2014-6-6

徳山秀典、村井良大らが出演する朗読劇『猫と裁判』が、6月3日より東京・新宿の全労済ホール/スペース･ゼロで初日を迎えた。

(写真左より)村井良大、白石美帆、大和田獏、徳山秀典

【ストーリー】
どこにでもいる平凡な女性・高林啓子(白石美帆)が起こした猟奇的殺人。
「平成の阿部定」とも騒がれたその難事件の弁護を担当するのは、老いぼれた弁護士・片桐(大和田獏)とその部下・市ノ瀬(徳山秀典)。
しかし殺人事件を紐解くうちに、誰にも理解出来ぬ彼女の深い闇と、法の落とし穴が浮かび上がる……。果たして、神様からも見捨てられた彼女を救えるのは誰なのか？

誰にも理解できぬ被告の心の闇と、身近に起こるかもしれない恐怖に、鋭く迫る問題作。初日公演前にマスコミに公開されたゲネプロ後に、主演の白石美帆はじめ、大和田獏、徳山、村井の4人が囲み会見に出席。本番を直前に控えた心境を語ってくれた。

ペットショップの店長・沢渡和也役の村井良大

弁護士・片桐役の大和田獏と、その部下・市ノ瀬役の徳山秀典

検事・山田役の太田基裕

証人・北村薫ほか数役を演じた小谷嘉一

【コメント】
――本日、初日を迎える感想をお願いします。

白石　この作品の放つ衝撃、鋭さ、弱さ、はかなさ……を、皆さんに観て、聴いていただくことで、さらにこの作品が広がるんだという期待感が沸いています。

大和田　この朗読劇が、どのようにお客様に伝わるのか、非常にワクワクしています。自分自身も楽しんでやりたいし、お客様にも楽しんでいただけたらなと思います。

徳山　この後の本番が楽しみでしょうがないです。

村井　稽古を重ねて、あっという間に初日となりました。お客様の反応や感想を楽しみにしながら、千秋楽までの毎公演励んでいきたいと思います。

――それぞれの見どころや注目のシーンは？

白石　私が演じる高林啓子は、演じていて心情的にはすごく辛いものがある役です。最後、「どういう気持ちで彼女はこのセリフを言ったんだろう」というところが見どころですね。私の中では、非常に「彼女らしいな」と思えたセリフです。

大和田　私が演じる片桐弁護士は、2年前に妻を亡くし、2年ぶりに弁護士の仕事に復帰した”人情弁護士”です。偏見を持たず、いろんなものを受け入れられる男で、彼が深い闇を持った高林という女性を……理解は出来ないけども、その心の闇に近づくにしたがって「なんとか彼女を助けたい」という思いが沸いてくる。そういう心の動きみたいなものを表現できたらいいなと思っています。

徳山　この作品のファンとして、動物も人間と同じ”尊い命”であることを、お客様に訴えていきたいです。それを僕たちが皆さんと共有できるのが見どころ・聞きどころでもあるんじゃないかなと思います。

村井　原作である小説の中には僕の役はあまり登場しないのですが、朗読劇では重要な語り手のポジションで出て来るので、小説とはまた違う沢渡の一面を出せたらいいなと思っています。あと今回の朗読劇では、普通に座っていて読み聞かせるのではなく、映像を使ったり、役者がポジションを移動して法廷のシーンや接見室へとシーンが転換していくので、見やすい舞台になっていると思います。

――この作品は、どんな方に観てもらいたいですか？

白石　恋人同士やお友達同士で観に来る方も多いと思いますが、私は家族に観ていただきたいです。子供の目線と親の目線では、生き物に対する価値観や感じ方が違うと思うので、ご家族で観ていただいて、命の大切さとか話すきっかけにしていただければと思います。

なお本作では上記の4人以外にも、太田基裕、小谷嘉一にも注目したい。上演は、6月8日まで。

※小谷嘉一さんの素顔に迫るソロMovie『リアルfaces 小谷嘉一』は、iPhone＆Androidアプリの動画コーナーにて、好評配信中です。

☆Information

朗読劇『猫と裁判』
日程:6/3(火)～6/8(日)
場所: 全労済ホール/スペース・ゼロ
原作:その猫に何が起こったか？(野村桔梗)
脚本･演出:なるせゆうせい
出演: 白石美帆徳山秀典太田基裕小谷嘉一山川ありそ疋田英美安藤ヒロキオさいださだこ／村井良大／大和田獏
チケット料金:5,800円(税込)
【チケット取扱い】
ｅ＋(イープラス)、カンフェティ
※未就学児入場不可
※朗読劇なので視覚的な衝撃はありませんが、内容は殺人事件や動物虐待に関するもの等がありますのでご注意ください
※車いすでご来場予定の方は事前にご連絡頂きますようご協力お願い致します
【公演に関するお問い合わせ】
CLIE　03-3409-5154　(平日11：00～18：00)
《公式サイト》
http://www.clie.asia/nekosai/
(C)CLIE朗読劇『猫と裁判』