- 2015-5-28
5月26日に渋谷ユーロスペースにて、7月11日より全国公開される、桐山漣さん主演映画『群青色の、とおり道』完成披露試写会が行われました。
今作では、桐山さん演じるミュージシャンを目指し上京した主人公の青年・佳幸が、父親からの手紙をきっかけに10年ぶりに帰郷。複雑な思いを胸に帰った故郷で、家族、友人、そして自分自身と向き合っていく姿を描いた、感動の青春ムービーとなっています。
(写真左から)おおたん、アンカンミンカンさん、佐々部清監督、桐山漣さん、安田聖愛さん、ぐんまちゃんが登壇しました
群馬県の太田市を舞台に、太田市の合併10周年記念事業の一つとして映画製作された今作。物語のキーとなる劇中歌には、メンバー全員が群馬県出身の人気バンドback numberの名曲『電車の窓から』が使われ、この歌を桐山さんがギターを手に熱唱しています。
今作はすでに、群馬県内では3月から先行公開され、2ヶ月に渡るロングランヒットを記録中。この日は東京での完成披露のお祝いとして、群馬県のマスコット・ぐんまちゃんと、今作の舞台となった群馬県太田市のマスコット・おおたんも登場！ キャストより一足先にステージへ登壇すると、客席からも“かわいい～！”と歓声が上がります。
頭の球で太陽光発電ができるという噂？の、太田市のマスコット・おおたん
そして今作にも出演し、吉本興業の“群馬県住みます芸人”として群馬県に在住しているお笑いコンビ・アンカンミンカンさんのMCで舞台挨拶はスタート。主人公・佳幸役の桐山さん、佳幸の妹・幸恵役の安田聖愛さん、佐々部清監督がステージへ登場し、まずは桐山さんが「3月から群馬で先行公開はされていますが、今日が東京では初上映ということで、この日を楽しみに待っていました。今日はぐんまちゃんとおおたんという、素晴らしいゲストも来てくれてすごくうれしいです」と、笑顔で挨拶をします。
続いて今作での役柄について、「僕自身も俳優になる前は、ミュージシャンになりたかった時期もあって。それに、主人公の抱えるなかなか夢が実現しないモヤモヤした気持ちはわかりますし、歌手でも役者でも、どちらを目指していても同じ夢追い人であることは変わりないので、繊細かつ生々しく演じられたらと思いました」と、自身の経験を重ね合わせてコメントします。
ゆるキャラグランプリ2014で優勝した群馬県の大人気キャラクター、ぐんまちゃん
そして劇中での『電車の窓から』の熱唱シーンを振り返って、「back numberさんの曲は元々好きで聴いていたんですが、実はこの『電車の窓から』はあまり聴いていなかった曲だったんです。でも今作で歌わせていただいてから、一番よく聴く曲に変わりました。聴いていて撮影のことも思い出すし、この曲自体が作品の大きなテーマになっているので、ぜひ注目して聴いていただきたいです」と語ります。
続いて佐々部監督には、今作のキャスティングについて質問が。すると、「実は、漣はもう自分が主演に決まったと思って僕の事務所に来ていたんですが、僕はまだ決めていなくて、“とにかく歌が歌えて、ギターも弾ける奴じゃないとダメだ”って思っていたんです。それで実際に歌ってもらったんですが、歌いだしてすぐ、サビに行く前に“ハイ、オッケー！ ビール飲もう！”って即決したんですよ」と、裏話を明かします。
今作ではギターの弾き語りも披露している桐山漣さん、その歌声にも注目です
桐山さんも「僕はその前から、もう映画のプロデューサーにも会っていたし、監督の前で歌うって言っても顔合わせを兼ねた確認ぐらいの気持ちだったんですよ。気を抜いて歌わなくてよかったです(笑)」とコメント。さらに「しかもいざ歌ったら、サビ前の“ここからいいところなのに”ってところで歌うのも止められちゃって」と振り返りますが、監督が「僕の事務所はマンションの一室なので…漣の声がすごい大きかったから、あんまり長く熱唱されると近所から苦情が来るかなって(笑)」と即決の理由を明かし、会場は大爆笑に。
