高杉真宙&早乙女友貴、19歳の2人が吸血鬼役でW主演!舞台『TRUMP』開幕会見レポ

  • 2015-11-20

高杉真宙さん・早乙女友貴さんW主演舞台『TRUMP』の東京公演が、11月19日にZeppブルーシアター六本木にて開幕を迎えました。公演の見どころとあわせて、公演前に行われた初日開幕会見の模様をレポートします。

IMG_5388

舞台には古城でもあるヴァンプたちの寄宿学校”クラン”がそびえ、その世界観に包まれます

この『TRUMP』は、作・演出をつとめる大阪演劇界の旗手・末満健一さんによる代表作で、2009年の初演から大阪の小劇場や、2013年の俳優集団D2によるD-BOYSステージ版などが上演。ほか、今作と同じ世界観で描かれたハロー!プロジェクト版の後日譚『LILIUM』、関西の劇団Patchによる前日譚『SPECTER』といったアナザーストーリーも生まれた人気作品です。
そして『TRUMP』では、2つのキャラクターを2人の俳優が交互に演じる独自のキャスティングシステムが大きな特徴に。今回の公演でも【TRUTH】と【REVERSE】、さらにキャストをシャッフルした【MARBLE】の3バージョンで上演されます。

2人の主人公・ソフィ役とウル役をともに演じるのは、『仮面ライダー鎧武』の呉島光実役、昼ドラ『明日もきっと、おいしいご飯~銀のスプーン~』主演などで大注目の高杉真宙(まひろ)さんと、実兄・早乙女太一さんとともに劇団朱雀で幼いころから大衆演劇のステージに立ち、劇団解散後は、劇団★新感線・いのうえ歌舞伎『蒼の乱』への出演などで活躍中の早乙女友貴(ゆうき)さん。ともに19歳の2人、若き実力派俳優の競演に注目が集まっています!

ほか、物語の幹となるクラウスとアレン役を陳内将さんと武田航平さん、鍵を握る可萬里役に平田裕一郎さんと大塚宣幸さん、彼らのライバルに山本匠馬さんと田村良太さん。また2人のティーチャー役には、劇団★新感線の吉田メタルさん、演劇集団キャラメルボックスの岡田達也さんと、演劇界が誇る人気劇団の看板俳優2人も共演! 劇中で強い関係性を持つ2役を、それぞれが入れ替わりで演じます。

【TRUTH】配役でのゲネプロを終えた直後、初日公演を前に行われた会見には、キャストから高杉真宙さん、早乙女友貴さん、陳内将さん、武田航平さん、平田裕一郎さん、末満健一さんが衣装姿で登場。公演への意気込み、それぞれが演じる役どころや、入れ替わりのキャスティングシステムについて語りました。

IMG_5593

(左から)武田航平さん、陳内将さん、高杉真宙さん、早乙女友貴さん、平田裕一郎さん、末満健一さん

まずはダリ役で出演のほか、今作の作・演出もつとめる末満さんから、「今回で5回目の上演となりますが、新しいキャストと新しい『TRUMP』を作れることが楽しみです」と挨拶。
ソフィとウル、クラウスとアレンといった劇中でつながりが大きい2役を【TRUTH】と【REVERSE】の入れ替わりで演じる今回のキャスティングについて、「いわゆる相手役同士を交互に演じることで、演技が共鳴しあう面白さも出るかと思っています。特に主演の高杉くん、早乙女くんは19歳同士で、この年頃にしか出せないヒリヒリとした空気感、ぶつかりあう演技合戦に期待しています」と、演出の狙いを語ります。

IMG_5489

孤独で誇り高いソフィ、高貴な血筋を持つウルの2役を演じる高杉真宙さん

その言葉に【TRUTH】でソフィ役を演じる高杉さんは、「こんなにセリフ量があって、しかも座長を友貴くんと一緒にやらせていただくことに緊張していますが、新しい『TRUMP』を作っていきたいと思います」とコメント。
演じるソフィについては、「人間とヴァンプのハーフの”ダンピール”で、純血種のヴァンプたちからは差別されているんですけど、それでも自分の運命を受け入れていて、強く生きている孤独な子です。だけど、なぜか純血種のウルが付きまとってくるという…」と説明。

IMG_5453

ウル役がやりやすい、と答えた早乙女友貴さん。ソフィではどんな姿を見せるのか期待が高まります

すると続けて、入れ替わりのペアとなるウル役を【TRUTH】で演じる早乙女さんが、「はい、僕がウルを説明します! ウルは純血種のエリートヴァンプで、血筋も良くて剣の腕もすごい、周りからは”すごい、すごい”と言われているヴァンプです。ですが本当のウルは心に大きな悩みを抱えていて、とても孤独で弱い、かわいそうなヴァンプです」と、ソフィとウルの相対する関係を語ります。

