2016-9-12

約2年ぶりの再演となる舞台「真田十勇士」が9月11日、東京・新国立劇場中劇場にて開幕しました。

真田イヤーにふさわしいド派手なエンターテインメントが開幕！

数多くの賞を受賞した劇作家・マキノノゾミさんによるオリジナル戯曲で、“戦国時代の名称”真田幸村は非力な人物であり、数々の武功は十勇士の一人・猿飛佐助の作戦によるものだったという設定のもと、佐助が世紀の大嘘をついて戦国の世を生き延びていく姿を描いた物語。

今回の再演と同時期に映画版の公開と小説本の出版という【小説×映画×舞台のメディアミックス展開】が話題を呼んでいます。

公演初日直前に行われた囲み会見には、猿飛佐助役の中村勘九郎さんをはじめ、霧隠才蔵役の加藤和樹さん、火垂役の篠田麻里子さん、真田幸村役の加藤雅也さん、淀殿役の浅野ゆう子さん、演出の堤幸彦さんが出席。それぞれ本作への意気込みを語ってくれました。

囲み会見に出席した中村勘九郎さん(左)と加藤和樹さん(右)

中村　制作発表の時に堤監督が「大変です」とおっしゃったのは、まさにその通りでした。昨日のゲネプロで終えてみて、今日初日ですが、千秋楽にならないかなと(笑)。そのくらい大変ですが、それだけ極上のエンターテインメントの作品になっていると思うので、自信を持ってお客様に届けたいです。

加藤和樹　初演と映画の由利鎌之助から今回は霧隠才蔵を演じますが、稽古当初は前の役が残っていて、「鎌之助」と呼ばれると、ちょっとピクっと反応していまうこともありました。再演ということですが、いろんなところがパワーアップしている初演だと僕は思っています。前回見た方も、今回初めて見る方も最高だったと言ってもらえるような舞台にしたいですし、ケガなきよう最後まで突っ走っていきたいです。

主要キャスト総勢15人がステージに集結！

篠田　刀を持って動くのは今回初めてでした。どうしてもダンスぽくなったりして、「殺しに行く気持ちじゃないと成り立たないよ」と話をされたり、いろいろなアドバイスをいただいて勉強になりました。とても緊張していますが、今出し切れる自分の全力で、乗り切りたいし、楽しみたいと思っています。

加藤雅也　映画ではCGやカット割りを使って、迫力のあるシーンができていますが、舞台ではCGがないので、生身の体で向かっていく熱をお客さんに見せられれば、映画とは違った合戦シーンが見られます。かなり激しい舞台ですが、全50公演最後まで1日たりとも手を抜くことなくチャレンジし、そしてケガや事故なくやり遂げたいなと思います。

浅野　勘九郎さんをはじめ、キャストの皆さんが倒れるんじゃないかと思うくらい、連日稽古を積み重ねていらして、素晴らしい戦になっております。私はいの一番のお客さんとして、幸せに感じていますし、そこに参加させていただいていることを嬉しく思っています。

堤　映画では具体的なチャレンジをさせていただきましたが、再演の舞台ではその具体性や熱をさらに上回るポテンシャルの高い想像力にしないといけないことに全員が必死に取り組んできました。リアルな肉体ときっかけの多い作品なので大変緊張していますが、キャストのパワーを信じて、そしてお客さんに心底楽しんでいただけると思っております。ご期待ください。