《POWER PUSH 4/7》加藤和樹アーティストデビュー7周年記念インタビュー 7DaysUp

  • 2013-8-18

《POWER PUSH》今年、アーティストデビュー7周年を迎えた加藤和樹さん。7月7日の7周年記念ライブを大成功させた加藤さんに、ライブやこの7年間を振り返ってもらいました。いまだから初めて語れるエピソード他、7日間連続配信Part.④130716__KO_0022

【平均点は取れていただろうけど、それ以上は取れてないんですよ、きっと】

■テーマ:7つのターニングポイント、続き

加藤 これは初めて話す事ですけど……『レシピエント』(2012年2月主演舞台)に出演した後に「しばらく映像の仕事を控えたい」ってマネージャーに相談したんですよ。「このまま芝居をちゃんと構築していくためにも、しばらくは舞台を中心にやりたいです」って。
今の自分に足りないのは、すごく根本的な基礎の部分だったことに気付いたので、「ちょっと準備期間を作って、いろいろ学ぶことをしたい。しなきゃダメなんだ」っていう話をしたんです。
ボイストレーニングもそうだし、殺陣を習い始めたのもそうだし、乗馬も……。そうやって行動に起こした事が、今ちょっとずつではあるけど形になっているなっていう実感があります。

――あえて「舞台に専念したいから」って映像系のお仕事を断るのは、怖くなかったんでしょうか?

加藤 断ることより、基礎も何も知らないで演じ続けることの方が、俺は怖かったんです。自分の中で映像作品……特にドラマは、多分”作り方”が分からないまま、それでも周りを見ながら、何となくやって来たような気がします。
舞台作品で役を作るのは、流れを追いながら稽古で何回も何回も重ねて作れるけれど、ドラマでは1話のこのシーンを撮った後に、3話のこのシーンを撮るとか、急に飛んだりするし、イマイチうまく自分の中で流れの構成できてなかったんだなって思います。
撮影前に台本のそのシーンを読んで「ここはこういうシーンだから、こういうことをやればいいんだ」ってやっていたがゆえに、作品全体を通じてキャラクターがつながってなかったり、迷ってブレちゃったりとかっていう事があったんですよね。

――作り方がいろいろ分かったからこその、怖さが出て来た?

加藤 それはありますね。僕から相談されて、マネージャーは「忙し過ぎたのも良くなかった」って言っていました。
音楽と役者の両方を一緒にやって、「どこでどうやって息抜いてたんだっけ?」「どこでどうやってこんなに詰め込んだんだろう?」とか。ホントに記憶が無いまま突っ走っているのが、何年間かあったから。それはちゃんと学ばなきゃいけないことを、学べていなかった時間でもあるんですよ。

――だからこそ、一度仕事をセーブしてでも基礎を学びたいと?

加藤 はい。去年アメリカに行ったのも、向こうで短期で演劇の勉強をしに行くためだったし、殺陣の基礎から習い始めたり、声楽の先生についてミュージカルの基礎の声楽を勉強させていただいたり、英会話をやり始めたり……。
あと最近、「ゆっくりする事って大事だな」って思いました。その”ゆっくりする”は、単に休むという事ではなくて、何かを得る、ちゃんと準備をするという、その時間を作るってこと。
『千本桜』の公演中に、演出家の茅野イサムさんに「お前は忙し過ぎる!」って言われたんですよ。「ひとつひとつのやった事を、頭の中でちゃんと整理して、それを自分で消化する時間が無いと、それはただ”やっただけ”になるぞ」って。
もちろん、忙しいのはいいことだし、ありがたい事だと思うけど、「それにしてはお前は忙し過ぎるから、もっと”休む”時間を作った方がいいと思う」って言われて「なるほど、確かに今までそうだったな」って反省しました。

