- 2019-1-9
劇団「少年社中」の20周年記念公演のファイナルを飾る「トゥーランドット~廃墟に眠る少年の夢~」が、2019年1月10日より東京・サンシャイン劇場にて上演。
今作は、オペラ「トゥーランドット」をモチーフに、遠い未来の厳格な管理社会に抗い、“演劇で世界を変える”物語が描かれ、脚本・演出を劇団「少年社中」の主宰・毛利亘宏さんが手掛ける新作公演。
井俣太良さんをはじめとする少年社中劇団員12人に加え、W主演となる生駒里奈さんと松田凌さん、さらには有澤樟太郎さん、赤澤燈さん、ザンヨウコさん、馬場良馬さん、鈴木勝吾さん、藤木孝さんといった20周年記念公演ファイナルに相応しい豪華キャストが出演します。
【出演】
トゥーランドット/ケツァール……生駒里奈
カラス……松田凌
インコ……赤澤燈
モズ……井俣太良
ガン……馬場良馬
ハゲタカ……山川ありそ
トンビ……廿浦裕介
アジサシ……加藤良子
キュウカンチョウ……ザンヨウコ
ダチョウ……内山智絵
サイチョウ……大竹えり
ペンギン……堀池直毅
謎の男……鈴木勝吾
ティムール……岩田有民
高貴な女……杉山未央
アルトゥム……藤木孝
大将軍ローラン……有澤樟太郎
ピン……川本裕之
ポン……竹内尚文
パン……長谷川太郎
スマートボーイズでは、今作に出演するキャストの中から5名にそれぞれ単独インタビュー! 5日連続で各キャストをご紹介します。
ラストとなるPART⑤は、「インコ」役の赤澤燈さんです。
――よろしくお願いします。まず、オファーをいただいての第一印象をお聞かせ願いますか。
赤澤 主宰の毛利さんとは舞台「メサイア」シリーズで一緒にお仕事はしているけど、演出を受けていないという関係が続いていました。デビューの頃から応援して下さるファンの方から「少年社中さんの作品にどうしても出て欲しいです」という手紙とかも貰ったりして、少年社中さんはずっと意識していたんです。そんな中で、宮崎秋人くんと鈴木勝吾くんが出ていた「ピカレスク◆セブン」を見に行きました。観終わった後、楽屋で毛利さんとお会いした時、「出してくださいよ!」って言ってました。だから念願叶ったという気持ちですね。
――もし、毛利さんへの一言がなかったら、今回の出演は実現しなかったでしょうね。
赤澤 本当ですね。スタッフさんにも感謝ですし、繋いでくれた「メサイア」にも感謝ですし、ありがたいですね。
――だとしたら、もっと前に「出してくださいよ!」って言っていたら、もっと前に出演していたのかもしれませんね(笑)。
赤澤 そうですかね(笑)。ただ役者として、自意識が芽生えだしたタイミングで少年社中さんの作品に出演できるのは、かえって良かったのかもしれません。
――少年社中さんの作品を観劇したのは「ピカレスク◆セブン」以外に何かご覧になりましたか?
赤澤 「MAPS」は見に行きましたね。自分にとって肌が合うなと思いました。夢があって素敵な作品でとても楽しかったんですが、(MAPSに出演していた)伊勢大貴くんに先に少年社中に出演されたのがメチャメチャ悔しくて、「何であいつが先に出ているんだよ!」っていうことだけが腑に落ちなかったです(笑)。すごい頑張っていたし、やっぱり自分が出たい作品に出ている伊勢が輝いて見えて正直、嫉妬しました。
――では、出演が決まった時は、伊勢さんに連絡なされたんですか?
赤澤 何も言っていないです。むかつくんで(笑)。
――伊勢さんへのライバル心は相当なものですね(笑)。それこそ「少年社中さんの作品に出演して欲しい」と手紙に書いたファンの方も、きっと喜んでいることでしょうね。
赤澤 そうですね。最近は原作がある作品に出演が続けていたこともあって、オリジナル作品に出演することを喜んでいるファンの方も結構いたみたいです。「絶対見に行きます」という声も多く来ましたね。
――意外にも毛利さんの演出は今回が初めてということですが、脚本家としての毛利さんの印象は?
