《POWER PUSH 1/7》加藤和樹アーティストデビュー7周年記念インタビュー 7DaysUp

  • 2013-8-15

《POWER PUSH》今年、アーティストデビュー7周年を迎えた加藤和樹さん。7月7日の7周年記念ライブを大成功させた加藤さんに、ライブやこの7年間を振り返ってもらいました。いまだから初めて語れるエピソード他、7日間連続配信Part.①

【ライブのオープニングとラストの曲は、自分の中で最初から決まっていました】

――まずは、7月7日に開催されたデビュー7周年記念ライブの感想からうかがえますか?

加藤 久々のソロライブということもあり、「楽しかったな」っていうのが素直な気持ちですね。通常のライブに比べて曲数はたくさん用意していたんですけど、いざ始まったらあっという間に終わってしまったように感じました。
ステージに立った瞬間、みんなの「待ってた!」っていう気持ちがストレートに伝わって来たんですよ。1曲目の『Vampire』のイントロで場内が明るくなった瞬間、みんなの顔が見えたらニヤニヤしちゃいけない曲なのにニヤニヤしちゃいましたね(笑)。

――オープニングからお客さんのノリもすごかったですね。

加藤 フロア一面、「顔!顔!顔!顔!」って感じで……例えるなら、タッパーにイクラがめっちゃ詰まっているような感じ?

――う~ん、その例えはどうなんでしょう(苦笑)?

加藤 オープニング前にスタッフから「加藤さん、会場がパンパンです!」って聞いてはいたけど、実際にステージに出て会場内を見渡したら「うわ!」って声が出そうになるくらいの”粒”感で(笑)。今思い出しても圧巻でしたね、あの光景は。

――観客のみなさんも、久しぶりの加藤和樹ワンマンということもあり、「ここで暴れないで、いつ暴れる!!」みたいな感じでテンション高く盛り上がっていて。

加藤 まぁ、曲を途中で止めるというアクシデントもありましたけど、それも含めて何が起こるか分からないのがライブですからね。

――”生もの”ですからね。でも、具合いが悪くなったお客さんも深刻な状況にならずにすんだとのことで良かったです。あの時のバンドメンバーとのやりとりが印象的だったのですが、あれは計算では出来ないですよね?

加藤 もちろんですよ。予想外の出来事だったから「どうしよう?」って慌てちゃって、「じゃあ、間奏からやります?」とか、俺が訳の分からない事を言ったら……。

――『Vampire』のイントロが流れて「最初(=ライブ1曲目)からかい!」っていう(笑)。ちょっとしたミニコントのようでしたけど、メンバーのあの機転があって笑いに持っていけたから、会場が深刻な空気にならずにうま~くライブの流れに戻せたんですよね。それは素晴らしいなって思いました。

加藤 俺を長く知ってくれているメンバーだからこそ出来た事であって、「初めまして」の方とだったら、ああいう感じには絶対ならないはず。そう思うと、俺、メンバー、スタッフの全てを含めた”チームKAZUKI”で、ライブを作っているんですよね。お客さんも、別に”俺だけ”が楽しみじゃないと思うから、中盤くらいにドラスティックスのコーナーを毎回作るようにしているんですけど、そこが一番盛り上がっていると、俺はすげえ何か「イラッ」とするという(笑)。

――あはは! ジェラシー感じちゃいますか(笑)。

加藤 負けず嫌いの俺は「後半、絶対もっと盛り上げてやる!」とか思うわけですよ(笑)。メンバーとのそんなやり取りも含めて、来ていただいた方に「加藤和樹のライブが楽しい!」って言っていただけるのは、ものすごく嬉しいですね。

――ところで、選曲に関しては、けっこう悩んだのではないかと思いますが?

加藤 でも、1曲目とラストの曲は自分の中では最初から決まっていましたね。ライブの1曲目はやっぱり『Vampire』で始まって、最後は最新シングルの『軌跡』で終わりたいなって思っていました。

――その理由は?

加藤 『Vampire』はファースト・シングルだし、曲調的にも盛り上がる曲だからオープニングにふさわしい曲だから。『軌跡』は、「これからも続いて行く道」っていう意味を込めて、絶対ライブの最後に歌いたかったんです。

――曲の合間に朗読もあったのが意外でした。

加藤 今まで何回か朗読劇も経験して来て、MCとはまた違った”言葉を伝える方法”もいいかなと思ったんですよね。自分自身もすごく気持ちが乗るし、単純にやってみたら面白いだろうなって。マネージャーと相談しながら「こんな事あった」「あんな事もあった」って思い出しながら原稿を書きました。

――成人式に故郷に帰った時に「俺、歌手になる!」って宣言したら、「家族みんなが口ポカ~ン」には、笑わせていただきました(笑)。それまでに「音楽やりたい」「目指してる」みたいな事は言ってなかったんですか?

