- 2018-1-16
俳優・池田純矢さんが企画・脚本・演出を手掛ける舞台公演「エン*ゲキ」シリーズ第3弾、エン*ゲキ#03「ザ・池田屋!」が2018年4月20日〜4月30日に東京・紀伊國屋ホール、5月12日・5月13日に大阪・ABCホールにて上演されます!
激動の幕末時代を舞台に、京都守護職の浪士集団・新選組……を主役にしたものではなく、反対勢力である尊王攘夷派志士の吉田稔麿(よしだとしまろ)を主人公に描かれるハイテンポ・ハイテンション・コメディ。“史実”として伝えられている人物像を覆す、池田純矢的幕末パラレルワールドが展開するのだとか――。
吉田稔麿役には、2015年7月の朗読劇「エン*ゲキ#01 君との距離は100億光年」、2017年1月の舞台「エン*ゲキ#02 スター☆ピープルズ!!」に続き、シリーズ3作連続出演となる鈴木勝吾さん。
新選組・沖田総司役には、エン*ゲキ初参加の松島庄汰さん。
同じくエン*ゲキ初参加の米原幸佑さんが新選組・藤堂平助役を演じます。
ほかにも河原田巧也さん、元℃-uteの中島早貴さん、元・宝塚の透水さらささん、オラキオさん、さらには松尾貴史さんといった個性あふれるキャストが集結!
池田さんいわく「面白くなる予感しかない」という自信作について、鈴木勝吾さん、松島庄汰さん、米原幸佑さんと共に本作への想いをじっくり語っていただきました。
3回にわたりお届けする座談会、そのPart.2は――
【セリフの量もだけど感嘆詞が多すぎて、覚えるのが本当にツライ!(鈴木勝吾)】
――今回の脚本、池田さんは書いていて楽しかったのではないですか?
池田純矢(以下:池田) 楽しかったですね! もともと僕は「ここでこういう出来事が起こる」というプロットを先に組んで、その後にキャラクターを置いて動かしていくという書き方をしているんです。掛け合いはそのキャラクター同士が勝手にしゃべっていくイメージで書いていくので、書き始めると早いですね。セリフの1行目を書くまでが、すごく時間がかかるんですけど、今回は約1ヵ月くらいで書き上げました。
――主役の吉田稔麿をはじめ、各キャラクターのセリフ量がものすごいことになっているようですが、鈴木さんはその点不安はありませんか?
鈴木勝吾(以下:鈴木) 正直に言うとね……不安しかない!
(一同、爆笑!)
鈴木 「純矢はコメディしか書かないだろうな」とは予想していたし、ある程度のセリフ量は覚悟していたつもりだけど、量はもちろん感嘆詞とか接続詞が多いんですよ! 普通の長台詞はたとえ1ページあろうが覚える自信があるけれど、「あ、いや。え~っと」とか「ちょ、待て待て待て~! おーい!」みたいなツッコミ的な台詞は会話の“軸”の部分がないので、ただひたすら字として覚えないと無理。
前回でギリギリだと思っていたのに、今回のこのセリフ量は本当にツライ! 一瞬「あれ? 台詞ってどうやって覚えるんだっけ?」って思いました。とにかく頭の中に叩き込むだけ叩き込んで、実際に稽古で動きながら掛け合いをして、初めて吉田稔麿の発する“生きた言葉”として体に馴染んでくるんだろうな。
――そういう意味では、鈴木さんとのシーンが多いヒロイン役の中島早貴さんも大変でしょうね。
鈴木 いや~、中島さん大変だと思います。初めてのエン*ゲキ参加でこの台詞量って、心中察しますよ。
(一同、爆笑!)