IMG_5465

クラウス役/アレン役を演じる陳内将さん、航平さんにとってはお兄さん的存在のようです

【TRUTH】のティーチャークラウス役の陳内さんは、所属するD-BOYSによる公演・Dステでも同作に出演。「僕はDステの『TRUMP』でも同じ2役を演じました。その時は元々一緒に活動しているメンバー同士での絆が元からあったんですが、今回もそれに負けない絆をしっかり感じています! D-BOYSの『TRUMP』に負けない、僕たちの『TRUMP』を作りたいと思います」と力強いコメント。

IMG_5456

不思議な感性を持つ生徒・アレン役と、入れ替わりではクラウス役を演じる武田航平さん

そんな陳内さん、自身の役柄については「クラウスは、ヴァンプの学校”クラン”にいるちょっと変わったおとぼけ先生で、生徒からは親しみやすい、のほほんとした先生です」と語ると、クラウスとペアとなる、【TRUTH】のアレン役・武田さんが「でも実は、クラウスにも秘密があるんだよね? おとぼけからの、すごく大きなものを抱えていて。その抱えているものの要因が、僕が演じるアレンなんですけど、見てくださったら分かるんですが、ちょっとしたカラクリがあるんです。物語がクライマックスになるにしたがって、その謎が解けると思います」と、2人が演じる役柄の不思議な関係について、気になるコメントを残します。

IMG_5614

物語の謎を握る存在・萬里役と、アレンのルームメイト・ピエトロ役を演じる平田裕一郎さん

そして大塚宜幸さん演じるピエトロ役との入れ替わりとなる、萬里役の平田裕一郎さんは「萬里は”TRUMP”という存在に大きなかかわりがあって、この作品に生まれた人物です! えーと…」と、役どころについて語ろうとするも難しい顔。すると末満さんから、「ミステリー的な要素もあるので、ネタバレになっちゃうからあんまり言えなくて(笑)」と助け船。多くの秘密をはらんだストーリー、その謎解きにも注目です!

そして話題は、同じシーンでの掛け合いのセリフも多い役柄同士での入れ替わりという、難しい演出方法の話へ。
平田さんが「僕だけ、萬里とピエトロはそれぞれ一緒にいるシーンがないので、セリフはごっちゃにならないんですけど…」と語りだすと、武田さん&陳内さんから「俺たちがごっちゃになってるような言い方しないでよ!(笑)」とのツッコミが。そこで末満さんが「今日あったもんな! ソフィ・ウル問題!」と語りだします。

実は会見直前のゲネプロで、ウル役を演じていた早乙女さんが、ソフィ役の高杉さんに向かって間違えて”ウル!”と呼びかけてしまった珍事件が。
それを暴露されてしまった早乙女さんは「あれはちょっとやっちゃいましたね~」と慌て顔、高杉さんも「ウルとソフィで、”ウル!””ウル!”って言い合ってた(笑)」と振り返る中、陳内さんが「そういった緊張感があるのも、おもしろいところです!(笑)」と、うまくまとめてくれました。

そんなチームワークばっちりのキャストたち、陳内さんは「クラウスは、アレンとソフィを大事に思っているんですが、特にソフィを守りたい気持ちが”高杉真宙のせい”で増幅してしまって! 本当に、稽古から可愛すぎて。どうやって出しているんだろう、この可愛さは!?」と興奮気味にトーク。
武田さんからも「陳内さん、稽古場でもいつも真宙くんをぎゅってしてるよね?」と言われる中、「ぎゅーっとしますよ! せざるを得ない魅力があるんです!」と、さらに熱弁。高杉さんの愛らしさに、特に陳内さんはメロメロになっている模様です。

IMG_5484

作・演出をつとめる末満健一さん、自身もウルの父親・ダリ役で出演します

一方、ライバルとも言うべき関係で、特に注目されている高杉さんと早乙女さんのW主演については、高杉さんは「友貴くんとは今回が3度目の舞台共演なんですが、前回共演した『里見八犬伝』では友貴くんが八犬士の新兵衛役で、僕は小文吾の弟・房八役だったんです。同い年でメインの八犬士に選ばれていて、その時は殺陣もすごくてカッコいいな~って思いながらも、僕が人見知りで全然喋れなかったんですけど、その2年後に再演で僕が新兵衛役をやらせていただくことになって。
その時も友貴くんが演じた役をやるプレッシャーがすごくて、改めて友貴くんはすごいな、やっぱりカッコいいなって思っていたんですけど、今回はがっつり一緒に組んで…やっぱり、本当にカッコいいんですよ!(笑)」と、”友貴くんカッコいい!”をひたすら連呼!
そんな憧れの相手との共演に、「でも自分も負けられないし、それに友貴くんのウルを見て、自分もこうしてみようと刺激をもらったりして。色々勉強しています!」と、やる気たっぷりの様子です。

対する早乙女さんも「今まで2回共演しているけど、その時はあまり関わりがなかったので、今回こうして同じ役を2人でやらせてもらってすごく楽しいです。稽古でも2人で役についてたくさん話し合って、お互いに良いところもダメなところも意見し合って、力を合わせていい作品にしていけます」と語り、高杉さんは「いっぱい殺陣を教えてもらっています!」とニコニコの笑顔で語っていたのが印象的でした。

IMG_5491

高杉さんと早乙女さん、普段の雰囲気も全く異なる2人のWキャスト共演に注目です!

