舞台『モマの火星探検記』SP★相馬圭祐×少年社中・毛利亘宏インタビュー③「相馬圭祐と少年社中が混ざり合えば“本物”になる」

  • 2017-7-29

宇宙飛行士の毛利衛さんが描いたサイエンス・ファンタジー小説を、毛利亘宏さんが主宰する人気劇団・少年社中が舞台化! 矢崎広さん、生駒里奈さん(乃木坂46)ら豪華出演者でおくる舞台『モマの火星探検記』が、今夏8月に東京・大阪で上演されます。

スマボでは、今作の脚色・演出を手がける毛利亘宏さんとともに、注目のキャスト3組にインタビュー! その第2弾では、火星へと向かう主人公のモマら宇宙飛行士たちを支える、地上スタッフのひとり・レイ役を演じる相馬圭祐さんが登場です。

相馬圭祐さん×毛利亘宏さんの対談インタビュー最終回、Part.3を更新!

相馬圭祐さん×毛利亘宏さんの対談インタビュー最終回、Part.3を更新!

約2年半の休業期間を経て、今作が舞台復帰2作目の出演となる相馬圭祐さん。前回更新のPart.2では、今作で相馬さんが演じるレイ役を、毛利さんは「思い入れをもって演じてもらえる役になるのでは」と語ってくれました。
本日更新のPart.3では、そんなレイという役柄について、そして毛利さんが『モマの火星探検記』再演に込める思い、相馬さんからの公演にかけるメッセージをお届けします。

■第2弾【相馬圭祐さん×毛利亘広さん】編
Part.3 相馬圭祐と少年社中が混ざり合えば“本物”になる

――今回相馬さんが演じる、レイとはどんな役柄なんでしょうか。

毛利亘弘 相馬にとっては復帰作に続き、奇しくも今作も「夢を諦めない」というテーマの物語ですが、「夢を諦めない」というのは、どこか押しつけがましい言葉でもあると思うんです。そんな中でのレイは、一度は宇宙飛行士としての自分の限界を感じて退き、時間が経ってからもう一度やってみようかと夢を見るキャラクター。そんな役を、等身大の彼のままで見たいな、と思っています。

――今の相馬さん自身に、なにか重なる部分がある役柄だと。

相馬圭祐 僕も、出会えてありがたいなぁ、って感じています。ディスグーニーでの役柄も、今回のレイ役も。なにか縁を感じるというか、復帰を決めてからすごく奇跡的な、不思議な出来事が続いているんです。レイという人間に自分を感じる部分もすごくあるので、『モマの火星探検記』という作品も、僕にとってまたひとつ貴重で大切な体験をさせてくれる場所になると思っています。

――そんな夢を追う物語の今作では、火星を目指す宇宙飛行士たちなど、「宇宙」が世界観のキーワードに。お2人も、宇宙への憧れを抱いた経験はありますか。

相馬 やっぱり男の子としては、宇宙や天体への憧れは誰しもが抱くものじゃないでしょうか。でも漠然としていて、そのイメージを言葉にするのは難しいですよね。

毛利 僕としては、劇団を旗揚げした頃にこの作品の原型として上演した『ハイレゾ』の頃から、宇宙への関心はもちろんあったんですが…。結局、宇宙ってどうしてできて、どうなっていて、その中で僕たち人間や生き物がどう生まれてきたのか、よく分からないじゃないですか。そういうよく分からないものの中でいろんな偶然があって、人と人が出会い、営みが続いていくんですから、宇宙のことを考えるのも、明日の晩ごはんのことを考えるのも同じことなんじゃないかと思えて。そういう視点から物語を作ってみたいと思ったんです。

――少年社中の創成期に上演された『ハイレゾ』という作品があり、そこへ毛利衛さんが描いた小説『モマの火星探検記』が重なって生まれたという経緯を持つ今作ですが、毛利さんにとってはどんな存在の作品なんでしょうか。

毛利 やっぱり、劇団の代名詞であるファンタジー作品ですね。「少年社中という劇団は、こういう作品をやる劇団です」という、名刺代わりになるような作品だと思っています。

――舞台『モマの火星探検記』には、2012年の初演への思い出を持つ方も、そして今回の上演で新たに触れる方もいらっしゃると思います。キャストの配役も一新して迎える再演ということで、初演から意識して変える部分もあるのでは?

