殺陣とダンスで描く舞台「アラタ~ALATA~」主演・アラタ役に小松準弥が新登場!稽古場レポ&インタビューUP

  • 2017-11-11

今年7月よりオルタナティブシアターにてロングラン上演中のサムライ・エンターテインメント「アラタ~ALATA~」に、新たな“アラタ”役として注目俳優・小松準弥さんが登場決定! 11月18日(土)、19日(日)に迫る出演に向け、劇場にて稽古中の小松さんをスマートボーイズが直撃しました。

舞台「アラタ~ALATA~」でアラタ役を演じる小松準弥さん

舞台「アラタ~ALATA~」でアラタ役を演じる小松準弥さん

今年7月に東京・有楽町マリオンに誕生した新劇場、オルタナティブシアターのこけら落とし公演として開幕を迎えたサムライ・エンターテインメント「アラタ~ALATA~」。
脚本に横内謙介さん、演出に岡村俊一さんを揃える今作は、開幕時に主演・アラタ役も務めた早乙女友貴さんがサムライアクション・ディレクターとして殺陣を監修、同じくキャストとしても出演するElinaさんがダンスクリエイターとして参加。ジャンルを超えたトップクリエイター陣が集結し、演技×殺陣×ダンスの融合によるノンバーバル(非言語)作品として、「アラタ~ALATA~」という全く新しいステージを作り出しました。

現代の東京・有楽町へ突如タイムスリップした戦国のサムライ“アラタ”と、彼が現代で出会った女性“こころ”の交流、そして魔物との命を懸けた戦いが描かれる今作。言葉を介さない演出とともに、日本独自の伝統芸能である殺陣が大きな見どころとなり、国内の演劇ファンのみならず、海外からの観客も多く集める注目作となっています。

「アラタ~ALATA~」公演ビジュアル

「アラタ~ALATA~」公演ビジュアル

「アラタ~ALATA~」公演写真 (撮影:阿久津知宏)

「アラタ~ALATA~」公演写真 (撮影:阿久津知宏)

「アラタ~ALATA~」公演写真 (撮影:阿久津知宏)

「アラタ~ALATA~」公演写真 (撮影:阿久津知宏)

【ストーリー】
2020年のトーキョーを舞台に繰り広げられる
ノンバーバルの一大“サムライ・エンターテインメント”!!

時は2020年。
人口一千万の大都市・東京で働く“こころ”は、毎日続く何気ない日常になんとも言えない閉塞感や孤独感を感じていた。
同じ仕事、似たような会話、繰り返されるいつもと同じ日々。

そんな“こころ”の前に、ある日突然、戦国のサムライが落ちてきた。彼の名は“アラタ”。
妖術使いの怨霊・玉野尾に襲われた千代姫を守る戦いで追い詰められ、姫の従者で祈祷師の白百の呪文によって500年後の未来へ逃がされたのだった。

突如降りかかってきた出来事が理解できない“こころ”は、サムライと共に現れた「鼓」を見つける。
「鼓」を打つと“こころ”は急に目まいを覚えるが、倒れていたサムライが急に息を吹き返す。「鼓」に何か不思議な力を感じる“こころ”。

“アラタ”を元の戦国時代へと送り戻そうと、“こころ”は「鼓」を手に彼が示す手掛かりを探しながら東京中を二人で奔走する。
しかし、現代文明をまったく理解できない“アラタ“は、行く先々で大騒ぎを起こし、最後には大勢の警官隊に囲まれてしまう。

危機一髪をどうにか逃がれた二人だったが、安堵したのもつかの間、古の時代からさらなる魔の手が忍び寄ってきた。
果たして“こころ”は、“アラタ”を無事に元の時代へと送り返せるのか。

 劇場での稽古に励む、小松準弥さんをスマートボーイズが直撃取材!


劇場での稽古に励む、小松準弥さんをスマートボーイズが直撃取材!

