- 2018-3-22
舞台「最遊記歌劇伝―異聞―」製作発表イベントが3月21日、東京・アニメイト池袋本店にて行われました。
峰倉かずやさん原作の大人気コミック「最遊記」を舞台化した「最遊記歌劇伝」シリーズの最新作で、『最遊記』本編から約400年前、桃源郷随一を誇る修行寺・大霜寺を舞台に繰り広げられる物語。今作では、原作「最遊記異聞」の半分ぐらいまでのストーリーを描くとのこと。
オープニングでは、製作決定のタイミングで発表された光明三蔵法師役の三上俊さんと烏哭三蔵法師役の唐橋充さんが登場。これまでのシリーズでも同役を演じた2人。光明の若かりし気頃を描くことについて、「感慨深いですね。2015年の『-Burial-』きりと思っていましたが、今回で三作目になります。いつの間にかレギュラーとして出させていただいて嬉しいです」と三上さんが喜びの表情を見せると、横から唐橋さんが「やっぱ政治力って大事だよね」とユーモア溢れるツッコミで会場を沸かせました。
続いて新キャスト11人が発表され、その中から桃醍役の小沼将太さん、玄灰役の深澤大河さん、青藍役の古谷大和さん、道卓役の前川優希さん、蝶庵役の二葉勇さん、丸福役の月岡弘一さん、抄雲役の齋藤健心さんの7人がステージ上の登場し、会場は大歓声に包まれます。
長身で鍛え抜かれた肉体を持つ桃醍を演じる小沼さん。「先日、スポーツショップで15キロのダンベルを買いました」と役作り対策を打ち明け、イベントの合間に小沼さんの肉体を触らせてもらった唐橋さんは「筋肉がありすぎちゃって、『あまり筋肉ないじゃないか』とか言えないくらいの凄さでした」と小沼さんの肉体美を絶賛。
修行僧の中では唯一の妖怪役をつとめる深澤さんは、「初めての妖怪役ですが、まさかあんな可愛らしい妖怪を演じるとは思わなかったです」と、率直な感想を語りました。
正統派の二枚目で頭がキレる青藍を演じる古谷さん。「似ていない部分を探すのが大変で、役作りはあまり考えないです」とコメントしますが、他の登壇者から「違うだろ!」と言わんばかりの笑い声が起こっていました。
言動は強面だが礼儀はしっかりとした兄貴的性格の道卓を演じる前川さんは「年齢が若いこともあって、常に下手下手にいく性格なので、逆に芝居では先輩たちに遠慮なくガツガツしていきたいです」と役作りについて語りました。
ナルシストでヘタレだけど負けず嫌いの蝶庵を演じる二葉さん。役と似ている部分について「美しさに厳しい役で、僕の少年時代はバリバリの野球人生で、俳優をする前は本気でプロ野球選手を目指していたので、演じることへの不安はありましたが、負けず嫌いという部分では似ているかなと。あとは日々ナルシストになっておこうと思います」と自己分析。
陽気で調子のいいムードメーカーを演じる月岡さんは「似ているところはないんですが、ちょっと食べ過ぎちゃうと顔がぷっくりになるのは丸福っぽいかなと思うので、稽古場では常に何か食べておこうと思います」とコメント。
元チンピラという設定を演じる齋藤さんは「キャラクターの目が鋭くて、僕とは違う感じなので、一生懸命真っ直ぐぶち当たっていきたいです」と意気込みを語りました。
さらに、今回のイベントには出席できなかった主演を務める峯明役・田村心さんからのビデオメッセージが流れ、「主演と聞いてとても驚きました。自分にとっては初の主演で、いろいろ挑戦になることもあるかと思いますが、気を引き締めて頑張っていきたいです」と決意表明。また唐橋さんには「唐橋さんが出演していたテレビ(『仮面ライダー555』)を見ていた頃から憧れの存在で、今回ご一緒にできるということを聞いて、とても嬉しく思いました。必死に頑張っていきますので、よろしくお願いいたします!」と挨拶。憧れの存在だと言われた唐橋さんは「多分人違いだと思うよ」と照れつつも、「あの気持ちをずっと忘れないでいて欲しい!!」とちゃっかり注文もつけていました。
また三上さんは、若かりし頃の光明を演じる田村さんを「すごく好青年で男らしい方ですね」と印象を語りますが、「俺に似てなきゃいけないから、どうやって女優にしてやろうか考えています」と思わぬ計画に会場は爆笑の渦に包まれました。
続いてのコーナー「以心伝心ゲーム」では、「東京のお花見の名所は?」というお題に、「代々木公園」「新宿御苑」といった声が挙がる中、まだ一度も東京で花見をしたことがないという二葉さんが「富士山」、同じく齋藤さんが「桜島」と回答し会場をざわつかせていました。
