2015-4-19

NHK木曜時代劇『まんまこと～麻之助裁定帳～』の制作発表会見が4月13日に行われ、主演の福士誠治さんをはじめ、共演の南沢奈央さん、桐山漣さん、趙珉和さん、市川由衣さん、えなりかずきさん、桧山うめ吉さん、石橋蓮司さん、高橋英樹さん、語りを担当する柳家小さんさんが登壇しました。

(左前列より)桐山漣さん、市川由衣さん、福士誠治さん、南沢奈央さん、趙珉和さん
(左後列より)桧山うめ吉さん、石橋蓮司さん、高橋英樹さん、えなりかずきさん、柳家小さんさん

「しゃばけ」シリーズでおなじみの畠中恵さんが原作。江戸の町を舞台に、町奉行では裁けない民事事件を裁定する町名主の跡取り息子である高橋麻之助が、お馴染みの清十郎、吉五郎とともに様々な事件を解決していく人情ミステリードラマで、福士さん演じる麻之助と、南沢さん演じるお寿ず、市川さん演じるお由有との“ソフトな三角関係”も描かれます。

久々の連続ドラマ時代劇主演を務める福士さん。髪型からも気合の入り方が伺えます

福士さんといえば、2009年放送『オトコマエ2！』以来となる連続時代劇。
「楽しみで仕方ありません。『オトコマエ！』の出演以降も、何度か時代劇を経験させていただきました。『オトコマエ！』では殺人事件といった重いものを扱いましたが、今回はあの時よりも緩いので、人情味溢れる世界観を出したいです」と意気込む福士さん。
「幼馴染の男3人での場面では、男臭いところは男臭く、学生みたいな瞬間がたくさんあると思うので、時代劇の節や江戸弁を身につけつつ、3人ならではの空気感が出てきてくればいいなと思います。全10話一生懸命やります」と気合充分でした。

連続時代劇ドラマ初出演の桐山さん。江戸時代でも色男役に挑みます！

八木清十郎役の桐山さんは、連続ドラマとしての時代劇は初挑戦。麻之助と同様名主の跡取り息子ですが、色男で遊び人というキャラを演じます。
「現代劇では、“イケメン”とされる役柄を演じることが多かったんですが、それを逆手にとって、江戸の時代でも色男を演じられるような説得力のある芝居を見せたいです」と語った桐山さん。
福士さんからは「桐山くんは、女性の扱いが凄腕ということなので、その辺は全て任せていこうかと思います」とプレッシャーをかけられますが、「女性の方は任せていただければ(笑)」とすぐに切り返し、これにはマスコミ陣を爆笑！　福士さんと桐山さんはドラマ「結婚同窓会」や映画「L♡DK」などで共演されたこともあってか、息の合った掛け合いを披露してくれました。

不器用な男・相馬吉五郎役を演じる趙さん。「自分とも重なるので、地を出せて行けたら」とコメント

さらにえなりさんから「私も桐山さんと同じく、イケメンとされる役柄が多いですが、今回は空回りする役回りなので、スパイスとなるような役になれたら」との発言も飛び出し、作品のあたたかさが伝わってくるような会見となりました。

楽しいカンパニーと語った福士さん。会見中でも和気あいあい

今作では、石橋さん、高橋さんといった時代劇の大御所が出演。大先輩から学びたいところは？　という質問に、福士さんは「現場で常に怒られないようにしたいと思っております(笑)。でもわからないことがあったら、素直に聞きたいと思ってます」と語り、桐山さんも「本音は楽しくやりたいですが、時としてお二方から学ぶところはたくさんあると思うので、たくさん吸収して、より良い現場の空気になっていくように芝居に励みたいです」とまっすぐ前を見つめてのコメントで敬意を表します。
すると石橋さんからは「本当は、幼なじみ3人組の方に入りたかったんですが(笑)、時代劇だからだとはこだわらず、生き生きと演じてくれれば。後付けは2人でやるので、ノビノビとやって失敗してほしいと思います」、高橋さんからは「青春ドラマなので、ノビノビとやっていただければと。着物や畳、日本家屋などといった、最近経験されてない場所での振る舞いが必要であれば教えます。ま、我々は自分のセリフを覚えるだけで精一杯ですから(笑)」と若手役者へユーモア溢れるアドバイスをしてくれました。

NHK木曜時代劇『まんまこと～麻之助裁定帳～』は、総合テレビにて7月16日20時から放送開始です。