舞台『TRICKSTER~the STAGE~』開幕直前!細貝圭×鯨井康介SP対談前編「日本の超有名キャラを演じるのは不思議な感じ」

  • 2017-4-9

江戸川乱歩の『少年探偵団』を原案に、時代設定を2030年の近未来に移し、2016年10月に放送がスタートしたアニメ『TRICKSTER』。
その舞台版『TRICKSTER~the STAGE~』が、4月12日より東京・Zeppブルーシアター六本木にて開幕します。

怪人二十面相役には、14年間アメリカで過ごし、帰国後にミュージカル『テニスの王子様』で俳優デビュー。その後は『海賊戦隊ゴーカイジャー』、舞台『戦国BASARA』、『新・幕末純情伝』、『パタリロ』、『帝一の国』、『デルフィニア戦記』、映画『新宿スワン』、『進撃の巨人』など、舞台を中心に映像作品にも多く出演する細貝圭さん。

明智小五郎役には、2004年にTVアニメ『Get Ride! アムドライバー』主人公役で声優デビューし、ミュージカル『テニスの王子様』、オフブロードウェイミュージカル『bare』、舞台『孤島の鬼』、『四谷怪談』、舞台・ドラマ『弱虫ペダル』など役者として活動するだけでなく、俳優・原田優一さんと演劇ユニット「トンダカラ」を結成するなど活動の幅を広げる鯨井康介さん。

シリアスからコメディまで幅広い役を演じて来た二人を中心に、実力派俳優と注目の若手俳優、さらにアクションとダンスに秀でたアンサンブルメンバーが集結!
アニメでは語られなかった怪人二十面相と明智小五郎の戦いを描いた舞台版オリジナルストーリーを、歌・ダンス・アクション、そしてプロジェクションマッピングを取り入れた新感覚ライブエンターテインメントとして上演されます。

この話題作で対峙する細貝圭さんと鯨井康介さんによるSP対談前編は――

「久しぶりの共演、まさか敵対する役なんて!」

「久しぶりの共演、まさか敵対する役なんて!」

【日本人の誰もが知っている超有名キャラクターを演じるのは不思議な感じ】

――アニメをご覧になって、作品の印象はいかがでしたか?

鯨井 ちょっと特殊な作品ですよね。近未来の話ですけど、とても日常的というか……。
2030年が舞台ですから、そう遠くない未来の設定で大きなロボットが出てきたりするけれど、とても時間の進み方が日常的だし、多くの謎がすぐに解明されていくわけでもないし、なんか不思議な世界観・空気感を持った作品です。ある種、それが謎めいた雰囲気を増幅させているのかな? というような……そんな印象でした。

細貝 僕も鯨ちゃん(=鯨井さん)が言ったこととほぼ同じになってしまいますが、不思議な世界観のアニメだなというのが一番の印象ですね。時間の進み方が日常的でゆっくりに感じるんだけれど、その裏では実は派手な事件が起きる、そのギャップ? それがまた面白いなと思いました。あとやっぱり「二十面相×明智小五郎」と「小林芳雄(鳥越裕貴)×花崎健介(赤澤燈)」の関係性。毎回チョイ出しチョイ出しの連続なので、見ている側としては「気になるなぁ」っていう気持ちでどんどん引き込まれてしまうんですよね。

――本作で、細貝さんが怪人二十面相を、鯨井さんが明智小五郎をそれぞれ演じることになりました。

鯨井 日本人ならは誰でも知っているであろう超有名人キャラクターを演じるって、なんだか不思議な感じ。そして僕らがお互い想像していなかった役での共演でもあるので、すごくアプローチがむずかしいなと思っている状況です。

――現段階で、どのような明智小五郎を演じようと考えているのでしょうか?

鯨井 一般的に「ひょうひょうとしていて、推理の才能があるけど人付き合いはあまり得意じゃない変わり者」みたいなイメージが明智小五郎にはあるけど、この物語の中では「どうやらその裏には何かがありそうだぞ」っていう部分が、実はこの人(=明智)を形成している気がしているんですよ。僕はまだ稽古に参加して日が浅いので、そこを掘り下げるのに今は精一杯という感じです。

――対する細貝さんは、怪人二十面相をどう演じようと考えていますか?

細貝 僕も鯨ちゃんとそんな変わらない感じかな。怪人二十面相は過去の生い立ちも全て謎で、「どういう経緯で、どういう過ごし方をしたらこんな人間が出来上がってしまうんだろう?」っていうのは、とても自分の中でも考える部分で……。こんなに執拗に“明智小五郎”という一人の人物を、長い年月かけてネチネチ攻め続けるのはある種“狂気”でもあるし、人生を全て明智に捧げてると言っても過言ではないわけで。その一方で周りの人間は“駒”としか思っていない。その駒を使って、明智をいじってツンツンって遊んでる感じ? 最終的なゴールは、明智の潜在意識に眠っている「人を殺す快楽」や「刺激」を引っ張り出すことっていう、理解に苦しむ変な人なんですよね。

怪人二十面相役の細貝圭さん

怪人二十面相役の細貝圭さん

――怪人二十面相自身は自分では人殺しはしないけれど、周りの人をそういう方向に導いて行くというのが、また狡猾というか……。

鯨井 洗脳できるんだから、しちゃえばいいのに。あれだけ能力高いし、いろんなものも作れるんだからね。簡単でしょ?

