田中尚輝「土方役が決まって、『俺でいいの?』って気持ちでした」BSP『新選組』SP⑤連続インタビュー②

  • 2017-9-26

BSP(ブルーシャトルプロデュース)公演最新作『新選組』が今年12月に東京・池袋のあうるすぽっと、来年1月に大阪・グランフロント大阪北館4階 ナレッジシアターにて上演されます。

創業60年以上の歴史を持つ劇団ひまわりのプロダクション部門、ブルーシャトルがプロデュースするBSP(ブルーシャトルプロデュース)は、2002年に活動開始。一旦は活動休止するも、2012年、『仮面ライダー鎧武』で仮面ライダーナックル/ザック役を演じた松田岳さんら中心に新たに大阪にて活動を再開。極限まで鍛え抜かれた体と、細部まで磨きこまれた舞台美で客席を圧倒。演出・振付・殺陣・照明・音響・衣裳、すべての舞台芸術を駆使した演劇空間は、女性を中心として多くの観客の圧倒的な支持を得ています。

本公演第9弾となる今作は、「新選組」を題材とし、近藤勇、土方歳三、芹沢鴨、沖田総司を4話の物語の主役にそれぞれ据え、幕末の日本の志士たちの生き様をダイナミックに描く超時空エンターテイメント。脚本・演出・照明を、大塚雅史さんが手がけます。

スマートボーイズでは、4つの物語で主演を務める鐘ヶ江洸さん、田中尚輝さん、田渕法明さん、山本誠大さん、それに初の悪役に挑む松田岳さんの5人に直撃インタビュー。公演が決まった時の第一印象や役作り、意気込みなどを語ってくれました。

PART②は、土方歳三役の田中尚輝さんが登場です。

土方歳三役の田中尚輝さん

土方歳三役の田中尚輝さん

――今回の「新選組」はBSP公演9作目となります。新選組を扱う作品だと、「壬生狼」以来2作目ですが、再び新選組の物語が描かれることが決まった時の感想を教えてください。

田中 率直に思ったのは「どの役をやるんだろう」って。「壬生狼」では藤堂平助を演じましたが、メチャメチャ楽しかったし、次回新選組をやるとして、再び藤堂役が出来たらこうしたいというプランはあったんです。その後、沖田総司、土方歳三、芹沢鴨、近藤勇のいずれかになると聞いて、絶対に近藤と土方ではないだろうと、そしておそらく芹沢ではないかなと勝手に予想していました。

――芹沢が本命だったんですか。

田中 芹沢は横暴でわかりやすいイメージがあって、自分もはっちゃけているし(笑)。

――そして演じる役が予想外の土方になりました。

田中 ビックリしました。率直に「俺でいいの?」って気持ちでしたね(笑)。「壬生狼」では、松田くんが土方を演じましたが、今回僕が土方役ということで、プレッシャーが凄くて……。正直今でも若干恐怖はありますね(苦笑)。

――「壬生狼」を観劇した方は、ほぼ間違いなく松田さんと比較しますよね。

田中 比較するでしょうし、BSPで再び新選組をやると決まった時点では、松田くんの土方や僕の藤堂がまた観られるんだと思った人もいたでしょうね。もちろん松田くんの土方をマネるつもりもありませんし、作品を良くするための土方として生きようと思っています。松田くんからも「正直やりにくいとは思うけど、まったく気にせず俺の土方は頭の片隅に置いてくれていいから、尚輝は自分のために作品のために土方を作っていってね」と言ってもらえたので、ちょっとは肩の荷が下りたかなと。でもこういうところで、“土方をやっていた男だな”っていうのを改めて感じましたね。

――土方を演じるにあたって、何か役作り等はされたりしますか?

田中 身長もそんなに高くないですし、年齢も実際の土方よりもかけ離れていますが、強くてカッコよくて貫禄のある土方にどうやって自分が持っていけばいいかなというのを考えていて、ビジュアル撮影の時には、普段メイクさんに自分から「こうしてください」とはあまり言わないんですけど、今回は自分から「ここを濃くしてください」とか「もっと強く見えるようにしてください」と相談させてもらいました。

――演出の大塚さんから、公演に向けて何か指示などあったりしましたか?

