- 2019-1-1
浮世絵師・葛飾北斎の生き様を描く舞台「画狂人 北斎」が1月10日より、東京・新国立劇場 小劇場にて上演されます。
葛飾北斎は、主に江戸時代後期に活躍した浮世絵師で、『冨嶽三十六景』や『北斎漫画』などといった代表作を生み、ゴッホ、モネ、ゴーギャンなどといった世界を代表する画家たちに大きな影響を与えた人物として、今でも世界にその名を轟かせています。
そんな北斎の大ファンと自他ともに認める演出家の宮本亜門さんが、2017年に朗読劇という形で上演。そして2019年、ストレートプレイ作品として実現することに。
物語は、葛飾北斎とその娘・お栄の親子関係を軸に、二人を取り巻いた門下生の高井鴻山、北斎の親友で戯作者の柳亭種彦との人間模様や現代で北斎を研究する長谷川南斗と峰岸凜汰の北斎に対する思いや葛藤が描かれ、升毅さん、黒谷友香さん、玉城裕規さん、津村知与支さん、和田雅成さん、水谷あつしさんという6人のキャストが出演します。
スマートボーイズでは、玉城裕規さんと和田雅成さんの2人に直撃インタビュー! 全3回に渡って今作の魅力に迫ります。
PART①では、出演が決まった時の感想や、半年ぶりの共演について語ってくれました。
――よろしくお願いします。まず、今作の出演が決まった時の率直な第一印象を教えていただけますか。
玉城 楽しみだなという思いもありましたけど、キャストが少人数の6人で演出が宮本亜門さんということもあって、プレッシャーとまではいきませんが、どういう方々なのかなというのはあって、共演経験があるのは和田くんと水谷あつしさんだけでしたので、より緊張感がありました。
和田 僕は共演経験が先輩でもある玉ちゃん(玉城さん)しかいなくて、しかも他の方々も大先輩の方ばかりでしたので、本読みの時にも感じたんですけど、一緒に舞台に立つのは大変なんだろうなという印象は最初にありましたし、しっかりこの方々たちと同じところに立たないといけないなという思いはありました。
――それこそ、2人の共演は昨年の舞台「刀剣乱舞 悲伝 結いの目の不如帰」以来で、わずか半年しか経っていないんですよね。違う作品ですぐに共演するケースって珍しいと思いますが。
和田 共演前に「曇天に笑う」(2015年・玉城さんが曇天火 役で主演)を観劇した時、ものすごい衝撃を受けたんですよ。最初に共演したのは、2017年の「里見八犬伝」で、言葉的に軽いかもしれませんが、僕の中で唯一無二の役者さんだなという印象でした。昨年の舞台「刀剣乱舞」が終わった時に、舞台袖で玉ちゃんに「また共演できるように頑張るわ」って言ったら、「俺も精進するね」って返してくれて、それから半年後にまた共演できることが出来て、本当に嬉しいです。
玉城 ホント心強いですよ! 「お芝居がしっかりしているな」というのが最初の印象で、僕もしっかりしないとなと思いますし、年下だけど甘えられる存在です。今回6人の中に、和田くんがいるので、自然と安心感が生まれました。
――お二方とも、半年後に再び共演出来て良かったですね。
和田 もちろん人間としても好きですけど、玉ちゃんは役者として好きなんです。見る側として、玉城裕規という役者が好きで、その人と稽古場で直にいろいろなものを見られるわけですからね。先輩とのイヤな距離の詰め方ではなくて、先輩ってこういう人が好きになるよなという生き方が凄いなって思います。
――和田さん、玉城さんを絶賛ですね。
和田 これ余談なんですが……。今日の取材が稽古前なので、昨日の夜に玉ちゃんから「今日の朝、起こして!」って連絡をもらって、午前9時に電話を鳴らしたんですけど、全然返答がなくて。これマジでヤバいなって思って、その後もずっと連絡し続けたんです。そしたら、9時40分ごろに「起きている。大丈夫」って連絡が来ました。「ちょっと待て、起きているならすぐに電話出ろよ!」って心の中で突っ込んでいました(笑)。
玉城 なんか鳴らなかったんだもん。携帯、震えていなかったんです。
和田 嘘つくなよ! 俺の心は震えてたわ!! 「玉ちゃんの携帯は震えなかったけど、俺の心は震えていた」って、これを見出しにしてください!
玉城 9時過ぎても携帯が震えていなかったから、「そっか、和田くんはそういう男か」って思って、準備して家を出た直後に携帯を見たら、ものすごい着信数だったから、「なんだろう? 携帯の調子が悪かったのかな」って思いました。
和田 ふざけんなよ!! 8回ぐらい電話したと思います。しっかりと!
玉城 はい、しっかりされていました。
――このくだり、しっかりと掲載したいと思います(笑)。今回の役どころですが、玉城さんは「高井鴻山」と「柳川時太郎」の2役を演じられるんですよね。
玉城 史実に基づくと、鴻山は晩年の北斎を世話をした人物、時太郎は放蕩孫という形ではあるんですが、顔合わせの時に亜門さんが「今回は今回なりの描くを描く」とおっしゃっていたことを踏まえると、今回は史実とは違う形なのかなとは思います。北斎のために何ができるのだろうかというのがメインだと思うんですが、日々台本が変わるので、どうなるのか……(苦笑)。
和田 僕が演じる峰岸凜汰は、かつて絵をかいていたんですが、いろいろあって書かない状態からスタートします。役どころとなると、ネタバレで言えない部分が多いので、現代を生きている若い男です。とにかく劇場にいていただければわかると思います。
※PART②へ続く
舞台「画狂人 北斎」は1月20日まで上演。現在一般チケットが好評発売中。詳細はInformationから公式サイト及び公式Twitterをチェックしてください。
☆Information
舞台「画狂人 北斎」
日程:2019年1月10日(木)~1月20日(日)
会場:新国立劇場 小劇場
演出:宮本亜門
脚本:池谷雅夫
出演:升 毅 黒谷友香 玉城裕規 津村知与支 和田雅成 水谷あつし
チケット(税込・全席指定):S席 9,500円 A席 8,000円
《公式サイト》
http://no-4.biz/hokusai/
≪公式Twitter≫
https://twitter.com/gakyojinhokusai
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