2016-10-20

「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」が企画するイベント「歴タメLive～歴史好きのエンターテイナー大集合！～」大阪公演が10月15日・16日の2日間、松下IMPホールにて開催されました。

「歴タメLive～歴史好きのエンターテイナー大集合！～」は、今年3月にEXシアター六本木（東京・六本木）にて開催され、完売となった大人気イベント。東京公演で好評だったコントに、新作コントや新企画を加え、東京公演とは一味違った公演となりました。MCには、お笑い芸人の金田哲さん（はんにゃ）と歴史芸人・長谷川ヨシテルさん。鈴木拡樹さん、細貝圭さん、染谷俊之さんなど舞台で人気の俳優も出演し、大熱狂のステージとなりました。

華やかにオープニングを飾ったのは、墨絵師の御歌頭（おかず）さん。BGMにのせて会場に広げられた巨大な和紙に筆を滑らせていき、「歴タメLive」の文字が書き出されると、会場は盛り上がりをみせました。

客席側から俳優たちが次々に登場すると、会場からは割れんばかりの拍手が沸き起こり、ますます大興奮。スクリーンには歴史上の偉人たちの墨絵が映し出されました。出演は、石井智也さん、井深克彦さん、奥谷知弘さん、寿里さん、杉江大志さん、鈴木拡樹さん、染谷俊之さん、細貝圭さん、松本ひなたさん、山本匠馬さん（五十音順）。同シリーズの舞台作品でもお馴染みの出演者に、東京公演では1日のみの出演だった細貝さん、初参加の松本さんが加わりました。

盛り上がる会場に、MCの金田さんと長谷川さんが続いて登場。金田さんは煌びやかな和装で、長谷川さんはお決まりの兜を被ったスタイルで登場。金田が「衣装はマツケンサンバをコンセプトにしています！」と自身の姿に対してコメントすると、会場は大きな笑いに包まれ、会場のお客さんに「みなさんどこから来ていますか？」と質問をすると、全国各地、さらには海外から公演を見に来ている観客もいて、東京公演の再演を上回る人気ぶり。

コントの内容は、歴史上の有名人が「実はこうだったのではないか？」という切り口で繰り広げられます。

最初は、染谷さん演じる「宮本武蔵」が「実は卑怯ものだった？」というテーマで、かの有名な巌流島での佐々木小次郎との決闘シーンが描かれた。ヨボヨボのお爺さんの佐々木小次郎役で鈴木さんが登場し、染谷さんとのコミカルなシーンを描きました。

宮本武蔵役の染谷俊之さんとヨボヨボ爺さん(？)の佐々木小次郎役を演じた鈴木拡樹さん

続いて、井深さんが演じる「吉良上野介」。「松の廊下でおこった真相は？」のテーマをもとに、寿里さんが演じる切れキャラの「浅野内匠頭」が登場。吉良上野介が困っていく様に会場は爆笑の渦に包まれました。

松の廊下での有名なシーン。浅野内匠頭役の寿里さんが井深さん演じる吉良上野介に切りつける！

続いて、独眼竜でおなじみの山本さんが演じる伊達政宗が登場。冷酷なイメージが強い伊達だが、実は母親に対する愛情が強い人物だったのでは、という切り口で描かれた。母親役に石井さん、片倉小十郎役に杉江さん。母親に接する伊達政宗が豹変する山本さんの演技に観客は大爆笑。

続いて2015年秋に上演された舞台「幻の城～戦国の美しき狂気～」がスクリーンに映し出され、空気は一変。本舞台で主演の鈴木さん（宇喜多秀家）・染谷さん（霧隠才蔵）・寿里さん（本多正純）・山本さん（真田幸村）が登場し、舞台映像をバックに4人が朗読。コントとは違った雰囲気のなか、観客も当時の感動が蘇り、暖かい拍手が沸き起こりました。