細貝 それをあえてしないで、明智を追い詰める工程を楽しんでいるんだよね。

鯨井 結果を求めているようで求めていないというか、遊んでるよね。ああいうことに人生を捧げているって……いや~、ホントに気持ち悪いよね。

明智小五郎役の鯨井康介さん

明智小五郎役の鯨井康介さん

――では話を変えて、共演者の印象を聞かせてください。今回のメインキャストは初共演の方が多いようですが?

細貝 僕は、鳥ちゃん(=鳥越裕貴)とは初共演なんです。でも仲のいい友達が鳥ちゃんとも仲良くしているので、以前から名前は知っていたし、ちょっと話したことがあるくらいの関係で。今回、稽古終わりに呑みに行く機会があってガッツリ話して感じたのは、一見すごく天真爛漫というかムードメーカーで可愛いヤツだなと思う反面、胸の内はハングリー精神だらけで、お芝居大好きで、すごく面白い役者だなってことですね。

鯨井 演劇大好きだよね。鳥ちゃんはね。なんか話してて分かる。

細貝 そうそう。飲みに行ったときに熱い話とかして……。

鯨井 え~、居酒屋に行って熱い話するのはやめよう。

細貝 あはは!

――花崎健介役の赤澤燈さんについてはいかがですか?

鯨井 僕は燈とは久しぶりの共演。顔合わせで会った時は「相変わらずだな」って印象で……彼はすごく若く見られるけど、そんなに僕と年が離れていないんですよ。

細貝 え! そうなの?

鯨井 うん、僕と2歳ぐらいしか違わない。だから少年探偵団を鳥ちゃんと一緒に引っ張っていってくれるんだろうなと期待しています。

――細貝さんは、赤澤さんとの共演経験は?

細貝 ないんですよ。もともと存在は知っていたんですけどね。彼は『テニミュ』2ndシーズンで氷帝の芥川慈郎役だって知っていたので。第一印象で「可愛らしい子だな」と思っていたら、意外にけっこうズバズバ言う子だなって。

鯨井 そうだね。ハッキリ物を言うし、自分の意見をしっかり持っているよね、燈は。

――今回のキャストの皆さん、お芝居に対して熱い方たちが多いですよね。

細貝 あ~、そうかもしれない。山口大地とは今年1月に初めて舞台で共演したのに続いて今作でも共演でうれしいな。彼もすごく熱い役者です。

鯨井 筋トレばっかりしてる人?

細貝 そうそう。“筋肉バカ”(笑)。

(一同、爆笑!)

細貝 斎藤准一郎くんは劇団四季出身だから、多分すごくポテンシャル高い人なんだろうし、ほかの方はまだそんなに話をしていないのでちょっと分からないけど、これから稽古を通じて探っていきます。

鯨井 斎藤くんと僕、同じ年なんだよね。年上組として一緒に引っ張っていけたらいいな。まだ稽古が始まったばかりなので、これからみんなの人となりを知って、カンパニーとしての絆を深めていきたいですね。

舞台『TRICKSTER~the STAGE~』は、4月12日から4月16日まで東京・Zeppブルーシアター六本木天にて上演。
公演に関する詳細は、下記Informationから公式サイトをチェックしてください。

~後編に続く~

(取材・文/近藤明子)

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☆Information

舞台『TRICKSTER~the STAGE~』
日程:4月12日~4月16日
会場:Zeppブルーシアター六本木
演出・脚本:松多壱岱
振付:石岡貢二郎(K-DanceNexus)
出演:
怪人二十面相:細貝圭
小林芳雄:鳥越裕貴
花崎健介:赤澤燈
井上了:赤澤遼太郎
少年ルイト:輝山立
大友久:古谷大和
山根たすく:今川碧海
勝田雅治:斎藤准一郎
宮西琢巳:山口大地
明智小五郎:鯨井康介
☆アクションアンサンブル
石川航、伊藤智則、田嶋悠理、坪田ヒロキ、ヒロヤ、松岡拓弥
☆ダンサー
飯田一徳、小南竜平、酒井航、鮫島拓馬、田極翼、仲田祥司

©Jordan 森杉 / TRICKSTER~the STAGE~製作委員会

《公式サイト》
http://trickster-project.com/stage/
《公式Twitter》
@trickster_stage
《公式facebook》
@Trickster.the.stage

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