佐藤流司×小西詠斗「ミュージカルならではの、歌で心がふるえる瞬間を感じることができる舞台」ミュージカル『ジェイミー』開幕目前SPインタビュー!8月・東京、9月・大阪、名古屋にて上演

  • 2021-7-19

イギリス発のミュージカル『ジェイミー』(原題:Everybody’s Talking About Jamie)が、日本人キャストにより8月8日からの東京公演を皮切りに、9月4日からの大阪公演、9月25日からの名古屋公演と、3都市にて上演されます。

本作は、英BBCで放送された実話を基に、2007年イギリスでミュージカル化、開幕されるや否や大ヒットを記録し、映画化も決定。9月にはAmazonプライムビデオにて世界配信が予定されている話題作です。

主人公のジェイミー役は、スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『レディ・プレイヤー1』への出演など国際的に活躍し、 ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー(season2)』トニー役の好演も記憶に新しい森崎ウィンさんと、ダンス&ボーカルグループWATWINGのメンバーで、2020年『デスノート THE MUSICAL』L役で鮮烈なミュージカルデビューを飾った髙橋颯さんがWキャストで演じます。

佐藤流司様-2

ディーン役:佐藤流司さん

小西詠斗様-10

サイ役:小西詠斗さん

【STORY】
主人公は16歳の高校生ジェイミー・ニュー。彼には一つの夢があった。
それはドラァグクイーンになること。そして高校のプロムに本来の“自分らしい”服装で参加すること。母親から真っ赤なヒールをプレゼントされたことをきっかけに夢に向かって強く突き進む思いを抱いたジェイミーだが、学校や周囲の保護者たちは猛反対。ジェイミーの夢を理解できない父との確執や周囲からの差別など、多くの困難を乗り越えながら、自分らしさを貫くジェイミーの姿に勇気と感動、そして幸せをもらえる、最高にハッピーなミュージカル!

スマートボーイズでは、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズの加州清光役や、ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」のうちはサスケ役など数々の舞台作品に出演し、本作では主人公ジェイミーのクラスメイトで、いじめっ子気質のディーンを演じる佐藤流司さん。

そして、ミュージカル『地縛少年花子くん-The Musical-』の花子くん役や『「黒執事」~寄宿学校の秘密~』のシエル役などを演じ、同じく、ジェイミーのアジア系のクラスメイト・サイを演じる小西詠斗さんにお話を伺いました。

佐藤流司様-5
小西詠斗様-8

───よろしくお願いします。まずは、『ジェイミー』への出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください!

佐藤 俺の声質や芝居が、”グランドミュージカルにそぐわないんじゃないか?”って思っていて、今まで、こういったグランドミュージカルに出演させてもらうことを避けてきたんです。けれど、企画書で『ジェイミー』のあらすじを読んだ時に、「これは絶対やりたい!」、「自分が出演して思いを伝えたい!」と思ったので、出演が決まった時は、嬉しくて早く演じたいとウズウズしました。

小西 日本版初演ということで、選んで頂けたことはとても嬉しかったです。けれど、出演が決定した時は、歌もダンスも本格的にやったことがなかったので、「僕で大丈夫かな?」と少し不安もありました。

───そんな小西さんですが、今年『地縛少年花子くん-The Musical-』と『舞台「黒執事」~寄宿学校の秘密~』で、ミュージカルの出演を経て、心境の変化などは有りましたか?

小西 今回はミュージカルを立て続けに2本終えた後にこの作品なんですけど、『ジェイミー』は、これまでに出演させていただいた舞台とは全く別物なんです。ミュージカルといっても、あんなにも音符が複雑に並んでいる譜面は、初めて見たくらい曲が難しくて……。今までの経験が、全てのミュージカルで通用するわけではなくて、さらに果てしない世界が広がっていることに気がついて、正直に言うと、すごく怖いです。周りを見る余裕も無いくらい、自分のことで精一杯で。今、必死に吸収しようとしているので、これから細かいところも意識できるように努力します。

───素直な心境を語ってくださり、ありがとうございます! 続いて、お二人演じるディーンとサイの関係性を、読者のみなさまにお聞かせください。

佐藤 学校の中でもカーストの最上位(ディーン)と最下位(サイ)で真逆の2人です。宗教も違えば、体格や喋り方も違うし。(日本版演出・振り付けを担当する)ジェフリーさんは、キャラクターの個性をどんどん活かしていきたいという考え方なので、どこをとってもキャラクター同士が似ていくことは無いんじゃないかと思います。

