しました。

――今も仮面ライダードライブのキャストたちの交流はありますか？

蕨野　今もちょくちょく集まってますね。相変わらず何も変わっていないです(笑)。あのまんまがいいんですよ。もし変わっていたらショックだなぁ。「あぁ、お前変わっちゃったか…」って、みんなが哀れな目で見ると思います。