田渕法明「史実と照らし合わせ“芹沢鴨像”に近づけていきたい」BSP『新選組』⑤連続SPインタビュー③

  • 2017-9-27

BSP(ブルーシャトルプロデュース)公演最新作『新選組』が今年12月に東京・池袋のあうるすぽっと、来年1月に大阪・グランフロント大阪北館4階 ナレッジシアターにて上演されます。

創業60年以上の歴史を持つ劇団ひまわりのプロダクション部門、ブルーシャトルがプロデュースするBSP(ブルーシャトルプロデュース)は、2002年に活動開始。一旦は活動休止するも、2012年、『仮面ライダー鎧武』で仮面ライダーナックル/ザック役を演じた松田岳さんら中心に新たに大阪にて活動を再開。極限まで鍛え抜かれた体と、細部まで磨きこまれた舞台美で客席を圧倒。演出・振付・殺陣・照明・音響・衣裳、すべての舞台芸術を駆使した演劇空間は、女性を中心として多くの観客の圧倒的な支持を得ています。

本公演第9弾となる今作は、「新選組」を題材とし、近藤勇、土方歳三、芹沢鴨、沖田総司を4話の物語の主役にそれぞれ据え、幕末の日本の志士たちの生き様をダイナミックに描く超時空エンターテイメント。脚本・演出・照明を、大塚雅史さんが手がけます。

スマートボーイズでは、4つの物語で主演を務める鐘ヶ江洸さん、田中尚輝さん、田渕法明さん、山本誠大さん、それに初の悪役に挑む松田岳さんの5人に直撃インタビュー! 公演が決まった時の第一印象や役作り、意気込みなどを語ってくれました。

PART③は、芹沢鴨役の田渕法明さんが登場です。

芹沢鴨役の田渕法明さん

芹沢鴨役の田渕法明さん

――今回の「新選組」はBSP公演9作目となります。新選組を扱う作品だと、「壬生狼」以来2作目ですが、再び新選組の物語が描かれることが決まった時の感想を教えてください。

田渕 題材が決まった時点ではまだ配役が決まっていなかったので、「いったいどの役をやるのかな?」というドキドキはありましたね。

――そして決まった配役が芹沢鴨。田渕さんのイメージから考えると、ちょっと意外だなと思いました。

田渕 そうですね。芹沢鴨という人物は、体格が良くて、大酒飲みで、粗暴な性格という感じで、僕自身もそこまで共通点があるような人物ではないと思いますし、ドラマや舞台などで芹沢を演じられる方はガッチリとして男らしいので、僕も意外でした。
でもその中で、僕がどういう風に芹沢を演じられるかを今どんどん考えているところではありますね。

――「壬生狼」では、土倉有貴さんが芹沢を演じられていましたが、その時のイメージも残っているのではないでしょうか?

田渕 土倉さんには土倉さんができるニヒルな感じの役作りをされていましたが、確実に僕には無理だなと思っているので(笑)。そこは意識せずに演じてみたいですし、今回は京都にある「霊山歴史館」の方にご協力いただいて、史実と照らし合わせて時代考証をきちんとした上で、作品を組み立てていくというコンセプトがあるので、その中での“芹沢鴨像”になるべく近づけようとは思っています。

――その時代考証を踏まえたうえで、田渕さんが考える「芹沢鴨」像とは?

田渕 局長を務めるけれども、最終的には横暴なふるまいによって、近藤や土方らに暗殺される人物なので、新選組の中では異端分子として描かれるイメージはあります。近藤。、土方をメインとして考えたら省かれることが多いので、そういう意味では今回4つの物語のうちの一つに芹沢に焦点を当たるということに関してワクワク感はありますね。

――新選組を題材とした作品は、これまでたくさんの劇団さんや集団が上演していますが、「BSP版の新選組は、他とここが違う!」というアピールポイントがあったら教えてください。

田渕 新選組も“組”と名乗っているわけなので、チームだと思うんですね。BSPも今年で5年目に入って、プロデュース公演が多い中、こうやって特定の俳優が集まって芝居をしていく中で、その5年というチームワークが確実に新選組と親和性が高いと思うので、そのチームワークがより他の作品よりも光るんじゃないかなとは思っています。

――演出の大塚さんから、公演に向けて何か指示やリクエストなどあったりしましたか?