このサムライ・エンターテインメント「アラタ~ALATA~」に、新たなアラタ役が登場決定! 『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』などの人気作で活躍する23歳の正統派イケメン俳優・小松準弥さんが、アラタ役として11月18日(土)、11月19日(日)の2公演に出演します。

忙しいスケジュールを縫いながら、約10日間で20時間という限られた時間を使い、劇場での稽古に参加している小松さん。そのあまりの複雑さに「最初は、自分にはやっぱりできないんじゃないか」と弱音を吐きそうになったこともあったそうですが、演出の岡村俊一さんから「人間、やろうと思えばできないことはない、それが役者だ」と言われて奮起。毎日、稽古の終わった後も夜中まで映像資料を見ながらの予習・復習を欠かさず、その全てを習得しました。

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スマートボーイズが取材に訪れた稽古日には、ステージを空けなくてはならない夜公演の開場時間が迫る中、劇場にてほかキャストとの殺陣稽古に励んでいた小松さん。日本最高峰ともいわれる腕前の早乙女友貴さんが監修し、早乙女さん自身も演じたアラタの殺陣は、その華麗さと迫力に比例して複雑そのもの。小松さんは殺陣の習得とともに、プロジェクションマッピングによるステージ全体を使用した演出や、音楽などのタイミングとも動きを合わせなくてならず、一手一手を声に出して確かめながら稽古を重ねていきます。

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身長183cmと長身で手足も長い小松さんは、腕を伸ばして振り上げた刀の位置も高くなり、斬り合う相手役の頭上を越えてしまうことも。ほかキャストからの「こんなに腕が長いと、俺たち斬ってもらえないよ(笑)」という声に思わず笑顔もこぼれる中、すばやく小松さんの体格に合わせた動きへと殺陣が調整されていきます。

こうして、音楽とダンスと殺陣が複雑に絡み合う命懸けの舞台に、超短期間で飛び込んだ小松さん。ステージ上での殺陣稽古を終えた直後には、スマートボーイズのインタビューに応えてくれました。

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【アラタ役:小松準弥さん インタビュー】

――小松さんは、今年7月に開幕を迎えたサムライ・エンターテインメント「アラタ~ALATA~」で新たにアラタ役を演じることに。小松さんは開幕時に今作を観劇されたそうですが、公演を初めて観た際にどんな印象を受けましたか?

小松準弥  僕と、吉田美佳子さん(「アラタ」オーディションファイナリスト)の所属事務所が同じで、そのきっかけから観劇したんですが…まず、早乙女友貴さんが演じていたアラタの殺陣に衝撃を受けました。ストーリー面やダンスの演出も素晴らしい作品でしたが、殺陣の迫力が僕の心に突き刺さったんです。

――そうして衝撃を受けた今作へ、小松さんは自ら出演を志願したと伺いました。

小松 こんな殺陣を僕もできるようになりたい、挑戦したいという思いがあって。もう一度観に行った時に、演出の岡村さんに「僕も殺陣を勉強していて、アラタになれるよう頑張りたいんです!」とお話しして、今回チャレンジさせていただけることになりました。

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――そんな熱意を持って飛び込んだ稽古場ですが、先ほど殺陣稽古を見学したところ、ワンシーンだけでも殺陣の手数がものすごく多いですよね。

小松 本当に…多いんです!(笑) 実際の稽古に参加してみて、まず冒頭のシーンだけでもすごく苦戦しました。そこから他のシーンもどんどん覚えていく中で、動きが似ている場面では先に覚えたシーンと混ざってしまったりもして…。

――ほかキャストの皆さんはすでに本番に立っている中、主演として加わるプレッシャーもあったのでは?

小松 僕以外のキャストの皆さんは本番の公演をされている中で、公演前後の時間で稽古に付きあってくださっているので、僕は僕のできることを必死にやるしかない、と踏ん張りました。だけど正直…とにかく頑張るしかないんですが、僕だけができてない、覚えてない、とパニックになることもありました。

――先ほどの稽古では、長身で手足も長い小松さんが加わることで、殺陣の動きに調整が必要になる部分もあったようでした。

小松 そうですね、歩幅やリーチの違いでタイミングが合わない点もあったんですが、キャストの皆さんが「ここは僕たちがこう動くよ」と合わせてくれたりして。その点では僕が苦労する面は少なく、周りの方々がすごく支えてくださっているのを感じます。スタッフ、キャストの皆さんにはとても感謝しています。

――殺陣が大きな見せ場となる今作には、セリフ中心ではなく、アクションやダンス、映像演出を使って視覚的にストーリーを表現する、ノンバーバル(非言語)作品という大きな特徴も。ノンバーバル作品に挑むにあたり、意識している点はありますか?

