- 2019-1-8
劇団「少年社中」の20周年記念公演のファイナルを飾る「トゥーランドット~廃墟に眠る少年の夢~」が、2019年1月10日より東京・サンシャイン劇場にて上演。
今作は、オペラ「トゥーランドット」をモチーフに、遠い未来の厳格な管理社会に抗い、“演劇で世界を変える”物語が描かれ、脚本・演出を劇団「少年社中」の主宰・毛利亘宏さんが手掛ける新作公演。
井俣太良さんをはじめとする少年社中劇団員12人に加え、W主演となる生駒里奈さんと松田凌さん、さらには有澤樟太郎さん、赤澤燈さん、ザンヨウコさん、馬場良馬さん、鈴木勝吾さん、藤木孝さんといった20周年記念公演ファイナルに相応しい豪華キャストが出演します。
【出演】
トゥーランドット/ケツァール……生駒里奈
カラス……松田凌
インコ……赤澤燈
モズ……井俣太良
ガン……馬場良馬
ハゲタカ……山川ありそ
トンビ……廿浦裕介
アジサシ……加藤良子
キュウカンチョウ……ザンヨウコ
ダチョウ……内山智絵
サイチョウ……大竹えり
ペンギン……堀池直毅
謎の男……鈴木勝吾
ティムール……岩田有民
高貴な女……杉山未央
アルトゥム……藤木孝
大将軍ローラン……有澤樟太郎
ピン……川本裕之
ポン……竹内尚文
パン……長谷川太郎
スマートボーイズでは、今作に出演するキャストの中から5名にそれぞれ単独インタビュー! 5日連続で各キャストをご紹介します。
PART④は、「謎の男」役の鈴木勝吾さんです。
――よろしくお願いします。まず、オファーをいただいての第一印象をお聞かせ願いますか。
鈴木 少年社中20周年記念公演第1弾の「ピカレスク◆セブン」にも出させていただいて、今回の20周年記念ファイナルの公演にも携われることができて、光栄なことだなと思いました。
――客演としては、20周年公演の最初と最後に出ているのは鈴木さんだけなんですよね。これまで数多くの少年社中公演に出演していますが、嬉しさもひとしおではないですか?
鈴木 そうですね。自分の演技をやっていく中で、一番大きな存在である毛利さんが率いる劇団にこういう形で出演できるのは、毛利さんを慕う一人の人間として嬉しいことだなと思いましたし、子供のようにテンションが上がりますね(笑)。きっと教えていただくこともあれば、僕ができることもあると思いますし、少年社中さんの新たな門出、21周年目からのスタート、その力の一つになれるような役者になりたいなと思っています。
――以前インタビューで、呼ばれていもいないのに稽古に参加したことがあったとお話しされていましたが、先程のお話を聞いて、本当に鈴木さんって少年社中が大好きなんだなって実感します。
鈴木 好きな要因って“人”ですよね。「少年社中さんのどこが好きですか?」という質問をよく聞かれるんですが、結局「人対人」なんだなって。周りの役者さんからも「少年社中さんの公演に出演したい」「また少年社中さんの舞台に出たい」という声を聴きますが、その理由の一つに少年社中さんの雰囲気だったり、毛利さんの人柄というところがあると思うんです。少年社中さんは安心させていただけるし、勉強させていただける場所だなと思っています。
――ちなみに少年社中20周年公演は今回入れて4回ありましたが、鈴木さんが出演されていない第2弾の「MAPS」と第3弾の「機械城奇譚」は観劇されましたか?
鈴木 「MAPS」は見に行けたんですが、「機械城奇譚」は仕事で見に行けなくて……。「機械城奇譚」は劇団員のみの公演というのもあって、なんとか本番を見に行きたかったんです。でも本番後の飲み会には参加しました(笑)。
――「機械城奇譚」の反響や見に行った役者さんからの感想も気になったのでは?
鈴木 そうですね。見に行った役者さんや井俣太良さんら劇団員からも「見に来てほしかった」と言われると、本当に久々に悔しい思いをしましたね。
――もしかしたら、2018年で一番悔しかったのは「機械城奇譚」を見に行けなかったことだったりしませんか?
鈴木 今のところ、そうかもしれないですね(笑)。
――気を取り直して(笑)、「MAPS」はご覧になったんですよね。
鈴木 今作でも共演しますが、「モマの火星探検記」で共演した生駒里奈さんと僕が一番号泣して帰った舞台だったんじゃないですかね(笑)。とめどない涙に襲われました。
――最初にプロットを読んでみての印象はいかがでしたか。
鈴木 オペラ「トゥーランドット」のベースはありますが、また僕は「謎の男」というポジションでして。どういう役なのか、正直、取材していただいても話せることがない状況でして……。物語的には綺麗な物語の中に、少年社中さんのギミックだったり、毛利さんの要望が反映されて、これはすごいものになると思っています。毛利さんが役者に期待を込めて書いているのが伝わってきました。これが本としてどういうセリフで綴られてくるのか……楽しみにしていてください。
――ビジュアルもとても素敵ですね。
鈴木 僕は少年社中さんのビジュアル撮影が大好きで、「毛利さんはこういう方向で進めたいんだな」とか「少年社中さんはどういうのをトライすんだな」というのが、一番最初に実感する場所でもあるんです。毎度のことですが、今回も楽しみながら撮影させていただきました。
――今回の出演者の方々では、何人か共演された方がいらっしゃいますが、まず生駒里奈さんとは「モマの火星探検記」で共演されていますね。
鈴木 生駒さんは人間的に力がある方だなと思いました。稽古に臨む姿勢や役を掴む過程や本番で空気を掴むという人間力は、素晴らしいものを持っている女優さんだと思って、すごく尊敬しています。
――そして、松田凌さん、有澤樟太郎さん、赤澤燈さん、馬場良馬さんとは、何度も共演されています。きっとどんな役者かわかっているからこその“やりやすさ”というのもあるんじゃないですか?