田渕 僕の場合、毎公演、大塚さんからほぼ何も言われないんですよ。僕も作品に対して腹を割って話し合うタイプではなく、台本を読んで汲み取りたかったりするタイプで、おそらく大塚さんもそれを気付いてくださっているとは思います。きっと信頼されているという側面もありますが、そこは甘えずにきちんと期待されている以上のものを主演の一人として提示していきたいです。

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――BSP公演といえば、「扇子」「紐」などを使った縛りのある演出が見どころの一つだと思っていたら、今回は「縛りがなくなるのが縛り」だそうですね。

田渕 ただ何かが降りてきたら、するかもしれないとは言っていましたね(笑)。何か一つの縛りがあることによって、気付く視点があったりとかを積み重ねて来てはいましたが、縛りがなくなったとしても、演劇という縛りはあるので、そこにもう一つ気付きが生まれればいいなとは思いますね。

――今回のサブタイトルが「芹沢鴨の後悔」ということに関連して、田渕さんの些細な後悔などあったら教えていただけませんでしょうか。

田渕 実はBSPに入ってからずっと後悔していることがあって、高校1年まで空手(しかも黒帯!!)をやっていまして、今も継続していたらもっともっと立ち回れるのにとは思っているんです。

――田渕さんが空手をやっていたなんて意外でした。空手は年齢関係なくできる運動ですからね。せっかくなら田渕さんの空手の型をBSPのイベントや公演で見たいです!

田渕 恥ずかしい!! 誰か空手をやっている人がいれば組手とか出来るかと思うんですが……。

――そういえば、東京と大阪にそれぞれ一公演ずつ「BSPトークイベント」というのがありますが、そこで空手の披露とかできませんかね(笑)。

田渕 スミマセン、後悔のくだり差し替えていいですか(笑)。

――いつか田渕さんが空手着姿でステージに立つことを願いつつ(笑)。では最後にファンの方へのメッセージをお願いします。

田渕 今回は主演が4人でしかも4つのショートストーリーがあり、しかも初の外部ゲストを迎えたりと、初めての挑戦をたくさん盛り込んだBSP公演です。これまでBSPを応援してくださっている方には、新たな挑戦を目撃してもらいたいですし、まだBSP公演を見た事がない方には興味を持って観てもらい、BSPが贈る新選組を見届けて頂けたらと思っております。

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※PART④では、山本誠大さんが登場します。お楽しみに!

ブルーシャトルプロデュース『新選組』は、東京公演が2017年12月15日~23日、大阪公演が2018年1月20日~29日の日程で上演。また東京公演の一般チケット(先着)が9月30日午前11時より、大阪公演のプレリクエスト先行チケット(抽選)が10月14日~15日にてそれぞれ販売。詳しい公演詳細やチケットに関する最新情報は、Informationから公式サイトにてご確認ください。

衣裳提供:prit RINEN
企画・製作:ブルーシャトル
主催:劇団ひまわり

■松田岳 出演動画はアプリで好評配信中↓■

☆Information

ブルーシャトルプロデュース『新選組』

公演概要:
東京公演 2017年12月15日(金)―23日(土)あうるすぽっと
大阪公演 2018年1月20日(土)―29日(月)ナレッジシアター

出演:
鐘ヶ江洸・田中尚輝・田渕法明・山本誠大
石田直也・土倉有貴・青木威・黒田陽介・池之上頼嗣・中内天摩
新井將・ドヰタイジ・山本健史
松田岳 ほか

チケット:
S席 7,000円/A席 6,000円/学生シート※ 5,000円
※学生割引シート。公演当日、当日精算窓口にて学生証をご提示の上、チケットと引き換えになります。学生証をお持ちでない方は、年齢の確認できる身分証明書をお持ちください。
BSPトークイベント 2,000円
※学生シート・BSPトークイベントの取扱いは劇団ひまわりチケットセンターのみ。
・東京公演
【一般発売】先着販売:2017/9/30(土)11:00~
・大阪公演
【プレリクエスト先行】抽選販売:2017/10/14(土)~15(日)
【一般発売】先着販売:2017/10/29(日)11:00~

チケット取り扱い:(※プレ先行・一般発売共通)
劇団ひまわりチケットセンター
http://www.himawari.net/ticket/
06-6369-1344(10:00~18:00 オペレーター予約)
ローソンチケット
http://l-tike.com/
0570-000-407(10:00~20:00 オペレーター予約)
イープラス
http://eplus.jp/
カンフェティ
http://confetti-web.com/shinsengumi
0120-240-540(平日10:00~18:00)
■お問合せ:劇団ひまわりチケットセンター 06-6369-1344(10~18時)

≪公式サイト≫
http://www.blue-shuttle.com/bsp08/

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