2015-10-9

舞台『幻の城～戦国の美しき狂気～』の公開稽古が10月5日都内にて行われ、囲み会見には、主演の鈴木拡樹さん、共演の細貝圭さん、山本匠馬さん、新垣里沙さん、染谷俊之さん、風間由次郎さん、井深克彦さん、山崎樹範さん、さらには今年7月に女児を出産し、今回が復帰作となる星野真里さんが出席しました。

(左前列より)細貝圭さん、鈴木拡樹さん、星野真里さん、新垣里沙さん、山崎樹範さん
(左後列より)天月－あまつき－さん、風間由次郎さん、山本匠馬さん、染谷俊之さん、井深克彦さん

本作は教科書には載らないような歴史上の出来事を描く「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」の第2弾。今から400年前に起こった“大坂夏の陣”で真田幸村が考えたであろう奇策を大胆に描いた、風野真知雄原作の歴史小説を舞台化したもの。

囲み取材に先がけて行われた公開稽古では、プロローグシーンから鈴木さん、細貝さん、染谷さん、風間さんらによる華麗かつ迫力満点の殺陣が展開。そのほか、山本さん＆山崎さん＆寿里さんの息の合ったセリフ回し、豊臣秀頼役の井深さん＆淀の方役の星野さんによる親子愛、さらにはテーマソングを歌う天月－あまつき－さんの美声も披露されました。

「“生きる”というテーマで描かれている作品で、それぞれが自分達の信念に向かって生きているカッコいい作品です」とPRしたのは、主人公・宇喜多秀家を演じる鈴木さん。
「宇喜多という役が特殊なポジションで、豊臣方に期待をされて大坂へ迎えに来てもらう人物ですが、そこでみんなとの芝居におけるコミュニケーションの取り方が難しいので、どうしたらみんながセリフを言ってもらいやすくなるかということを考えつつ、いろいろトライしています」と苦労した点を明かします。
さらに細貝さんが最も大変だったと語っていた殺陣に関して、「殺陣の数も多いですし、多くの人間が一度に戦うシーンが多いので、細かく稽古をしていますし、修正する部分をたくさんしていますので、本番に向けてもっと進化すると思います」と力強く語りました。

今回座長を務める鈴木さんの「ココがすごい！」というエピソードはあるか聞いたところ、山崎さんから「拡樹くんが、栄養補助食品、栄養ゼリー、グミ以外を食べている姿を見たことがないんです。大丈夫かなって…」と、心配そうな表情で語りますが、すかさず鈴木さんが「現場ではすぐに栄養を補給できるものしか摂取していませんが、その分、夜はちゃんとバランスをとって、ご飯を食べていますよ」とニッコリ。そのコメントを聞いて、山崎さんは「そうなんだ」とホッとひと安心。

「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」第1弾では座長だった細貝さんは、鈴木さんについて「今回演じる宇喜多が難しい役で、そこに葛藤している拡樹くんを見ているのが新鮮で、“俺にできることがあれば”とは思うんですが、考え込んでいる背中を見てグッと来ますね」と語ると、鈴木さんも「前回の細貝くんの姿を見ているだけあって、今回細貝くんと違った魅力でもいいから、座長らしいことを少しでも出来たらいいなと思います」と新たに決意表明してくれました。

今回の舞台には、北代高士さん、武智健二さん、本間剛さん、寿里さん、石井智也さんらも出演。また天月さんは、少年時代の宇喜多秀家を演じます。

《公開稽古風景》