『ハンサム落語 第八幕』11月東京&大阪上演決定!米原幸佑×碕 理人SP対談①

  • 2016-8-17

古典落語を現代風にアレンジし、若手実力者俳優が二人一組の掛け合いで演じる『ハンサム落語』。
新型掛け合い落語として2013年にスタートして以来、回を重ねるごとに盛り上がりをみせ、「第八幕」が11月1日から東京・CBGKシブゲキ!!、11月11日から大阪・テイジンホールにて上演されます。
キャストを代表して米原幸佑さんと碕 理人(さき まさと)さんに、『ハンサム落語』の魅力や共演者への想いなど、3回に渡ってじっくり語っていただきました。

そのPart①は――

ミュージカル『魔界王子devils and realist』に続いての共演となる、碕 理人さん(左)と米原幸佑さん(右)

ミュージカル『魔界王子devils and realist』に続いての共演となる、碕 理人さん(左)と米原幸佑さん(右)

【落語はお年寄りが楽しむものというイメージを、いい意味で覆す作品!】

――まず最初に、『ハンサム落語』出演以前は落語についてどんな印象を持っていたのか、そして出演後には落語に対するイメージがどう変わったかを伺えますか?

米原 僕、所属する吉本(興業)が2007年に開催した『YOSHIMOTO DIRECTOR’S 100 ~100人が映画撮りました~』の出品作品『夢だけが人生やない』で、落語家に憧れる青年の役を演じたことがあるんです。
その撮影でオール阪神さんの落語を生で観る機会があって、それまで固いイメージだった落語が、「こんなに大衆向けなものだったのか」と衝撃を受けました。
それから約9年間は、直接落語に触れる機会はなかったんですけど、去年初めて『ハンサム落語 第五幕』に出演させていただいた時は、その映画の経験があったので僕の中では落語に対して、さほど敷居の高い感じはなかったんですよね。
『ハンサム落語』には第五幕、第六幕と続けて出演させていただいたんですか、出演後は僕自身、落語を面白く感じるようになりましたし、まだ落語を見たことのない多くの方が、『ハンサム落語』を通じて落語に興味を持つ、ひとつのきっかけになるといいなと思うようになりました。

碕 僕は『ハンサム落語』第七幕が初参加だったんですけど、それまでは落語に縁がなくて、「落語は、おじいちゃん、おばぁちゃんが楽しむもの」っていうイメージでした。なので出演が決まって初めてネットで検索していろんな方の落語の映像を見たんですけど、すごく新鮮に感じました。

――具体的に、どんなところが新鮮に思えました?

碕 同じ演目を演じているのに、語り口調や間、小道具の使い方などで全然違う印象になるんですよね。あと普通、落語って1人でやるものじゃないですか。でも『ハンサム落語』は掛け合いなので「これを二人で、どうやるんだろう?」ってすごく興味が沸きましたね。

米原 落語は一人芝居だけど、『ハンサム落語』は漫才に近いよね。

碕 衣装もちょっと透けててセクシーだったり、裾が長くて歩きずらかったりするし、ちょっとコントみたいな面もあるよね(苦笑)。衣装で”色気”とか”妖艶な部分”を出すって、今まで自分の中にない部分なので照れ臭かったし、はじめは変な感じがしました。

――着物自体、普段あまり着る機会もないですか?

碕 そうですね。甚兵衛は着た事はあるんですけど。

――甚兵衛で『ハンサム落語』は、全然色っぽくないです!

碕 あはは!

米原 まぁ、『ハンサム落語』だから艶っぽい衣装を着ますけど、落語なんだから別に艶っぽくする必要ないわな?

――女性ファン代表で言わせていただくならば、ハンサムに”色気”は必要です!

碕 役によっては女形になったりするわけですし、衣装=小道具的な部分はありますね。

米原 このスケスケ衣装が、”落語=敷居が高い”というイメージを少しでも緩和してくれたりするのかな(笑)。
あと演出家のなるせ(ゆうせい)さんが、セリフを現代風に分かりやすい言葉に変えてくださっているのも、オリジナルだなって思いますね。

――まず”ハンサム”と”落語”をくっつけるっていう着眼点が面白いですよね。

米原 うん。言葉の選び方も秀逸ですよね。これが『イケメン落語』っていうタイトルだったら、果たして今ほどのコンテンツになっていたかどうか……?

――ちなみに”ハンサム”と呼ばれることに対しては、いかがですか?

米原 まぁ俺ら、ハンサムですから(ドヤ顔)。

碕 あはは! 「ハンサム」と言われて悪い気はしないですね(笑)。でも『ハンサム落語』があるなら……僕、漫才が好きなので、『ハンサム漫才』とかできたら面白いなって思いました。相方は、もちろん米原さんでお願いします(笑)。

――米原さんと碕さんは今年6月に上演されたミュージカル『魔界王子 devils and realist』でも共演していましたから、息の合ったコンビネーションに期待しているファンの方も多いと思います。

米原 まだ組み合わせは発表になっていないけど、僕も楽しみにしています。

碕 うん、絶対あると期待しています!

米原 『魔界王子』の時は、理人と稽古場で「ああしよう、こうしよう」って話し合ったり、慣れてきたら本番で急に仕掛けたり、いろいろ遊びながら作っていけたのが楽しかった。
でも『ハンサム落語』は、そんなに稽古期間がないので、普通の芝居みたいに「固める」っていう感じにはならないと思う。

碕 そこら辺は、お互いの即興力で楽しめたらいいかなって……。

米原 そうだね。ちょっとミスったらいじったりとか(笑)。

碕 うわ! 油断ならん(笑)。

米原 と言いつつ、掛け合い落語は”戦い”のようでいて”助け合い”なんでね。上手いこと楽しくバトルしながらも、ちゃんと助け合ってやれたらいいかなって思います。

――そういう意味では、碕さんにとって米原さんは頼もしい先輩ですか?

碕 頼もしいですね! 「ついて行こう!」って思っています。多分、『魔界王子』を観に来てくれた方は、特に米原さんと僕の組み合わせを楽しんでもらえると思います。

~Part②に続く~

(取材・文/近藤明子)

☆Information

『ハンサム落語 第八幕』
【東京公演】
日程11月1日~11月6日
場所:CBGKシブゲキ!!
【大阪公演】
日程:11月11日~11月13日
場所:大阪 テイジンホール
脚色・演出:なるせゆうせい
出演:小笠原 健、碕 理人、西山丈也、林 明寛、平野 良、宮下雄也、吉田友一、米原幸佑 (五十音順)ほか
(c)ハンサム落語製作委員会

《公式サイト》
http://www.clie.asia/hr8/
《公式Twitter》
@clie_seisaku

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