小松 殺陣も身体で表現するものですし、セリフが少ない分は動きを大きくしないと、観客の皆さんに今何が起きているのかが分からないと思うんです。一つ一つの動作が何を意味しているのか、それをはっきり見せることは意識していますし、稽古で苦労している点でもあります。

――小松さんがこれまで出演してきた作品では、もちろんセリフがあり、言葉で表現する場面が中心にありましたよね。対して今作ではセリフ以外での表現が重要となりますが、セリフがない面での役作りはどのように行っていますか?

小松 役作りとして、僕が“こういう役にしよう”ということよりも、物語の中で“アラタはどう生きているのか”ということを演出の岡村さんと話し合ってきました。突然現代にタイムスリップしてきたアラタの気持ちや、サムライとは日々どう生きているのか…。例えば、サムライなら常に警戒心を持っているんじゃないか、いつも臨戦態勢でいるなら緊張感がどこかにあるんじゃないか、と。その居方、在り方を考えました。その役がどう生きているかを考える、という方法は普通の舞台とも変わらないですが、その場にどう在るか、ということはセリフが少ない分すごく意識しています。

――様々な要素が詰まった今作ですが、小松さんが思う見どころや、観客の皆さんに伝えたい今作の魅力を教えてください。

小松 ダンス、殺陣、お芝居が融合されている「アラタ~ALATA~」は、色んなシーンに見どころが詰まっています。セリフが少ない分、様々な表現力が極限まで高められたステージになっていますし、観ていてストーリーを面白く感じるのはもちろん、命の重みや戦争についてのメッセージ性も込められた作品です。劇場で楽しんでもらった後も、家に帰ってから自分の時間ができた時に、ふと、“そういえば、「アラタ~ALATA~」で描かれていたことって…”と、改めて考えられる物語になっていると思います。

――小松さんのファンの方にとっても、今までの作品とはまた違った姿を観られる作品かと思います。最後にぜひ、ファンの方へのメッセージをお願いします!

小松 僕自身、今回はすごく挑戦となる作品です。早乙女さんの殺陣に感銘を受けて、「こんな風に僕も成長したい、頑張りたい」と思ったところから、早乙女さんが立った場所に僕が立つチャンスをいただいて…実際、稽古に入ってすごく苦労していますし、観ていた以上の難易度に直面して、まだまだ課題も感じています。だけどとにかく前を向いて、このカンパニーで自分がどこまで成長できるのか。自分にしかできないアラタを作りだすための挑戦作だと思っていますので、ぜひ観に来てください! 絶対に「観て良かった」と思っていただける作品にできるよう、全力で頑張ります。

……以上、今作への熱意を語ってくれたインタビューをお届けしました。
限られた時間の中、「岡村さんの演出は、役者として一度は体験しておかねばならない試練だと思っています」と話し、迫る出演日に向けて全力で挑んでいる小松さん。
その涼しげな横顔に密かな決意と覚悟を感じさせる、小松さんがみせる新たなアラタの活躍に注目です!

小松さんが演じる新アラタの公演日は11月18日(土)と19日(日)の2公演を予定。チケットは好評発売中です。ほか、サムライ・エンターテインメント「アラタ~ALATA~」の公演スケジュール・最新情報は、Informationより公式サイトをご確認ください。

☆Information

サムライ・エンターテインメント「アラタ~ALATA~」
オルタナティブシアターにて2017年12月23日(土)まで上演中
※キャストは公演によって異なります。
【小松準弥さん出演日】
2017年11月18日(土) 15:30開演
2017年11月19日(日) 16:30開演
【スタッフ】
作:横内謙介
演出:岡村俊一
音楽:Mili
ダンスクリエイター:Elina
サムライアクション・ディレクター:早乙女友貴
「アラタ」オーディションファイナリスト:吉田美佳子
【チケット情報】
チケット料金:大人8,000円、学生4,000円(小学生以上の学生)
ペアチケット10,000円(2名入場可)
トリプルチケット15,000円(3名入場可)
※全席指定/税込
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【公演に関するお問い合わせ】
東京音協 03-5774-3030(平日11:00~17:00)
≪公式サイト≫
https://www.alternative-theatre.jp/

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