2017-7-9

7月15日から大阪を皮切りに開幕するヘタミュ第3弾、ミュージカル「ヘタリア〜in the new world〜」の公演が迫ってきました！

原作は、日丸屋秀和さんによる“国擬人化コメディ”。『ヘタリア Axis Powers』(幻冬舎コミックス)は累計400万部を超えるメガヒット作品です。アニメ化もされたこの人気作が、2015年にミュージカル「ヘタリア～Singin’in the World～」として舞台化。さらに、2016年に第2弾　ミュージカル「ヘタリア～The Great World～」を公演。予約段階でチケットがソールドアウトという人気で大成功を収めました。そして、今回公演される第3弾では、おなじみのキャラがこれまでの公演と同じキャストで勢ぞろいする上、新キャラクターとしてプロイセンが登場します。

スマボでは、公演まで待ちきれないというヘタミュファンのために、ビジュアル撮影現場に密着！　キャスト10人全員のインタビュー＆Photoレポートをお届けします！　ラストを飾るPart⑩は、イタリア役・長江崚行さん！

みんなー！　イタリアが帰ってきたよー！

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長江さんは、1998年8月26日生まれ、大阪府出身。2009年NHK『天才てれびくんMAX』などに出演。最近では、ミュージカル『ヘタリア』をはじめ、舞台『ホイッスル!BREAK THROUGH-壁をつき破れ-』（外山一平役）、舞台・映画『Messiah メサイア』（御池万夜役）などで活躍中。今年高校を卒業した社会人・長江崚行さんに新作について語っていただきました。

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――3作目が決定したときの感想は？

長江　キャストやスタッフさんに会えることと、あのワチャワチャした楽しい空間にまた行けるんだっていううれしさっていうか、どこかしら安心感がありました。しかも、3作目がこんなに早く決定するっていうのは、それだけお客さんが楽しんでくれて「見たい」っていう願いが叶った結果だと思うのでありがたいなと思います。

――10代の時間や成長はすごく速いので、初演からの成長について自分でどう感じていますか？

長江　1作目は本当にがむしゃらにやりました。２作目は余裕が出てきて、それが演出の吉谷(光太郎)さんにも伝わったのか、1ランク、2ランク上の要求もあったりしました。役者さんとしては当たり前のことなんでしょうけど、僕ができていなかった点を徹底的に叩いていただきました。２作目は役者としての自分と向き合わせていただいたと思います。今回はそれを踏まえて、もう一度ちゃんとイタリアというキャラと向き合って、楽しくやれたらいいなと思います。
イタリアって何してもいいんだなって具体的に思えたのは2作目なんです。1作目の頃から、何したってイタリアらしさっていうのがどっかで伝わるから、何してもいいなって思いつつも、どこかでそれを決断して踏み出す勇気もなく、自分のコントロールできる範囲で収まってた部分があったと思うんです。それを吉谷さんがどう思っていたかわからないですけど、それを「もっとやれよ」っていう意味なのか「ここでもうひとボケしてよ」「ここに何かはさんでよ」と言ってきたんです。
そこで毎日考えて、ボケて滑ってボケて滑ってを繰り返したのが2作目の思い出です。

「可愛く！」とリクエストが飛ぶと「この感じ、久しぶり！」と楽しんでいる長江さん

――２作目は吉谷さんも踏み込んできたんですね。

長江　あ、イタリアってこういうことをしてもいいし、吉谷さんの求めているイタリアはこういうこともやるってことだろうなと思ったので、イタリアっていうキャラクターの幅と吉谷さんが求めているものを改めて知れたっていうのが印象的でした。
イタリアは滑ってもいいんですけど、どうせなら笑いがとりたいっていう役者としての野心があって……まあ滑ってもいいっていう状況でやれる安心感はあるんですけど、なるべく笑いとろうってしてました。いかに吉谷さんを笑わせるかっていうのもあって。吉谷さんがフフッて笑ってくれるとすごくうれしいんですよ。「良かった！」って思って次のくだりを間違えたりするんですけど(笑)。
落ち込んでるアメリカに対して、正面から「だーれだ？」って目をおさえて「いや、イタリアだよ」っていうくだりがあったんだけど、そこはすごく笑ってくれて、メチャメチャうれしかったんです。ちょっととぼけたイタリアの励ましというか優しさが出てたし、キャストさんからの評判も良かったんですよ。DVDにも収録されています。

