超大作エンターテインメント『真田十勇士』が今秋舞台と映画に!加藤和樹×加藤雅也SP対談③

  • 2016-9-5

9月11日より東京・新国立劇場 中劇場で開幕する舞台『真田十勇士』。

2014年、”大坂の陣”から400年後の記念イヤーとして、中村勘九郎主演・堤幸彦演出で上演されたスペクタクル時代劇『真田十勇士』が、パワーアップして再演! さらに9月22日より映画版が公開される、エンターテイメント超大作として期待されています。

今回の舞台で霧隠才蔵を演じるのは、2014年の初演と、9月22日より公開される映画版で由利鎌之助を演じた加藤和樹さん。初演・再演・映画版真田幸村役を演じる加藤雅也さんと共に、『真田十勇士』再演にかける意気込みや作品に対する想いを、3回に渡りじっくりと語っていただきました。

そのPart③は――

映画『真田十勇士』の一番の見どころは、スタントマンなしの“○○シーン”!

映画『真田十勇士』の一番の見どころは、スタントマンなしの“○○シーン”!

【キャスト全員が命がけで撮影に挑んだ映画。舞台と共に、こちらもぜひ楽しんで!】

――舞台『真田十勇士』東京公演中の9月22日には、映画『真田十勇士』が公開になります。映画の撮影中、特に印象的だったエピソードなどはありますか?

加藤雅也 印象的だったのは、中村勘九郎さんの火だるまシーンですね。

――え? あのシーンってCGではないんですか?

加藤和樹 CGじゃないですよ。僕らも「え? ホントにやるの?」ってビックリしました。

加藤雅也 火をつけて万が一にも何か事故が起こったら、大変じゃないですか。俺が燃えても「あぁ」くらいで済むでしょうけど(笑)、勘九郎さんは歌舞伎界の宝ですし、この『真田十勇士』自体、勘九郎さんがいなかったら成立しない作品ですからね。「監督、思い切ったことやるなぁ」と思いました。
まぁ何事もなかったから、今こうやって笑いながら出来る話だけど、あの時は正直「怖いな」って思いましたね。まぁ、そんなこと言っても、自分にそういう役が回ってきたらやってしまうんだろうけど……。

真田幸村役の加藤雅也さん

真田幸村役の加藤雅也さん

――撮影現場ならではのテンションというか、アドレナリンが出て「ここで俺がやらねば」みたいな、演者としての使命感が勝ってしまうんでしょうか?

加藤雅也 役者たるもの、できることなら全部自分でやりたいものですよ。特に舞台出身の方は「自分で演じるのが当たり前」という気持ちが強いんだと思います。勘九郎さんだって、その辺は「全部自分でやりたい」っていう想いがあるんでしょうけど、迫力ある映像を撮影するためには必ずしもそれが「良い」とは限らない。ハリウッドの超大作なんて、安全なシーンしか役者本人はやっていないし。
まぁトム・クルーズは『ミッション:インポッシブル』でスタントマンを使わず全部自分で演じたらしいけど、彼の場合はプロデューサーだからワガママが通ったわけで「自己責任で勝手にやってくれ」状態なんだけど(苦笑)。撮影はキャストの安全を第一に、万全の策を講じてやるものですから。

――そんな演者の皆さんの”勇気”も含めて、見どころがいっぱいな映画なんですね。

加藤雅也 笑えて泣けて感動する、楽しい映画になっています。

――途中で「仲間の中に裏切者がいるんじゃないか?」とかハラハラする展開もありつつ、最終的に仲間の結束が固まるという、非常に日本人好みのストーリーだと思います。

加藤和樹 ベタですけど、分かりやすい展開ですからね(笑)。そしてそういうストーリーを、このキャストが体当たりで演じたというのも意味があると思います。大げさかもしれないけれど、僕ら本当に命がけだったんですよ。立ち回りで毎回ちっちゃいケガとかたくさんあったけど、それでもみんな心折れずに最後までやりきりました。

加藤雅也 キャストひとりひとりが、自分のやるべき仕事をキッチリとやったよね。そんな熱が感じられる作品になったと、声を大にして言いたいです。

舞台では霧隠才蔵、映画版では由利鎌之助を演じる加藤和樹さん

舞台では霧隠才蔵、映画版では由利鎌之助を演じる加藤和樹さん

――最後に、舞台の上演と映画の公開を楽しみにされている皆さんに、メッセージをお願いします。

加藤和樹 これだけのスケールの作品は、昨今なかなかないと思います。舞台も映画も同じ『真田十勇士』という作品ですが、生の舞台と最新の映像技術を使った映画では全然見せ方が違うので、その違いも楽しんでいただけたらなと思います。

加藤雅也 映画を観てから舞台を観るか、舞台を観てから映画を観るか……。順番はどちらでもいいので、ぜひ両方観ていただけたら作品に関わる者としてうれしく思います。

~対談了~

本作では高橋光臣さんや村井良大さん、駿河太郎さん、荒井敦史さん、栗山航さん、望月歩さん、青木健さん、丸山敦史さん、石垣佑磨さん、山口馬木也さん、そして荒木健太朗さんといった、俳優陣の活躍にも注目が集まります。

舞台『真田十勇士』は9月11日より新国立劇場 中劇場で東京公演が開幕!
横浜公演が10月8日から10月10日までKAAT神奈川芸術劇場、関西公演が10月14日から10月23日まで兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホールで上演されます。
映画版『真田十勇士』は9月22日より全国拡大公開。
舞台のチケット情報や、映画の上映館など、詳細はInformationより各公式サイトをチェックしてください。

(取材・文/近藤明子)

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☆Information

■『真田十勇士』
【東京公演】
日程:9月11日~10月3日
場所:新国立劇場 中劇場
【横浜公演】
日程:10月8日~10月10日
場所:KAAT神奈川芸術劇場
【関西公演】
日程:10月14日~10月23日
場所:兵庫県芸術文化センター KOBELCO大ホール
劇作・脚本:マキノノゾミ
演出:堤幸彦
出演:中村勘九郎 加藤和樹 篠田麻里子 高橋光臣 村井良大 駿河太郎 荒井敦史 栗山航 望月歩 青木健 丸山敦史 石垣佑磨 山口馬木也 加藤雅也 浅野ゆう子 他《公式サイト》
http://sanadajuyushi.jp/
《公式Twitter》
@sanada_juyushi

■映画版『真田十勇士』
9月22日(木・祝)より全国ロードショー!
監督:堤幸彦
脚本:マキノノゾミ 鈴木哲也
主題歌:松任谷由美「残火」
出演:中村勘九郎 松坂桃李 大島優子
永山絢斗 高橋光臣 駿河太郎 村井良大 荒井敦史 望月歩 青木健 石垣佑磨 加藤和樹
伊武雅刀 佐藤二朗 野添義弘 / 松平健(特別出演)
加藤雅也 大竹しのぶ
2016『真田十勇士』製作委員会
《公式サイト》
http://sanada10braves.jp/
《公式Twitter》
@sanada10jp

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