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───なるほど! ちなみに、小西さんと佐藤さん自身の関係性や共通点があれば、教えてください。

佐藤 まぁ目が2つあって、鼻があって、人間だなぁっていう部分ですね(笑)。

小西 (笑)。佐藤くんは、僕とかなりかけ離れていると思います。みんなに興味を持たれる人です。僕は人についていくタイプなんですけど、佐藤くんはブレずに行動するようなタイプなのかなと、勝手に思ってます。

佐藤 そうですね、ついていくタイプではないですね。でも、もうひとつ俺たちの共通見つけたんですよ! 今着ている服が、上が黒で下がクリーム色っていう(※写真撮影とインタビューは別日に実施)。

小西 本当だ!(笑)

───すごい偶然ですね! そんな佐藤さんと小西さんは去年、朗読劇『Online♡Reading「百合と薔薇」』でも共演されていますが、第一印象はいかがでしたか?

佐藤 詠斗くんの第一印象は、挙動不審で落ち着きがない人でしたね。さっき自分でも言ってましたけど、「ちゃんとしよう!」っていう気持ちが思いっきり空回りしてるような感じでした(笑)。

小西 やっぱそういうとこなんでしょうね(笑)。それも自分らしさなのかなとは思ってますけど、でも変えたいところです。その頃と比べると、今の僕はどうですか?

佐藤 最近は全然大丈夫だと思うよ。詠斗くんはみんなに「かわいい」って言われて、現場では超愛されてます!

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───チームワークバッチリなカンパニーなんですね! 今回の舞台で注目して欲しいシーンやセリフはありますか?

佐藤 ”マーフィーの法則”という言葉を調べて覚えておいてもらえると、俺の芝居を理解してもらいやすいと思いますね。

小西 僕は二幕頭の「Everybody’s Talking About Jamie」が楽しくて好きです。ジェイミーの影響でみんなが変わって一致団結していくのが見えるところだと思います。

───ありがとうございます。お二人にとって、ミュージカルの魅力とは?

佐藤 音楽を聴いた時の感動と、舞台を観た時の感動が相乗効果になるミュージカルは、そりゃあ面白くなるよな! って思うんですよね。ミュージカルの良さは、実際に見てみないと分からないところにあると思っていて。すぐに始められる他の趣味とは、ちょっと違うと思ってるんです。ミュージカルが好きって言うだけで、ワンランク上の人間に見えるような気がしますね。

小西 僕もこの世界に入るまではミュージカルを全然理解できていなかったんです。なんで急に歌うんだろうってずっと思っていましたし。色々なことを知るにつれて、どんどん夢のようなものだと思っていきましたね。

佐藤流司様-9

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───『ジェイミー』にちなんで、お二人が自分らしくいられると感じるのはどんな時ですか?

佐藤 一人でいる時が一番、自分らしくいられる気がします。いくら気を遣わない友達だとしても、”親しき仲にも礼儀あり”なので。結局、自分主体でいる一人の瞬間しかないのかな?と思ったりします。

小西 僕も本当の僕になるのは一人でいる時だけだと思います。でも、今このカンパニーの中でだったら結構自分らしくいれてる方ですね。行動も見た目も、全然年齢に追いつけてないんだけど、そこもあえて隠さず認めて、自分を繕わないようにできてる感じはしてます。

───今自分らしくいることができていない人へ、ディーンとサイだったらどんな声をかけると思いますか?

佐藤(ディーン) 全員俺んとこに来い!

小西(サイ) 強い人に負けないように。そして周りを気にしすぎないでください。

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小西詠斗様-3

───力強いお言葉ありがとうございます! さて、7月20日に東京ドームで行われる『ACTORS☆LEAGUE 2021』(野球を愛する豪華俳優陣による野球大会)でも共演されますが、お二人の野球を始めたきっかけと経歴、ポジションをお聞かせください!

佐藤 俺はタツヤっていう友達がやるって言ったので、「タツヤがやるんだったら俺もやる!」みたいなノリで始めました(笑)。小4から中3までやっていて、ポジションはサードでしたね。

小西 僕は親の影響です。家族がプロ野球のファンで、みんなで応援している中で僕が「やりたい!」って始めました。小学校3年から中学2年生までで、セカンドを担当していました。

佐藤 セカンドっぽいな!