シリーズ第2弾「幻の城～戦国の美しき狂気～」の主要キャスト4人による朗読劇

再びコントパートへ。鈴木さんが演じる「坂本龍馬」が登場。薩長同盟や大政奉還、船中八策など、龍馬が成し遂げてきたとされる数々の偉業の“真相”を切り口に描かれ、鈴木さんのうろたえる様子に会場からは思わず笑いがこぼれ、最後には、金田さんも中岡慎太郎役で登場し、会場をさらに盛り上げると、長谷川さんが考案したオリジナルの「戦国武将占い」に鈴木さんや染谷さんらが挑戦。「強力な恋のライバルがあらわれたら、どうする？」や「誕生日プレゼントをもらえるなら何か？」といった質問に、4択の答えから1つ選びます。長谷川さんがその答えから導き出される戦国武将に当てはめ、会場が笑いに包まれた。

佐々木小次郎とは打って変わって、勇ましい姿の坂本龍馬を演じた鈴木さん

続いて、「お勉強ラップ」で注目を集めるラッパーのCo.慶応さんが登場。戦国武将をフィーチャーしたラップを披露し、会場を縦に揺らします。ライブ空間のように変貌した会場では、観客がペンライトとグッズで販売されたうちわで一緒になって盛り上がり、一体感も一気に高まりました。また、Co.慶応さんはイベントのテーマ曲「歴タメRAP」も担当しています。

LIVEパートの後は、2014年秋に開催された舞台「マルガリータ～戦国の天使たち～」の朗読に移り変わり、本舞台で天正遣欧少年使節団を務めた主演の細貝さん（千々石ミゲル）・鈴木さん（中浦ジュリアン）・井深さん（伊東マンショ）・染谷さん（原マルチノ）が登場し、舞台映像をバックに4人が朗読しました。

シリーズ第1弾「マルガリータ～戦国の天使たち～」の天正遣欧少年使節団を演じた4人による朗読劇

続いて、現代のイメージとは正反対の「真田幸村」を石井さんが演じ、また“Candy Boy”としても活躍中の奥谷さんと松本さんも登場。一般的にイメージされている真田幸村と、石井さん演じる真田幸村とはあまりにも異なっており、会場は大爆笑。真田コントの最後には、長谷川さんが登場し、NHK大河ドラマ「真田丸」のテーマ曲をバイオリンで披露し、観客からは拍手が起こりました。

そして、新作コントとなる細貝さんが演じる「ペリー」が登場。鎖国をしていた日本に開国をせまった黒船来航のシーンを演じた。ペリー演じる細貝さんのほかに、ペリーの通訳役の寿里や江戸幕府の役人として、石井智也、杉江大志、奥谷知弘、松本ひなたや、町人役の染谷さん、山本さん、遊女役の井深さん、坂本龍馬役の鈴木さんや中岡慎太郎役の金田さんといった、キャスト勢揃いとなる豪華なコントに。
細貝さんは流調な英語を披露し、片言な日本語をまぜるなど、怖いイメージのある「ペリー」を、コミカルに演じ、会場は大いに盛り上がりました。

新作コント「ペリー」より、細貝圭さん(右)と寿里さん(左)

江戸幕府の役人として、石井智也さん、杉江大志さん、松本ひなたさんらも登場

イベントの締めくくりは、Co.慶応の「歴タメRAP」を出演者全員でパフォーマンスすると、御歌頭さんはこの日3回目となる墨絵パフォーマンスを披露。半紙には12月公演を控える舞台「剣豪将軍義輝～戦国に輝く清爽の星～」の主役・足利義輝の肖像を描き、「歴タメRAP」の歌唱や墨絵パフォーマンスは、会場も巻き込み、この日一番の盛り上がりを見せました。
コントだけでなく音楽やアートでも観客をしっかり味方につけ、あらゆるエンターティンメントで会場を魅了した「歴タメLive～歴史好きのエンターテイナー大集合！～」大阪公演。イベント後には、出演者全員が観客をお見送り。ファンに最後まで嬉しいお土産をもたらすと、イベント最後には、2017年に「歴タメLive～歴史好きのエンターテイナー大集合！～」の開催が決定されたことが発表。こちらも期待が高まります。