舞台やドラマでの共演作も多数、プライベートでも大の仲良しの染谷俊之さんと赤澤燈さんがＷ主演をつとめる映画『カニを喰べる。』が、ただいま新宿K’s cinemaにて絶賛公開中！

【ストーリー】
「お金もない、女もいない、夢もなければ希望もない」。そんな鬱屈した万年モラトリアムなダメ男二人が、ふと「カニを食べたい」という思いからポンコツの軽トラで旅に出る。
その道すがら野球部の友達や憧れのマドンナなど色々な“過去”と出会い、自分を見つめなおしていく、せつなくも可笑しい青春ロードムービー。

公開後だから明かせる、撮影中のエピソードや役に対する想い3回に渡りお届けします。そのPart②は――

【ダメなところは誰にでもあるもの。僕も流されるまま生きていたかも……】

――お二人が演じた役について、自分自身との共通点などはありましたか？

染谷　僕も目標がなかったら、田宮みたいになっていたかもしれないなって思う部分はありますね。周りの環境次第では就職とかもしないで、流されるままに生きていたかもしれないです。

――あんなダメ人間であってほしくないです(苦笑)。あのー、先ほど共演の東亜優さんを“不思議ちゃん”とおっしゃっていましたが、噂によると染谷さんもかなりの“不思議ちゃん”と聞いています。

赤澤　あぁ、そうだと思います！　あんまり感情がないんですよね。

染谷　あるよぉ～！　

赤澤　「うれしいね」とか言うけど、心がこもってないんですよ。

(一同、爆笑！)

染谷　いや、それおかしいから(苦笑)。

赤澤　僕も最初はそんな気にしてなかったけど、何度か共演を重ねて思ったのが「心こもってねぇなぁ、コイツ」って。

染谷　違う、違う！　だって感情込め過ぎなのもウザくない？

赤澤　全部に感情込めてとは言わないけど、例えば先輩とかと話していて、先輩を立てる時ってあるじゃない。

染谷　それを考えて計算している時点で、心こもって無いじゃん。僕は素直なんですよ。本当にスゴイなと思ったら「わー！」ってなるし。

赤澤　そうかもしれない。でも、あんまりすごくないなと思っていても「すごい」って言うから、それが出ちゃってるのかもしれない(笑)。

染谷　それちょっと今後気をつける(ショボ～ン)。

――アハハハ！　対する赤澤さんは、青島と自分自身はどんなところが似ていると思いました？

赤澤　でもやっぱり、誰にでもあると思うんですよね、こういう何かだらしないところって。僕も誰かがいないと生きていけない人なので、分かります。自分とそっくりとまでは言わないですけど。借金も別にないし。

――それは良かった(笑)。

染谷　貯金はある？

赤澤　あるけど(苦笑)。

染谷　良かった、良かった(笑)。

赤澤　共通している部分は、だいぶあると思います。例えば適当さとか。何のプランもないのに、たま～に染ちゃんに「USJ行く？」とか言うし。そんないい加減な感じと似ているかもしれないです。

――結局、二人でUSJには遊びに行ったんですか？

赤澤　行ってないですね(笑)。「楽しいかな？」と思って誘ったけど、結局「面倒くさいな」と思って行かないっていう。そういうだらしなさは、青島と通じるものがあるかもしれないですね。

――ほかに何か撮影中の印象的な出来事などは？　山を自転車で越えるのって、あれは普通のママチャリですよね？

赤澤　普通のママチャリです。

染谷　あれはキツかった！　監督も「本気でこいでくれ」「本気で走ってくれ」って。

赤澤　とにかく全力でやっている姿が撮りたいって。

――人生、全然全力じゃない田宮と青島なのに、そこだけ全力なんですね(笑)。

染谷　台本を読んだ感じ、そんなハードな感じじゃないなと思ったんですけど、撮影に挑んだら、体力的にはハードでしたね。監督も「はい、じゃあここ登って」って軽い感じで言って来るし。

赤澤　そうそう。「これ出来るかな？」っていう段階がない(苦笑)。

――通常、撮影にはリハーサルというものがあるのでは？

赤澤　一応あるんですけど、とりあえずやるしかないっていうね。それで出来たら「はい、本番！」っていう。

染谷　でも走るシーンはリハなしでしたね。疲れちゃうから。

(※Part③に続く)

新宿K’s cinemaでの公開は4月3日まで。連日13:00から上映中。

☆Information

映画『カニを喰べる。』
3月21日より新宿 K’s cinemaにて公開
監督・脚本：毛利安孝
出演：染谷俊之 赤澤燈
東亜優 水澤紳吾 中里ひろみ 谷口千明
配給・宣伝：ユナイテッドエンタテインメント
≪公式サイト≫
http://www.kani-movie.com/
(c)2015「カニを喰べる。」製作委員会

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