――それでも、今までやってこられたのはスゴイなって思いますけどね。

加藤 平均点は取れていただろうけど、それ以上は取れてないんですよ、きっと。それよりも何か1つの事で特化出来ていた方が才能だと思うし、全部が平均点を取れることが俺は才能だとは思わないんですよね。
だってそれは”こなしている”だけだと思うから。初めは、それでも出来ちゃう自分に「どんなもんだい」って思っているところも多少はあったけど、今にして思えばそれってダセェなぁって……。
だから変に何かが”ちょっと”出来てしまうっていうのは、多分自分を過信させる要因の一つでもあったと思うし、それに気づいた今は、「このままではいかん!」ということは、すごく思ってます。何か「これといえば加藤和樹だよね」っていわれるような強力な武器が欲しいんです。

(取材=近藤明子)


Infomation
■加藤和樹初のアコースティックライブ
『KK-station~フラクリ~』
【日 程】
11月13日(水)大阪・梅田 AKASO(18時開場・19時開演)
11月14日(木)愛知・名古屋 Electric Lady Land(18時30分開場・19時開演)
11月21日(木)東京・渋谷 duo MUSIC EXCHANGE(18時開場・19時開演)
【チケット代】5,250円(税込)+ドリンク代500円
【チケット発売】10月6日
※ファンクラブ会員先行受付はDMにてお知らせいたします。
【ファンクラブ募集中】
ファンクラブ募集要項をおおくりさせていただきますので、80円切手を貼った返信用封筒(住所氏名を記載してください)を同封の上、下記へお送りください。
●送付先●
150-0002 東京都渋谷区渋谷3-26-15日通渋谷ビル3F 株式会社J-ROCK「VOICE」入会希望宛
★★ローソン店頭ならびにローソンWEB「ローチケ.com」でも入会受付中
※詳しくは加藤和樹公式サイトまで
http://kazuki-kato.jp/
■ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』
原作:ウィリアム・シェイクスピア
作:ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出:小池修一郎
振付:TETSUHARU(増田哲治)
出演:城田優 古川雄大 柿澤勇人 / フランク莉奈 清水くるみ / 尾上松也、平方元基 / 加藤和樹 / 東山光明、水田航生 / 岡田亮輔、加藤潤一 中島周、大貫勇輔、宮尾俊太郎 石川禅 / 安崎求 / 鈴木結加里 / 中山昇 / ひのあらた / 未来優希 / 涼風真世 ほか
【東京公演】
日程:9/3(火)~10/5(土)
場所:東急シアターオーブ
チケット料金:S席\13,000 / A席\9,000 / B席\4,000
【大阪公演】
日程:10/12(土)~10/27(日)
場所:梅田芸術劇場メインホール
チケット料金:S席\13,000 / A席\8,000 / B席\4,000
※お問い合わせ
・ホリプロチケットセンター 03-3490-4949 http://hpot.jp
・梅田芸術劇場 06-6377-3800 http://www.umegei.com/
※公式サイト
http://romeo-juliette.com/
■2014年日本テレビ開局60周年特別舞台「真田十勇士」
【公演日/会場】
★東京公演:2014年1月7日(火)~2月2日(日)
会場:青山劇場(一般発売:2013年9月上旬予定)
★大阪公演:2014年2月7日(金)~2月19日(水)
会場:梅田芸術劇場メインホール(一般発売:2013年10月上旬予定)
【出演】
中村勘九郎 松坂桃李 比嘉愛未 福士誠治 中村蒼 高橋光臣 村井良大 鈴木伸之 青木健 駿河太郎 石垣佑磨 加藤和樹 音尾琢真 加藤雅也 真矢みき
【脚本】マキノノゾミ
【演出】堤幸彦
【企画・製作】 日本テレビ
★公式HP
http://www.ntv.co.jp/sanada60/
■アニメ「義風堂々!! 兼続と慶次」(ぎふうどうどう かねつぐとけいじ)
原作:原哲夫・堀江信彦 漫画:武村勇治
「義風堂々!! 直江兼続-前田慶次 酒語り-」(月刊コミックゼノン連載中)
キャスト
直江兼続:浪川大輔
前田慶次:佐藤拓也
石田三成:加藤和樹
テレビ東京にて毎週火曜 深夜1時40分~2時10分
テレビ大阪にて毎週金曜 深夜2時10分~2時40分
テレビ愛知にて毎週水曜 深夜2時35分~3時05分
公式WEBサイト
http://gifuu.jp

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