アンカンミンカンさんも「もし、桐山さんが顔合わせ程度だからって気を抜いてギターと歌を練習しないで来ていたら、主役に決まっていなかったかも!?」と驚くと、桐山さんも「僕、ここにいなかったかもしれないです」と、苦笑いを見せます。
そして、今作で桐山さんの妹役を演じた安田さんは「しっかり者な性格で、10年振りに再会した兄にツンツンしつつも、愛情もある妹を演じました」と、役柄についてコメント。安田さんは撮影現場などでも、桐山さんを“お兄ちゃん”と呼んでいたそうで、アンカンミンカンさんが「今日も出番前に、桐山さんを“お兄ちゃ～ん”って呼んでましたよね？ それで桐山さんが楽屋から“なに？ 呼んだ？”って出てきたら、もう安田さんはスタスタといなくなっちゃってるんですよ(笑)」と、舞台挨拶直前の様子を暴露！ 桐山さんも「幸恵(安田さんの役名)は、いいツンデレ具合でした。お兄ちゃん的にはたまらなかったですね(笑)」とコメント、本当の妹のように可愛がられていたようです。
群馬ののびやかな風景の中で、共演者同士も本当の家族のような雰囲気だったという今作。佐々部監督も「群馬での先行公開では、地元のリピーターの方がすごく多くて、何度も観ていただけるということは作品が気に入っていただけたのかなと、手ごたえを感じています」と自信のコメント。
ゲストのぐんまちゃんとおおたんも、もちろん映画を観たということで、それぞれ隣りに並んだ登壇キャストへの耳打ちで、おおたんは「太田の素晴らしいところがたくさん詰まっている映画になっているよ！ よかったらみんなも太田に遊びに来てね！」と、そしてぐんまちゃんは「とっても感動して涙が出たよ！ もっとたくさんの人に観てほしいな」と、涙をぬぐう仕草をしながらコメント。かわいいマスコットたちの身振り手振りを交えたPRで、会場はますます和やかな空気に包まれます。
続くマスコミのフォトセッションでは、“マスコミのみの撮影可能”というアナウンスを遮って、なんと桐山さんから「今日は客席の皆さんも写真撮影OKにします！ そのかわり、データフォルダに大事にしまうのではなくて、ぜひSNSや口コミで今日観た映画の感想を広めてください！」と、うれしいサプライズが。客席からは大歓声で、携帯カメラのシャッター音が鳴り響きます。そしてぐんまちゃん・おおたんグッズやサイン入りパンフレットが当たる抽選会を経て、大盛り上がりの舞台挨拶はいよいよ終盤に。
最後は桐山さんが「観ていただいた方、ひとりひとりのハートに必ず届く作品だと思います。まだ出発したばかりの作品ですので、皆さんとともに育てていけたらと思います。いいなと思っていただけたら、僕らと共にこの作品を愛して育ててください！」と締めくくり、映画本編の上映となりました。
桐山さんの熱唱とともに、青春時代に誰もが抱える葛藤、そして家族の愛や故郷の原風景が感じられる映画『群青色の、とおり道』は7月11日より、ユーロスペース他全国順次ロードショー！ 公開時には、人気漫画家・二ノ宮知子さんが書き下ろした短編コミックも別冊収録された、豪華パンフレットにも注目です。
(C)「群青色の、とおり道」製作委員会、太田市
☆Information
太田市合併10周年記念制作映画
『群青色の、とおり道』
7月11日(土)より、ユーロスペース他全国順次ロードショー
出演：桐山漣、升毅、杉野希妃、安田聖愛、伊嵜充則、井上順、宮崎美子
監督：佐々部清
劇中歌：「電車の窓から」back number (UNIVERSAL SIGMA)
企画：太田市
制作・配給：クリーク・アンド・リバー社
《公式サイト》
http://www.gunjyoiro.jp