最後に、会見を代表して高杉さんが「台本を読んだときはストーリーや結末に衝撃を受けて、自分がこのソフィとウルの2役を本当に演じられるのか? と思ったんですが、ほかのみなさんも2役を演じているし、その配役別でもたくさんの見どころがあります。僕の受けた驚きを、皆さんにも感じてほしいなと思います」とコメント。そして「ぜひ来てください、高杉真宙でした」と名乗りながらペコリと頭を下げ、その礼儀正しい姿で会場を和ませてくれました。

■ストーリー
舞台は、繭期(人間でいうところの思春期)を迎えた若き吸血種「ヴァンプ」たちを教育(矯正)するために設けられたギムナジウム(クラン)。
人間とヴァンプの混血(ダンピール)であるソフィは優秀だが、「汚らわしき者」として周囲から嫌悪されていた。
完全階級社会であるヴァンプ界にあって指折りの名家の生まれであるウルは、忌むべき存在であるソフィになぜか心惹かれていく。
そんな中、ウルはかつてのヴァンプが持っていた「不死の力」について研究を続けるうち、永遠に生き続けているとされる原初の吸血種「トランプ」の存在を知り、永遠の命を渇望するようになる。
一方、クランでは、常にアレンを探し求めているティーチャークラウスら、個性豊かな教師陣が、繭期のヴァンプたちを指導していた。 日々、繭期のヴァンプたちの騒動が繰り返されるクランに、ある日、謎の転校生・萬里がやってきて…。
不死を失った吸血種の少年たちが、「生」を渇望し、永遠の命を持つトランプの不死伝説に翻弄されていく、儚くも美しいヴァンパイア・エンターテインメント。

■配役 (表記は【TRUTH】【REVERSE】での配役の順)
ソフィ:高杉真宙・早乙女友貴
ウル:早乙女友貴・高杉真宙
アレン:武田航平・陳内将
クラウス:陳内将・武田航平
ラファエロ:山本匠馬・田村良太
アンジェリコ:田村良太・山本匠馬
臥萬里:平田裕一郎・大塚宣幸
ピエトロ:大塚宣幸・平田裕一郎
ジョルジュ:久保田創・森下亮
モロー:森下亮・久保田創
ティーチャーグスタフ:岡田達也・吉田メタル
ティーチャーミケランジェロ:吉田メタル・岡田達也
ダリ:末満健一
生徒たち(アンサンブル):植田順平、日南田顕久、傳川光留

もう1バージョンとなる【MARBLE】バージョンの配役は、2パターンの配役をシャッフルした東京・大阪公演とも各1公演のみの限定キャスティングで、その配役は稽古を通して決定されるとのこと。この異なる3パターンの配役が、物語のまた違った表情を見せます。

舞台『TRUMP』東京公演は、2015年11月29日までZeppブルーシアター六本木にて上演中。続いて大阪公演が、追加公演の開催となった12月4日も含めて、2015年12月4日~6日までサンケイホールブリーゼにて上演です。チケットは好評発売中、公演キャストの配役スケジュールなど、詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。

☆Information

舞台『TRUMP』
作・演出 末満健一
<東京公演>
2015年11月19日~11月29日
Zeppブルーシアター六本木
<大阪公演>
2015年12月4日~12月6日
サンケイホールブリーゼ
《公式サイト》
http://napposunited.com/trump/

関連商品

  • GCSB-030
    隠れ家で夜ふかし
  • KA06
    [隠れ家で夜ふかし]上映会_L版ブロマイド⑥5人集合+3人集合
  • KA05
    [隠れ家で夜ふかし]上映会_L版ブロマイド⑤平田裕一郎

関連Movie

    • 2018-2-28

    スマボMovie第9弾「隠れ家で夜ふかし」

    『隠れ家で夜ふかし』(全6話) 出演:高橋健介 遊馬晃祐 小坂涼太郎 / 横田龍儀 平田裕一郎 【あらすじ】主人公(あなた)の結衣は華やかな大学生活を夢見て上京したものの、趣味もカレシもなく退屈な日常をおくっ…
    詳細を見る

関連記事

前の記事
次の記事

@sumabojp

ページ上部へ戻る