加藤 全然言ってないです。だからみんな「どっから沸いて出たの? その話」って本気で驚いてた。家族も友達も俺が歌が好きっていうのは知ってたけど、まさか仕事にするとは全然思ってなかったし。だけど「自分の決めた事だったら頑張れよ」って応援してくれて、あのまま結果を何も出さずに地元に帰ることにならなくて良かったなって思います。
あの頃はホントに何をやっていいのか、自分の目指すものが何か分からなかったから。とりあえずギターを買ったはいいものの全然弾けないし(苦笑)。
でも「やらなきゃ!」って、とにかく必死で……。自分が「やりたい!」と思って始めた事だったけど、いつしかそれが義務感みたいに感じて、途中で挫折しそうになる事も多々あったけど、CDっていう形になってお店に置かれて、それをみんなが聴いて感想をくれて……その瞬間、それまでの苦労が全て報われるんですよ。
「自分のやりたかった事が形になった!」という充実感と、自分の言葉で書いた事に共感してくれたり力を得ている人たちがいるっていうのが実感できると自分自身の活力にもなる。「これだ、俺の道は!」って、改めて思いましたね。

――デビューした当初は、7年後の自分なんて想像もできなかったと思うけど……。

加藤 全然、想像してなかったですね。っていうか、俺はあんまり自分の未来の事を想像したりしないんですよ。「どうなっていたい」っていうのは、何となくはあるけど、でも……まぁ、今思うと「あの時、もうちょっと頑張れたんじゃないかな?」っていうのはありますけどね(苦笑)。
そういえば、高校生の時に授業で”10年後の自分へ”っていうテーマで手紙を書いたんですけど、そこには「東京に上京して、俳優としてちゃんと頑張っていますか?」みたいな事と、当時はこの世界の厳しさを知らないから「ちゃんとTVに出てますか?」とか書いていた気がする。
あの頃の俺に会えるなら、「いやいや、君は簡単にTVに出られると思っているかもしれないけど、そんな簡単にTVって出られるものじゃないんだよ」って言ってやりたいですね(笑)。

(取材=近藤明子)

☆Information

■ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』
原作:ウィリアム・シェイクスピア
作:ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出:小池修一郎
振付:TETSUHARU(増田哲治)
出演:城田優 古川雄大 柿澤勇人 / フランク莉奈 清水くるみ / 尾上松也、平方元基 / 加藤和樹 / 東山光明、水田航生 / 岡田亮輔、加藤潤一 中島周、大貫勇輔、宮尾俊太郎 石川禅 / 安崎求 / 鈴木結加里 / 中山昇 / ひのあらた / 未来優希 / 涼風真世 ほか
【東京公演】
日程:9/3(火)~10/5(土)
場所:東急シアターオーブ
チケット料金:S席\13,000 / A席\9,000 / B席\4,000
【大阪公演】
日程:10/12(土)~10/27(日)
場所:梅田芸術劇場メインホール
チケット料金:S席\13,000 / A席\8,000 / B席\4,000
※お問い合わせ
・ホリプロチケットセンター 03-3490-4949 http://hpot.jp
・梅田芸術劇場 06-6377-3800 http://www.umegei.com/
※公式サイト
http://romeo-juliette.com/
■2014年日本テレビ開局60周年特別舞台「真田十勇士」
【公演日/会場】
★東京公演:2014年1月7日(火)~2月2日(日)
会場:青山劇場(一般発売:2013年9月上旬予定)
★大阪公演:2014年2月7日(金)~2月19日(水)
会場:梅田芸術劇場メインホール(一般発売:2013年10月上旬予定)
【出演】
中村勘九郎 松坂桃李 比嘉愛未 福士誠治 中村蒼 高橋光臣 村井良大 鈴木伸之 青木健 駿河太郎 石垣佑磨 加藤和樹 音尾琢真 加藤雅也 真矢みき
【脚本】マキノノゾミ
【演出】堤幸彦
【企画・製作】 日本テレビ
★公式HP
http://www.ntv.co.jp/sanada60/
■アニメ「義風堂々!! 兼続と慶次」(ぎふうどうどう かねつぐとけいじ)
原作:原哲夫・堀江信彦 漫画:武村勇治
「義風堂々!! 直江兼続-前田慶次 酒語り-」(月刊コミックゼノン連載中)
キャスト
直江兼続:浪川大輔
前田慶次:佐藤拓也
茂助:川本成
中西次郎坊:郷田ほづみ
杉景勝:安元洋貴
豊臣秀吉:上田耀司
前田利家:廣田行生
上杉謙信:てらそままさき
石田三成:加藤和樹
テレビ東京にて毎週火曜 深夜1時40分~2時10分
テレビ大阪にて毎週金曜 深夜2時10分~2時40分
テレビ愛知にて毎週水曜 深夜2時35分~3時05分
公式WEBサイト
http://gifuu.jp

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