鈴木 不安はないという点ではいいですね。初共演の方が多い作品だと知らないことへの不安というのが先立ちますけど、今作は単純に楽しみでしかないので、ワクワクして年末年始を過ごせると思っております(笑)。
――松田さん、有澤さん、赤澤さん、馬場さんは、それぞれどんな役者さんだと思っていらっしゃいますか?
鈴木 樟太郎くんとは「懲悪バスターズ」(2016年上演)で共演していますが、背も高いし、声も通るなぁという印象でした。当時はまだ慣れていない部分もあったと思うんですが、その後いろいろな舞台で活躍されていて、今回久々に共演できるので、どういう俳優になっているだろうなという楽しみはありますね。
燈は、顔や雰囲気は柔らくて可愛らしいんですが、芯があってすごく頼もしい役者で、こっちがお芝居するのを楽にしてくれるイメージです。
良馬くんは、整理されたお芝居をなさっている印象で、役を掴んで発する言葉や芯を作るということに関して、自分でプランをしっかり構築してそれを表現できる役者というイメージが強いです。先輩ですけど、いろんなものをぶつけ合いたいなと思っています。
凌に関して語ることは、今さらあまりないですが(笑)、勢いと破壊力がある役者なので、人に何かを求めるより、自分から作り出せるという稀有なタイプですね。
――今回の舞台のキャッチフレーズが「演劇で世界を変える、世界が変わる」です。鈴木さんにとって、自分の世界観が変わったと感じた作品ってありますか?
鈴木 演劇に対する考え方が変わったと思ったのが、西田シャトナーさんが演出した「ロボ・ロボ」(2016年)と「小林少年とピストル」(2015年)ですかね。演劇に対するアプローチの仕方や客席に対する伝え方が独特な表現だったので、「舞台に立つ」「舞台に存在する」ということをどうしたら客に見せるかというのを、逆転して考えられるようになりました。それから、その考え方がほかの作品でも通用することがわかって、舞台に立つ役者としてより太くしてもらえたと思っています。
――では最後にファンの方へのメッセージをお願いします。
鈴木 2019年は、少年社中さんの20周年記念公演ファイナル「トゥーランドット」で始まりますが、僕にとっても役者生活10周年でもあります。そして、来年2月には30歳ということで、いろいろな節目が重なっている年でもあります。熱量と覚悟を持って、また次の10年が歩けるように、そして少年社中さんが21年目へと歩いていけるように、僕自身も全力で臨みたいので、是非是非劇場でたくさんの方と会いたいと思っています!
【あらすじ】
これは遠い未来の物語。
世界は一つとなり、争いの無い平和な世の中となっていた。
世界を統治する『トゥーランドット姫』の元、人々が「感情」すら失う厳格な管理社会。
平和を脅かす危険な思考を持つ者は姫の命令のもと、その場で処刑される…。
だが、姫はその世界に疑問を感じ始めていた。
そして遙か昔に失われた感情「愛」を夢見るようになる。
そんな中、姫は一人の少年と運命の出会いを果たす。
その少年の名は『カラフ』。
彼は管理社会を打ち壊そうとするレジスタンスの一員であった。
彼らの反逆の手段は、遙か遠い昔に禁じられた「演劇」。
カラフたちは、この世界に演劇を蘇らせることで世界を変えようとしていた。
カラフは「演劇」した罪で捉えられるが、そこでトゥーランドット姫と出会い、 二人は運命の恋に落ちる。
二人は仲間と共に世界を変えるために、偶然にも「トゥーランドット姫」と「カラフ」という名前の主人公が出てくる物語『トゥーランドット』を演劇として上演しようとする。
演劇で世界を変える。世界は変わる。
少年社中・舞台「トゥーランドット~廃墟に眠る少年の夢~」は1月20日まで東京公演が行われ、1月24日より梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて大阪公演、1月30日よりももちパレス(福岡県立ももち文化センター大ホール)にて福岡公演がそれぞれ上演。詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。
©少年社中
☆Information
少年社中20周年記念ファイナル
少年社中第36回公演
「トゥーランドット ~廃墟に眠る少年の夢~」
【日程・会場】
(東京公演)
2019年1月10日(木)~20日(日) サンシャイン劇場
(大阪公演)
2019年1月24日(木)~27日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
(福岡公演)
2019年1月30日(水)・31日(木) ももちパレス(福岡県立ももち文化センター大ホール)
脚本・演出:毛利亘宏
出演:井俣太良 大竹えり 岩田有民 堀池直毅 加藤良子 廿浦裕介
長谷川太郎 杉山未央 山川ありそ 内山智絵 竹内尚文 川本裕之
生駒里奈 松田凌 / 有澤樟太郎 赤澤燈 ザンヨウコ
馬場良馬 鈴木勝吾 / 藤木孝
チケット <全席指定>
前売・当日:7,800円(税込)
※未就学児入場不可
チケット発売中
≪公演特設サイト≫
http://www.shachu.com/trd/
≪少年社中公式サイト≫
http://www.shachu.com/
≪少年社中公式Twitter≫
@shonen_shachu
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