赤澤 毛利さんと携わったのは「メサイア」のみですが、心からキツイなという印象ですね。それがたまたま「メサイア」という作品だったからかもしれませんが……。自分が最後に出た「メサイア-暁乃刻-」は、役的にずっと苦しい作品でした。それを書く毛利さんって怖いなと思ったりします。実際にお会いするとメチャメチャ優しい方ですし、周りの役者たちからも「優しいよ」って言われるんですが、「メサイア」のことを思い出すとちょっと怖いですね(笑)。
――最初にプロットを読んでみての印象はいかがでしたか。
赤澤 構造が複雑で、最初は正直わからなかったんですけど、何回か読んでいるうちに、「あぁ、こういうことか!」と理解してきました。具体的なことを言うと全てネタバレになりそうなので言えませんが、今回の舞台のテーマでもある「演劇で世界を変える、世界が変わる」が伝わってきました。きっと鈴木勝吾くんや松田凌くんも本気で「演劇で世界を変える、世界が変わる」って思っているはずです。特に勝吾くんは(笑)。でも割と僕もそっち寄りの考え方なので、素直にいいなって思う作品です。
――今回の共演者では、これまでに共演された方が何人かいらっしゃいますが、まず有澤樟太郎さんとは2018年1月の「クジラの子らは砂上に歌う」で共演されましたね。
赤澤 最初はあれだけスタイルが良くて、しかも年下で……。稽古を見ていてもセンスがあるなと思って。年下ですが、心強いなと思う役者の一人です。
――松田さんと鈴木さんは、多くの作品で共演されていますし、プライベートでも仲が良いですが、改めて赤澤さんから見た2人の印象を教えてください。
赤澤 2人とも言わずもがな「演劇バカ」だと思っています(笑)。今回初めての少年社中の公演で、凌くんや勝吾くんといったお互いを知り合っているメンバーがいる中で、自分は最初にどう立ち振る舞えるのかなという怖さと挑戦があります。
――よそよそしいところもありながらも、そんな姿を見せると松田さんや鈴木さんから突っ込みが入るでしょうね(笑)。
赤澤 きっと突っ込まれますね(笑)。本当に信頼している2人なので、愛を感じると思います。
――馬場良馬さんとは、映像作品で共演はあるものの、意外にも舞台では今回が初共演なんですね。
赤澤 そうですね。ミュージカル「テニスの王子様」では、馬場さんは1stシーズンで自分は2ndシーズンにそれぞれ出演しているので、完全に先輩という風に見ちゃっていますが、フランクに話せる方だと思っていて。馬場さんってメッチャカッコいいじゃないですか。けど、カッコいいのにメッチャ面白いことを普通に言うので、接し方がよくわかっていないです(笑)。
――少年社中の劇団員では、山川ありそさんと川本裕之さんと共演されていますね。
赤澤 2人ともメッチャ優しい方です。そして、今作のビジュアル撮影では、他の劇団員の方も優しかったです。既に「ともるんでしょ?」って言って下さいました(笑)。緊張しましたが、その一言で緊張が一気にほぐれました。
――今回の舞台のキャッチフレーズが「演劇で世界を変える、世界が変わる」です。赤澤さんにとって、自分の世界観が変わったと感じた作品ってありますか?
赤澤 2016年に出演した「回転する夜」という作品ですね。その時の演出が和田憲明さんで、メチャメチャ厳しいことで有名な方なんですが、和田さんの演出を受けたことで、“お芝居感”というのが自分の中で変わった気がしました。それまでは“頑張って役に近づこう”というスタンスだったのが、その作品をきっかけに自分は自分でしかないという、ある意味“自分”を知ったことによって、芝居がやりやすくなりました。
――今回の作品で演劇界が変わったり、赤澤さんにとって、今回の出演を機にもっと引き出しが増えるといいですね。
赤澤 そうですね。変われたらいいなと思うし、変えたいなと思うし、さらには見た人の何かを変えられたらいいなとも思っています。
――では最後にファンの方へのメッセージをお願いします。
赤澤 今まで違う形で、関わってきた毛利さんが大切にされている劇団の20周年記念ファイナルに出させていただくということで、自分としてもこの作品でさらに成長したいと思いますし、見た人に楽しんでもらいたいなという気持ちで、頑張ってたくさんの方に「いいものを見たね」と言ってもらえるように頑張りたいと思います。
【あらすじ】
これは遠い未来の物語。
世界は一つとなり、争いの無い平和な世の中となっていた。
世界を統治する『トゥーランドット姫』の元、人々が「感情」すら失う厳格な管理社会。
平和を脅かす危険な思考を持つ者は姫の命令のもと、その場で処刑される…。
だが、姫はその世界に疑問を感じ始めていた。
そして遙か昔に失われた感情「愛」を夢見るようになる。
そんな中、姫は一人の少年と運命の出会いを果たす。
その少年の名は『カラフ』。
彼は管理社会を打ち壊そうとするレジスタンスの一員であった。
彼らの反逆の手段は、遙か遠い昔に禁じられた「演劇」。
カラフたちは、この世界に演劇を蘇らせることで世界を変えようとしていた。
カラフは「演劇」した罪で捉えられるが、そこでトゥーランドット姫と出会い、 二人は運命の恋に落ちる。
二人は仲間と共に世界を変えるために、偶然にも「トゥーランドット姫」と「カラフ」という名前の主人公が出てくる物語『トゥーランドット』を演劇として上演しようとする。
演劇で世界を変える。世界は変わる。
少年社中・舞台「トゥーランドット~廃墟に眠る少年の夢~」は1月20日まで東京公演が行われ、1月24日より梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて大阪公演、1月30日よりももちパレス(福岡県立ももち文化センター大ホール)にて福岡公演がそれぞれ上演。詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。
©少年社中
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☆Information
少年社中20周年記念ファイナル
少年社中第36回公演
「トゥーランドット ~廃墟に眠る少年の夢~」
【日程・会場】
(東京公演)
2019年1月10日(木)~20日(日) サンシャイン劇場
(大阪公演)
2019年1月24日(木)~27日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
(福岡公演)
2019年1月30日(水)・31日(木) ももちパレス(福岡県立ももち文化センター大ホール)
脚本・演出:毛利亘宏
出演:井俣太良 大竹えり 岩田有民 堀池直毅 加藤良子 廿浦裕介
長谷川太郎 杉山未央 山川ありそ 内山智絵 竹内尚文 川本裕之
生駒里奈 松田凌 / 有澤樟太郎 赤澤燈 ザンヨウコ
馬場良馬 鈴木勝吾 / 藤木孝
チケット <全席指定>
前売・当日:7,800円(税込)
※未就学児入場不可
チケット発売中
≪公演特設サイト≫
http://www.shachu.com/trd/
≪少年社中公式サイト≫
http://www.shachu.com/
≪少年社中公式Twitter≫
@shonen_shachu
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