1月10日、浮世絵師・葛飾北斎の生き様に迫る舞台「画狂人 北斎」が、東京・新国立劇場 小劇場にて開幕しました。

江戸時代後期に活躍した浮世絵師・葛飾北斎。最も有名な作品に『冨嶽三十六景』があり、ゴッホやモネなど世界を代表する画家たちに大きな影響を与えた人物として知られていますが、生前の北斎は30回もの改名に、93回の引越し、さらにゴミ屋敷で暮らすといった奇行も。その中で何度も画風を変え3万点もの作品を残した、謎多き偉人です。
そんな北斎の大ファンである演出家の宮本亜門さんが、2017年に発表した朗読劇を今度はストレートプレイ作品として上演。

物語は、北斎とその娘・お栄の親子関係を軸に、2人を取り巻く門下生の高井鴻山、北斎の親友で戯作者の柳亭種彦との人間模様が描かれ、さらに現代で北斎の研究をする長谷川南斗と峰岸凛汰の、北斎に対する思いや、心の葛藤が交錯します。

【ゲネプロショット】

葛飾北斎役／升毅さん

お栄役／黒谷友香さん

高井鴻山役（柳川時太郎役）／玉城裕規さん

長谷川南斗役／津村知与支さん

峰岸凛汰役／和田雅成さん

柳亭種彦役／水谷あつしさん

『富嶽三十六景』の「神奈川沖浪裏」を例に北斎に関する研究を発表

北斎の孫・時太郎は素行不良で、お金をせびりに来てばかり

研究発表会中、心ここにあらずな様子の峰岸

元画家の峰岸は、再び筆を執るが……

ふさぎ込んでいた北斎だが、高井鴻山(右・玉城さん)邸の洋書に刺激を受ける

あることを悟った北斎と、それを見守る高井

画家の根底にある「描きたい」という2人の願望が重なる

北斎に扮した升さんの存在感は圧倒的で、2つの全く異なる役を演じ分けた玉城さんの演技も圧巻！ 和田さんは、現代に生きる青年の心の機微を繊細に演じます。江戸と現代を行き来きするストーリー展開の中で、画狂人・北斎が、人生とは、人間とは何なのかを見る者に問いかける作品となっています。

舞台「画狂人 北斎」は1月20日まで上演。現在一般チケットが好評発売中です。詳細はInformationから公式サイト及び公式Twitterをチェックしてください。

☆Information

舞台「画狂人 北斎」

日程：2019年1月10日(木)～1月20日(日)
会場：新国立劇場 小劇場

演出：宮本亜門
脚本：池谷雅夫

出演：升 毅　黒谷友香　玉城裕規　津村知与支　和田雅成　水谷あつし

チケット(税込・全席指定)：S席 9,500円　A席 8,000円

《公式サイト》
http://no-4.biz/hokusai/
≪公式Twitter≫
https://twitter.com/gakyojinhokusai

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