終盤の質疑応答では「新キャストに『舞台に立つ上で大事なこと』とは」という質問に、唐橋さんは「まず期間中に“生もの”は控えることと、オフの日にどこか遊びに行った際にインフルエンザをもらわないこと」とボケつつも、「峰倉先生が常にいるという気持ちでいて欲しいです。先生は中学の頃から『最遊記』の構想を描いていて、このセリフって何だろうという気持ちを思っていると、本番中に客席側で神々しい先生が見えるから」、三上さんは「まずは日焼けに気をつけて(笑)。あとは異聞ということで、ふんどしになる可能性があることを忘れないで欲しいです」とそれぞれアドバイス。
最後に登壇者から意気込みを語ってくれました。
三上 今ここに前回からいるメンバーは僕と唐橋さんだけですが、鈴木拡樹、椎名鯛造、藤原祐規、鮎川太陽の想いを背負ってしっかりと務めていきたいです。
唐橋 初演から出演していますが、このシリーズを演劇として表現するとしたら、10年・20年じゃ終わらないと思っていて、僕が年をとっても若い俳優たちが続けるべきで、この作品だけはずっと続けていきたいと常々思っています。頑張ります。
小沼 ただの新参者だったと言われないように、これから頑張って、今までやってきた世界観を舞台上で皆様に届けられるよう、頑張っていきたいと思います。
深澤 シリーズ初参戦となります。ストーリー的には前作よりも過去の話になりますが、しっかり物語を繋がるような作品をお届けできたらと思っています。
古谷 はじめましての方が多い作品になりましたが、三上さんと唐橋さんの背中をちゃんと追いかけて、この作品が愛されていることをちゃんとすくって、苦しんで楽しんで作り上げたものをお客様に楽しんで見ていただけるよう邁進していきます。
前川 広くて深いこの世界観になるべく溶け込めるように、日々稽古を重ねたいと思います。三上さんや唐橋さんの胸を借りるつもりで、でも自分のできることを精一杯やりつつ、素敵な作品にしたいです。
二葉 小さい頃からアニメや漫画、ゲームでも遊んでいて、スケッチブックにキャラクターを書いていたのを覚えていましたが、その作品に僕が携われることが本当に幸せだと思っています。皆様の期待に応えられるように精一杯頑張ります。
月岡 ただひたすらに楽しんでこの作品を作っていけたらなと思っています。そして皆様の期待を裏切らないよう、皆様の思っている期待以上の作品をお届けできればなと思います。
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齋藤 前回の作品を見させていただいて、この世界観を僕たちが作れると思ったら、どうしたら工夫していけるかということばかり考えています。今まで愛されてきた作品を受けついていきたいです。
『最遊記歌劇伝-異聞-』は9月4日より、東京・水道橋の東京ドームシティ シアターGロッソにて上演。またチケット最速先行(抽選)が4月8日まで受付中。詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。
©峰倉かずや・一迅社/最遊記歌劇伝旅社 2018
☆Information
『最遊記歌劇伝-異聞-』
【原作】峰倉かずや 『最遊記異聞』(一迅社刊)
【脚本・演出】三浦香
【公演日程】2018年9月4日(火)~9日(日)
【劇場】東京ドームシティ シアターG ロッソ
【出演】
峯明役:田村心、桃醍役:小沼将太、玄灰役:深澤大河/
青藍役:古谷大和、道卓役:前川優希、蝶庵役:二葉勇、丸福役:月岡弘一
抄雲役:齋藤健心、義兆役:福井将太、隆善役:谷戸亮太、待覚法師役:うじすけ/
光明三蔵法師役:三上俊、烏哭三蔵法師役:唐橋充
[アンサンブル]寿也、田中大地、和久井大城、田頭和樹、松田一希、飯田寅義
【制作】CLIE
【製作】最遊記歌劇伝旅社(CLIE・フロンティアワークス)
☆舞台公演チケット情報☆
■お月見シート:12,000 円(税込)※非売品特典グッズ付・ステージエリアの一部を客席として開放した特別席
■桃源郷シート:10,000 円(税込)※非売品特典グッズ付・前方エリア席
■一般席:6,900 円(税込)
<峰倉.NET 先行(抽選)>
2018年3月21日(水・祝)20:30~4月8日(日)23:59
●峰倉.NET http://minekura.net/
<最速先行(抽選)>
2018年3月21日(水・祝)20:30~4月8日(日)23:59
●チケットぴあ http://w.pia.jp/t/saiyuki-kgkdn/
≪公式サイト≫
https://www.clie.asia/saiyukikagekiden/ibun/