主演:小西成弥×作・演出:ほさかようSP①空想組曲vol.13「組曲『遭遇』」が12/7~

  • 2016-10-31

12月7日より、東京・新宿のサンモールスタジオで上演される空想組曲vol.13 変則短篇集「組曲『遭遇』」。演劇プロデュース・ユニット空想組曲が約2年ぶりに上演する新作公演に主演する小西成弥さんと、空想組曲主宰で作・演出のほさかようさんにご登場いただき、Twitterでもやりとりが活発な二人の関係性や、作品についてたっぷりと、2回に渡りお話を伺いました。

そのPart①は――

空想組曲vol.13 変則短篇集「組曲『遭遇』」は12月7日より上演!

空想組曲vol.13 変則短篇集「組曲『遭遇』」は12月7日より上演!

【今回の舞台ではキャスト陣の今まで見たことのない顔をお見せします――ほさか】

――2016年は、ほさかようさん主宰の演劇プロデュース・ユニット“空想組曲”の活動スタート10周年の年でもありますが、この10年間を振り返って想うことはありますか?

ほさか 改めて「10周年」と言われてもあまりピンと来ないですね。“ダークファンタジー”というジャンルで作品作りをしてきましたが、年齢を重ねるにつれて描きたいものが少しずつ変化してきているし、割と新しいものにも挑戦してきましたし……振り返れば10年経っていたという感じでしょうか。

――最新作は12月に上演される空想組曲vol.13 変則短篇集「組曲『遭遇』」。主演を務めるのは小西成弥さんですが、そもそもお二人の出会いはいつ頃だったのでしょう?

小西 昨年3月に東京芸術劇場 シアターウエストで上演された舞台『遠ざかるネバーランド』で、ほさかさんと初めてお仕事をさせていただきました。

主演の小西成弥さん

主演の小西成弥さん

――え? あの作品が最初だったんですか? お二人のTwitterを見る限り、親密でツンデレなやり取りが繰り広げられてるので、てっきり長い付き合いなのかと思っていました。

小西 まだ2年経っていないんですよ。

――こんなに急接近した理由って、何なのでしょう?

ほさか 一番は、彼が変に気を遣うことがない性格っていうところですね。ちょっと真面目な話をすると、彼は言われたことに対するレスポンスがすごい上手いんです。こちらが言ったことに対しての返しが小気味良いので、関西人の僕としては話していてそのやり取りが楽しいんですよ。あと、一緒に食事に行く時にお店選びを任せると“変なところ”に連れていかれるのも楽しい。

小西 前に「新宿でお茶しましょう」となって、ほさかさんをパンケーキ屋さんに連れて行きましたよね。

――そんな可愛いお店に!?

ほさか そのお店、目の前に鉄板があって生地を焼くところから自分たちでやるんですよ。店内には男性が僕らだけで、女の子同士がキャッキャしている空間で男二人がパンケーキを焼くっていう、若干拷問のような時間が……。

小西 あはは! でも、ほさかさん、めちゃめちゃ楽しんでいましたよね?

ほさか 焼いているうちに何だか面白くなっちゃって(苦笑)。芝居の話を熱くしつつ、内心「周囲には僕たちどう見られているんだろう?」と思いながら、鉄板でハート型のパンケーキを焼いていました。

作・演出のほさかようさん

作・演出のほさかようさん

――それもあって、今回の舞台で小西さんが主演に抜擢され……。

ほさか いや、それは関係ないですから!(苦笑)

――はい、冗談です。

小西 あはは!

――改めて、今回の『遭遇』で小西さんを主演に選んだ理由を伺えますか?

ほさか 本作の主人公は“少年”でいきたいと思っていて、若い役者の中で、少年性があってきちんと芝居を出来る人は誰だろうと考えた時に、小西くんが浮かんだんです。今回は短編集で役者のいろんな顔や表現を見せることができるので、小西くんが今まであまり演じたことのない役で、新たな役者・小西成弥の顔を引き出したいという興味もありました。

――小西さんは、出演のお話を聞いた時どう思われましたか?

小西 ずっと冗談っぽく「次はいつ呼んでもらえるんですか?」と言ってたんですけど、まさか年内ギリギリにお声がかかるとは思っていなかったのでビックリしました。

ほさか 「早く言えよ!」って感じ?(笑)

小西 いえいえ(苦笑)。とても嬉しかったので、すぐに「ぜひ、やりたいです!」ってマネージャーに伝えました。

――キャラクターについて、現段階で考えていることはありますか?

小西 まだ台本をいただいていないので具体的なイメージは……台本をじっくり読み込んで、稽古場で共演の方々とのやり取りを通じて作り上げていきます。

ほさか 長編は全体像が出来ているものに「どう肉付けしていくか」の作業ですけど、短編はもう少しラフな作り方をするんです。稽古中に「もう1人、登場人物を増やそう」とか、ヒドイ話になると「やっぱり、この話やめよう」とか。全体で10数本ある話を、通し稽古をしながら並びを入れ替えたり、つなぎとしてもう1本短編を作ることがあったりするので、最初のうちはみんな楽しく稽古をやっているんですけど、後半になると悲鳴を上げていくっていう……修羅場になるから覚悟しててね(ニコッ)。

小西 はい!(ニコニコ)

~Part②に続く~

空想組曲vol.13 変則短篇集「組曲『遭遇』」は、12月7日より東京・サンモールスタジオにて上演。山口大地さんや和田琢磨さんなど、日替わりゲストも出演します。チケットほか詳細は、下記Informationより公式サイトをチェックしてください。

(取材・文/近藤明子)

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☆Information

空想組曲vol.13 変則短篇集「組曲『遭遇』」
日程:12月7日~12月14日
場所:サンモールスタジオ
作・演出:ほさかよう
出演:
小西成弥
久保貫太郎(クロムモリブデン)
鍛治本大樹(演劇集団キャラメルボックス)
岡田あがさ
小野川晶(虚構の劇団)
家納ジュンコ(サモ・アリナンズ)
中田顕史郎
≪日替りゲスト≫
山口大地(7日/8日)、山田ジェームス武(9日)、川田希・結城洋平(10日マチネ/ソワレ)、三上俊(11日マチネ/ソワレ)、和田琢磨(12日)、宮下雄也(13日マチネ/ソワレ)、武藤晃子(14日)

《公式サイト》
http://k-kumikyoku.com/
《公式Twitter》
@k_kumikyoku

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