ーーお芝居についてすごく考えてますね。ツイートに書いていた、映画版を何回も観たっていうのも演技の勉強のためですか？

長江　何回も見たくなる作品っていろんな楽しみ方をしたくなる作品だと思うんです。1回目はストーリーを追いかけて、2回目はキャラ目線で。例え理解できなくても諦めるのはもったいし、作品を理解したいって思うんです。そんな風に考えるきっかけはヘタミュなんですよ。最初、僕はお芝居をイメージだけでやってたんですけど、吉谷さんに「イタリアのこのセリフはどういう意味？」って聞かれたときにつまっちゃって、何も言えなくなっちゃったんです。イタリアがどう思ってるっていう当たり前の大事な部分が答えられないのがすごく悔しくて、そこからずっと「このキャラがこのセリフを言うには絶対理由がある」っていうことが頭の中にこびりついていて、それをいろんな作品でもずっと探しています。そこから芝居の仕方や考え方が変わった気がします。なかなか答えは見つかりませんけど。

このジャンプ力！　さすが10代！

ーーそれを続けるのは大事なことですよね。では、座長としての成長はどうですか？

長江　100％お兄さんたちに支えられてます(笑)。ある方にきいたんですけど、座長には引っ張る座長と持ち上げてもらう座長の2パターンしかないそうです。僕は絶対持ち上げてもらうタイプ。先輩方がいないと成り立っていない舞台なので、持ち上げてもらって座長っていう立場を楽しませてもらっているので、感謝しています。でも、僕も今年高校を卒業して社会人になったので、もっとしっかりしてフレッシュな気持ちで臨みたいと思います。

――磯貝さんが「崚行はまだ二十歳にならないの？」って言ってましたよ。

長江　「二十歳になったら一緒に飲みに行こう。お前の限界を見極めてあげるからつぶれるまで飲め。お酒で失敗しないようにね」って言われてます。

――愛されてますね〜。でも、磯貝さんって時々とんでもない冗談言うから怖いです。

長江　たぶん本気で言ってくれてると思います。磯貝さんは僕にはすごく優しいので。

――それなら安心です。良いお兄さんですね。では、新作への意気込みを！

長江　お客さんも3作目に対するハードルは上がってるはずなんですよ。さらに、演出する吉谷さんも(脚本の)なるせ(ゆうせい)さんの作る側のハードルも上がってる。でもそこにとらわれず、みんなの予想を超えたらいいなと思います。僕に関しては「いいものつくらなきゃ！」と気負うのはイタリアと違うと思うので、ハードルを長江としては頑張って飛び越えて、イタリアとしてはそれを無視したりくぐったりしながらやれたらいいと思います。

――ファンへのメッセージをお願いします。

長江　きっと第一弾、第二段を超える作品になると思っていますし、お客さんがめちゃくちゃ期待して来ても超えられる自信があります。きっと楽しい2時間ちょっとになると思うので、ぜひ劇場にお越しください！

『まるかいて地球』が聞こえてきそう！　公演が楽しみすぎます！！

ミュージカル「ヘタリア～in the new world～」は、大阪公演が2017年7月15日(土)～17日(月・祝)まで、続いて東京公演が2017年7月21日(金)～8月2日(水)まで公演されます。8月2日の大千秋楽公演は、全国各地の映画館にてライブ・ビューイングすることが決定しています。
また原作コミックス「ヘタリア Axis Powers」も幻冬舎コミックスより好評発売中です。
詳細は下記Informationより、公式サイトをチェックしてください。

(取材・文／西岡由佳)

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☆Information

ミュージカル「ヘタリア～in the new world～」
【大阪公演】2017年7月15日(土)～17日(月・祝) NHK大阪ホール
【東京公演】2017年7月21日(金)～8月2日(水) シアター1010
キャスト：
長江崚行、上田悠介、植田圭輔、磯貝龍虎、廣瀬大介、寿里、山沖勇輝、杉江大志、ROU(菊池卓也)、高本学ほか
演出：吉谷光太郎
脚本：なるせゆうせい
音楽：tak
振付：MAMORU
企画・プロデュース：フロンティアワークス
制作：ポリゴンマジック
主催：ミュージカル「ヘタリアNW」製作委員会
《公演公式サイト》
http://musical-hetalia.com/
《公式Twitter》
＠musical_hetalia
《ライブビューイング詳細》
http://liveviewing.jp/contents/hetalia-nw/