池田 ホント大変だよね(ニヤニヤ)。
鈴木 まぁ「やる!」と返事をしたからには、僕自身は「頑張ります」としか言えないです。でもツライ(苦笑)。自分が演じるってことを考えずに読んでいる分には、すごく面白い話なんですよ。どうにかして自分という体を通して、演出家・池田純矢の頭の中にあるものよりもさらに面白くできたらいいなって……ちょっと今回、僕の中では自分自身との戦いがありそうです。
――今から台本を手にのたうち回る鈴木さんの姿が目に浮かびます(笑)。
鈴木 いやもう本当に、稽古が始まったら「うあぁぁぁ~!」ってなると思います。
――その点、コメディのテンポ感なら米原さんは得意分野というか……。
米原幸佑(以下:米原) 「コメディが得意」とか言われちゃうとプレッシャーを感じるというか、皆さんのハードル上がりそうで怖いけど、コメディは好きだし楽しくやりたいですね。純矢の笑いのセンスは信用しているんで、そこは面白く作っていけたらなとは思っています。
――例えば台本を読んで「池田さんと笑いのセンスが似ているな」と思った部分などはありましたか?
米原 え? 台本を読んでですか……。
鈴木 実はまだ台本を読んでいないらしいんですよ。
池田 あれ? 5月には台本渡してたよね?
米原 そうなんだけどね~。常に鞄には入ってて、いつでも読めるようにしているんだけどね~。
鈴木 持ち歩くから安心しちゃって読まないんだって。
松島庄汰(以下:松島) あー、分かる。そういうものですよね。
米原 今、出演している舞台が終わったら読み込みたいと思います!(※取材は2017年11月上旬に行われました) 今回は初共演の方もけっこういるので、稽古場ではいい空気感を作っていけたらなと思いますね。
――コメディ作品ですが、松島さんが演じる沖田総司はどちらかというとシリアス寄りなキャラクターのようですね。
松島 そうですね。どのキャラクターもそうなんですが、台本を読んでいて「演じるには相当パワーが必要だな」と感じました。コメディにしてもシリアスにしても中途半端はダメなので、とにかく全力でやらないと(苦笑)。シンプルなんだけど難しそうな台本、分かりやすいけど演じてみるとすごい難しそうな作品です。沖田総司は米原さんが演じる藤堂平助との楽しみな掛け合いシーンもあるので、稽古では密にコミュニケーションをとってそこは笑いを取りにいきたいですね。
――稽古が始まるのはまだ先ですが、何か期待している事とかありますか?
松島 期待している事……いや、逆に期待させなきゃいけないですね! でも絶対に面白い舞台になると思うし、ちゃんとそれぞれ見せ場があるし、各々がちゃんと自分の役割を果たせたら、すごくいい作品になるだろうなと思いました。
――ちなみに沖田総司は天才剣士ですが、松島さん殺陣はお得意ですか?
松島 殺陣は舞台「里見八犬伝」(2017年)の時に初挑戦したんですが、経験がないに等しいので……。なので、そこがちょっと心配。
――殺陣やアクションが出来る演出家がいるので、そこはきっと手取り足取り教えてくれるのではないかと。
鈴木 純矢、何でもできますからね。
池田 そんなことなぁーい。
米原 殺陣は純矢が直々に付けるの?
池田 まさか。もちろんちゃんと殺陣師と相談しながら作りますけど、言ったら殺陣も演出のうちのひとつですからね。天才剣士らしいかっこいい殺陣を作り上げましょう!
松島 はい、よろしくお願いします!
~Part③に続く~
エン*ゲキ#03「ザ・池田屋!」は2018年4月20日〜4月30日に東京・紀伊國屋ホール、5月12日・5月13日に大阪・ABCホールにて上演。
現在、各プレイガイドにてS席チケットの先行販売を受付中です(※抽選制/1月21日締切)。
一般発売は1月27日10:00より先着にて受付を開始!
その他、公演に関する情報は、Informationより公式サイト・公式Twitterをご確認ください。
(取材・文/近藤明子)
☆Information
エン*ゲキ#03「ザ・池田屋!」
【東京公演】
日程:2018年4月20日〜4月30日(16公演)
場所:紀伊國屋ホール
【大阪公演】
日程:2018年5月12日・5月13日(4公演)
場所:ABCホール
作・演出:池田純矢
出演:鈴木勝吾/松島庄汰 中島早貴 米原幸佑 河原田巧也 透水さらさ オラキオ 池田純矢/松尾貴史
北村海 久田悠貴 鈴木一 河合拳士朗
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《公式サイト》
http://www.enxgeki.com/
《公式Twitter》
@enxgeki