田中 役に対して「こうして欲しい」という指示はありませんが、プロットを見せてもらった時に、「土方メインのパートは、言葉で表現するよりも、ダンスなどの身体表現で悲しみや心の葛藤などの感情を伝えるシーンが多い」と聞きました。まぁ……、せっかくプロットをいただいたのに余計わからなくなっちゃいました(苦笑)。僕にとってもチャレンジですね。

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――BSP公演といえば、「扇子」「紐」などを使った縛りのある演出が見どころの一つだと思っていたら、今回は「縛りがなくなるのが縛り」だそうですね。

田中 そのようですね。でも僕はいいことだと思っていて、BSPといえば一つ小道具が出てくることが醍醐味になっていることがあまり好きじゃなくて、縛りがなくなったことで幅が狭まったのではなく、逆に広がったと思っています。

――今回の作品は、近藤勇、芹沢鴨、土方歳三、沖田総司の視点で4つの話が展開されますが、土方のサブタイトルが「土方歳三の憂鬱」。土方に憂鬱という言葉はちょっと意外にも感じました。

田中 僕も同じ感想で、どちらかというと「大志」という言葉が合っている気がして、自分の想像と全く違う土方に脚本がなっているのかなと、ここでもドキドキしています(笑)。

――ちなみに最近起こった田中さんの「憂鬱エピソード」があったら教えてください。

田中 まさに今日起こったことで、この取材に向けて、体と顔の状態を良くしようと思って、朝早く起きて、お風呂入って、家を出た瞬間に雨が降って…。しかも前日に傘を忘れていたために自宅には傘が一本もなかったので、雨で濡れながら近所のコンビニに着いたら、1本1,800円もする立派な傘しかなくて……。激しく悩んだ挙句、傘を買うのを止めて、また濡れながらここまで来ました。せっかくヘアメイクもバッチリ準備できたのに、全く無駄に終わって、今日は憂鬱なスタートでした(苦笑)。

――それは深刻な憂鬱でしたね(笑)。では最後にファンの方へのメッセージをお願いします。

田中 本音を言えば、全部観てもらいたいです。大塚さんも僕たちも楽しみ方が4つできる作品にしたいと思っていて、全てを観た後にこそ沸く感情が絶対あるはずなので、皆さんも僕たちと一緒に毎日戦っているような気分で劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです。またBSP公演では初めてトークイベントの回を設けています。舞台で描き切れなかったところを喋るかもしれませんし、そういうところでも新しいBSPの挑戦になっていますので、ぜひとも一緒に見届けて、最後までついてきてくれたら嬉しいです。

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※PART③では、田渕法明さんが登場します。お楽しみに!

ブルーシャトルプロデュース『新選組』は、東京公演が2017年12月15日~23日、大阪公演が2018年1月20日~29日の日程で上演。また東京公演の一般チケット(先着)が9月30日午前11時より、大阪公演のプレリクエスト先行チケット(抽選)が10月14日~15日にてそれぞれ販売。詳しい公演詳細やチケットに関する最新情報は、Informationから公式サイトにてご確認ください。

衣裳提供:prit RINEN
企画・製作:ブルーシャトル
主催:劇団ひまわり

■松田岳 出演動画はアプリで好評配信中↓■

☆Information

ブルーシャトルプロデュース『新選組』

公演概要:
東京公演 2017年12月15日(金)―23日(土)あうるすぽっと
大阪公演 2018年1月20日(土)―29日(月)ナレッジシアター

出演:
鐘ヶ江洸・田中尚輝・田渕法明・山本誠大
石田直也・土倉有貴・青木威・黒田陽介・池之上頼嗣・中内天摩
新井將・ドヰタイジ・山本健史
松田岳 ほか

チケット:
S席 7,000円/A席 6,000円/学生シート※ 5,000円
※学生割引シート。公演当日、当日精算窓口にて学生証をご提示の上、チケットと引き換えになります。学生証をお持ちでない方は、年齢の確認できる身分証明書をお持ちください。
BSPトークイベント 2,000円
※学生シート・BSPトークイベントの取扱いは劇団ひまわりチケットセンターのみ。
・東京公演
【一般発売】先着販売:2017/9/30(土)11:00~
・大阪公演
【プレリクエスト先行】抽選販売:2017/10/14(土)~15(日)
【一般発売】先着販売:2017/10/29(日)11:00~

チケット取り扱い:(※プレ先行・一般発売共通)
劇団ひまわりチケットセンター
http://www.himawari.net/ticket/
06-6369-1344(10:00~18:00 オペレーター予約)
ローソンチケット
http://l-tike.com/
0570-000-407(10:00~20:00 オペレーター予約)
イープラス
http://eplus.jp/
カンフェティ
http://confetti-web.com/shinsengumi
0120-240-540(平日10:00~18:00)
■お問合せ:劇団ひまわりチケットセンター 06-6369-1344(10~18時)

≪公式サイト≫
http://www.blue-shuttle.com/bsp08/

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