小西 よく言われます(笑)。

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───佐藤さんはゲスト解説として、小西さんは選手として参加されますが、意気込みをお聞かせください!

小西 一生懸命頑張るので応援していただけたらすごく嬉しいです。ちなみに名前が詠斗なので、背番号は8を入れたいなと思っていて。考えた結果、2つ並んでいた方がかっこいいと思ったので、88にしました。

佐藤 俺は解説をどんな感じでやるか、まだ迷っていますね。ちゃんとした解説をするか、笑いに走るか(笑)。

小西 たぶん笑いに走ると思います(笑)。

佐藤 もしそうするんだったら、「さぁ!ピッチャー振りかぶって、投げたーっ! お~、投げましたねぇ。…投げましたねぇ…」みたいな?(笑) みんな本気で練習試合とかやってるらしくて、普通に試合を見るのが楽しみですね。

小西 『ACTORS☆LEAGUE』の合同練習に参加したんですけど、ガチ勢が多すぎてびびりました(笑)。練習もすごく楽しかったので、『ACTORS☆LEAGUE 2021』当日が待ち遠しいです!

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───『ACTORS☆LEAGUE』も『ジェイミー』も、お二人への期待が高まります! 最後に、ファンのみなさんへメッセージをお願いします。

佐藤 『ジェイミー』は、お芝居はもちろん、ミュージカルならではの、歌で心がふるえる瞬間を感じることができる舞台だと思います。ミュージカルを見たことがある方はもちろん、ミュージカル未経験者にもぜひ観て欲しい作品です。

小西 色々なことで落ち込んでしまうこともあると思いますが、『ジェイミー』は観たあとに気分が晴れたり、前を向けたり、何か良いものを感じられる作品だと思うので、『ジェイミー』を観て、みなさんに元気になってもらえたら嬉しいです。みなさんにお会いできるのを楽しみに頑張るので、みなさんも楽しみに、そして元気に健康で過ごしていて下さい。劇場でお待ちしています!

ミュージカル『ジェイミー』は、8月8日より東京建物Brillia HALLにて開幕。大阪、愛知公演など、公演詳細についてはInformationより公式サイトをご確認ください。

【インタビュー 完】

■衣裳クレジット
佐藤流司さん
・FACTOTUM
・STIR
・VISION STREET WEAR

小西詠斗さん
・FACTOTUM
・VISION STREET WEAR

☆Information

ミュージカル『ジェイミー』
東京公演:2021年8月8日 (日・祝) ~2021年8月29日 (日) @東京建物Brillia HALL
大阪公演:2021年9月4日(土)~2021年9月12日(日) @新歌舞伎座
名古屋公演:2021年9月25日(土)~2021年9月26日(日) @愛知芸術文化センター

<出演>
ジェイミー・ニュー(Wキャスト): 森崎ウィン、髙橋颯(WATWING) /
マーガレット・ニュー: 安蘭けい /
プリティ(Wキャスト): 田村芽実、山口乃々華 /
ディーン・パクストン(Wキャスト): 佐藤流司、矢部昌暉(DISH//) /
ファティマ: 伊藤かの子 / ミッキー: 太田将熙 /
サイード: 川原一馬 / サイ: 小西詠斗 / ベックス: 鈴木瑛美子 /
ヴィッキー: 田野優花 / ベッカ: フランク莉奈 / リーバイ: MAOTO /
ミス・ヘッジ: 樋口麻美 / ミス・ヘッジ(女性役U/S): 実咲凜音 /
トレイ,ライカ(男性役U/S): 永野亮比己 / ライカ・バージン: 泉見洋平 /
トレイ・ソフィスティケイ(ヒューゴ/ロコシャネル役カバー): 吉野圭吾 /
レイ: 保坂知寿 / ジェイミー父/サンドラ・ボロック: 今井清隆 / ヒューゴ/ロコシャネル: 石川禅

<スタッフ>
音楽:ダン・ギレスピー・セルズ
作:トム・マックレー
日本版演出・振付:ジェフリー・ペイジ
翻訳・訳詞:福田響志

<チケット(全席指定・税込)>
S席:12,800円
A席:9,000円
B席:6,000円
Yシート:2,000円(※20歳以下対象・当日引換券・要証明書・税込)
Go Jamieチケット:6,800円(※25歳以下対象・当日引換券・要証明書)

《公式サイト》
https://horipro-stage.jp/stage/jamiemusicaljp2021/
《公式Twitter》
@jamiemusicaljp

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