毛利 劇団員一同もこの5年でそれぞれにキャリアを積んで、舞台をより分かってきたという自負もありますし、今の実力を全部ぶつけてよりスケールアップした『モマの火星探検記』にしたいと思っています。なにより初演では吉祥寺シアターでの上演でしたが、今回の東京公演は銀河劇場へとキャパシティが増えますし、さらに大阪でも公演がある。

――宇宙をテーマした今作で、その上演劇場に“銀河劇場”があるというのも素敵ですね。

毛利 そうなんです、どうしても銀河劇場でやりたかったんです。銀河劇場の名称が変わるというお話を聞いたときに、「銀河劇場で『モマ』をやりたかったな」とTwitterで呟いたんですが、実はそこから話が進みまして。都内では一番今作にふさわしいだろう、“銀河”の名を冠する劇場で上演できるのはとても嬉しいですね。

――そんな念願の天王洲 銀河劇場での上演、そして、大阪公演。少年社中にとっても代表作と言える『モマの火星探検記』。期待がかかる作品ですが、これから稽古場での相馬さんはどんな存在になりそうですか。

相馬 僕は多分、どこに行っても変わらないです。基本的には隅っこで、おとなしくしています(笑)。だけどすごく有難いことに、そんな僕を皆さんが引っ張って、だんだんと真ん中へ進めてくれるんですよ。そうやって稽古場の真ん中に溶け込めた頃、いつも本番が始まるという。役を全うしたいという意気込みはもちろんありますが、僕自身は稽古場の中で誰かに影響を与えるような存在になろうとは思っていなくて。無理に気負わず、誰かに影響を与えてもらう、そんな甘えの姿勢でいてもいいんじゃないかなって思っています。

レイ役を演じる相馬圭祐さん

レイ役を演じる相馬圭祐さん

――役柄のほかでの役割は、稽古場では無理に背負わないと。

相馬 そんな中でも本番を終えたときに、誰かから「圭祐と演じていて、こんなことを思ったよ」と言ってもらえることがあれば、それが僕の役割だったんだなと後から思えるんじゃないかな。「俺のここを見せてやる!」という思いは持っていないです。

毛利 相馬を見ていて感じるのは、確かに佇まいは静か。だけどすごく熱量があって、静かに稽古場の熱を高めてくれている存在だと思います。

相馬 本当ですか?

毛利 相馬圭祐と少年社中がまじりあった時の熱量は“本物”でしかないと思うので、お互いが影響を与えられる存在であることを稽古場や本番で示せたらいいなと思っています。

相馬 ありがとうございます。

――それでは最後に、公演を楽しみにされている皆さんへのメッセージをお願いします!

相馬 本当に不思議な縁、そして奇跡が重なり、この世界に帰ってきて。そして毛利さんと再び出会い、素敵な仲間たちと一緒にこの舞台で戦うことができます。今の僕は誰よりも舞台に立つということに感謝を感じていますし、稽古場に向かう足取りも最初は重いかもしれませんが(笑)、きっと最後には「楽しかった」って言える日々になると思います! まだまだ若輩者ですが、今の僕が出せるもの、今までの自分が出せなかったものも出せるようになっていると思いますので、厳しくも温かい目で見守っていただき、劇場に足を運んでくだされば光栄です。

毛利 このタイミングで、この作品で。今の彼とできるのはすごく縁を感じますし、この作品にとってもプラスでしかないと思っています。今をすごく大事に、今の関係でしかできない作品づくりをして、役者たちに楽しんでもらいたいと思っています。(相馬さんへ向けて)改めて、よろしくお願いします。

相馬 はい! 僕こそ、よろしくお願いします!

……3回に渡ってお届けしてきた、インタビュー特集 第2弾【相馬圭祐さん×毛利亘宏さん】編はここまで!
さらにスマボでは、第1弾【矢崎広さん×中村優一さん×毛利亘宏さん】編もただいま掲載中。また、第3弾【松田岳さん×輝馬さん×毛利亘宏さん】編は7月31日より更新予定、こちらの掲載もお楽しみに。

舞台『モマの火星探検記』は、8月9日~13日に東京・天王洲 銀河劇場にて、続いて8月19日・20日に大阪・サンケイホールブリーゼでの上演です。チケット情報ほか、公演に関する詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。

☆Information

少年社中・東映プロデュース
『モマの火星探検記』
【公演概要】
東京公演:2017年8月9日(水)~13日(日) 天王洲 銀河劇場
大阪公演:2017年8月19日(土)・20日(日) サンケイホールブリーゼ
前売・当日:7,800円(全席指定・税込) チケット一般発売中

【スタッフ・キャスト】
原作:毛利衛「モマの火星探検記」(講談社刊)
脚色・演出:毛利亘宏

出演:
井俣太良 大竹えり 岩田有民 堀池直毅 加藤良子 廿浦裕介
長谷川太郎 杉山未央 山川ありそ 内山智絵 竹内尚文 川本裕之

矢崎広 / 生駒里奈(乃木坂46)

中村優一 松田岳 輝馬 相馬圭祐
谷口賢志 鎌苅健太 鈴木勝吾

《公式サイト》
http://www.shachu.com/moma2017/

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