- 2017-1-19
2016年8月にカバーアルバム『1936 〜your songs〜』をリリースし、テレビドラマやバラエティ番組等でも活躍中のミュージカル俳優・山崎育三郎さんが、1月15日に豊洲PITで一夜限りのコンサート「山﨑育三郎 コンサート 〜1936 your songs〜」を開催しました。数々の名ナンバーを披露したステージの模様をたっぷりお届けします!
ステージは、アルバム『1936 〜your songs〜』収録のJ-POPナンバーや、山崎さんの思い入れのあるミュージカル作品「レ・ミゼラブル」「モーツァルト!」「ミス・サイゴン」「エリザベート」の楽曲などを織り交ぜ、現在の日本のミュージカルシーンを支えるその圧倒的な歌唱力と、表現豊かなパフォーマンスで会場を魅了しました。途中のMCで山崎さんは「ミュージカル俳優最強!」説を唱え、まさにその論説を裏付けるパワフルかつ華麗なステージを見せてくれました。
フロアが暗転すると、それまでのざわめきがピタリと止み、青い光に包まれたステージにバンドメンバーが現れ定位置につく頃、真っ赤なロングジャケット姿の山崎さんがステージに登場。センターにスッと立つと、「青春の影」のイントロをア・カペラで歌い始めました。まっすぐに伸びる歌を、息を飲むようにして聴き入る観客は、初っ端からその歌声に圧倒されていました。
続く「君は薔薇より美しい」ではミュージカル仲間の石原絵理さん、奥山寛さん、樺島麻美さん、高橋卓爾さんの4人がダンサーとして登場し、山崎さんが振付けしたダンスを一緒にパフォーマンス。総立ちの会場を盛り上げました。さらに「もっともっと!」と煽ったのは「愛は勝つ」。往年の名曲に合わせて、山崎さんのイメージカラーである赤いペンライトが大きく揺れていました。
次のブロックは数々のミュージカル作品に出演した山崎さんが、一番思い入れのあるという4作品の中から、「レ・ミゼラブル」の「カフェソング」、「モーツァルト!」の「僕こそ音楽」「影を逃がれて」、「ミス・サイゴン」の「WHY GOD,WHY?」、「エリザベート」の「最後のダンス」「ミルク」を、簡単なシーンの解説を挟みながら披露。観客たちは、それぞれのシーンが目の前に浮かび上がってくるような、情感豊かな歌声に酔いしれました。
大作すぎるミュージカルナンバーを続けて歌い、「疲れた」と笑いながらも、自身初となるチャレンジに果敢に挑む山崎さん。「以前からピアノを弾きます、と言ってましたので」と、ピアノ一本、山崎の弾き語りで尾崎豊の名バラード「Forget-me- not」を熱唱。有言実行、素晴らしい演奏を聴かせた山崎さんに賞賛の拍手が送られました。
さらにバンドと一緒にピアノを鳴らした「奏(かなで)」、ステージが桜色に染まった「桜坂」と、オリジナルアレンジで歌い上げ、大ヒットソングもすっかり自分のカラーに染め上げていました。
バンドセッションの後、白いジャケットに衣装チェンジしてステージに戻ってきた山崎さんが「A Whole New World」「君はともだち」「under the sea」とディズニー映画でお馴染みのナンバーを次々繰り出すと、会場のテンションもさらにアップ。あたたかい空気の中、ダンスやコーラスを務めてくれたミュージカル仲間4人との共演話に花を咲かせました。
ここで出たのが「ミュージカル俳優は最強なんじゃないか」説。「歌って踊れて演技ができて、野球もできて…」と自分の話にもっていって笑いをとっていましたが、ここまでのパフォーマンスを見て、この説を否定する人は誰もいないでしょう。「エンターテインメントの中の王様だ」という言葉にも納得です。
そして5人はさらに最強のパフォーマンスを見せてくれました。「アメリカに留学していた時に、友達の車でいつも聴いていた曲をア・カペラで歌いたいと思います」。その思い出の曲はビリー・ジョエルの「The Longest Time」。山崎のメインヴォーカルと4人のコーラスで、美しいハーモニーを響かせました。
ステージはラストに向けてさらに熱を帯びていきます。軽快に「女々しくて」を歌った後、CDには未収録のカバーナンバー「男の子女の子」では、サイン入りのボールをフロアに投げ入れ、自慢の肩を見せました。
「まだまだ終わりません!」とラストは「TOKIO」で華やかに本編を締め括りました。山崎さんがステージを降りた後も観客は総立ちのまま、“イックン”コールを続け、その声に応え再び登場すると、「本当に今日が楽しみでした。今後もこういうコンサートを絶対にやっていきたいので、CDもいろいろ計画しているので、楽しみにしていてください」と今後の展望を語りました。
そして「ずっと応援してくださっているファンの皆様との絆の曲です」と、ピアノ伴奏と山崎さんの声だけで中島みゆきの「糸」を情感たっぷりに熱唱。最後にもう一曲、と出演者全員をステージに呼び込み、昨年の「第58回 輝く!日本レコード大賞」で企画賞を受賞した時にも披露した「君は薔薇より美しい」を再び披露し、大盛況の中、約2時間のステージは終了しました。
最後に、山崎さんは「今年は去年以上に育三郎イヤーになるんじゃないかと思います」と宣言。ドラマやミュージカルでの活躍はもちろん、山崎さんにしかできないパフォーマンスと唯一無二な歌声を再びコンサートでも魅せてほしい!と願わずにはいられない素晴らしいステージでした。
■リリース情報
カヴァーアルバム「1936 ~your songs~」
・初回限定盤 UPCH-7176 税抜¥3,500
CD11曲+DVD 「君は薔薇より美しい」MV+メイキング
・通常盤 UPCH-2092 税抜\3,000
CD11曲
(収録曲)
1:青春の影
2:君は薔薇より美しい
3:TOKIO
4:Forget-me- not
5:愛燦燦
6:愛は勝つ
7:糸
8:桜坂
9:奏(かなで)
10:女々しくて
11:僕こそ音楽 <ミュージカル「モーツァルト!」より> ※ボーナストラック
☆Information
山崎育三郎 カヴァーアルバム「1936 ~your songs~」
・初回限定盤 UPCH-7176 税抜¥3,500
CD11曲+DVD 「君は薔薇より美しい」MV+メイキング
・通常盤 UPCH-2092 税抜¥3,000
CD11曲