【インタビュー②】ゴーバスターズの髙橋直人が初主演!映画『カミングアウト』が11/29公開

  • 2014-11-27

『特命戦隊ゴーバスターズ』で特命部オペレーター・森下トオル役を演じていた髙橋直人さんの初主演映画『カミングアウト』が11月29日より渋谷ユーロスペースにて公開されます。
映画の話はもちろん、芸能界を目指すきっかけや『ゴーバスターズ』メンバーとのエピソードなど、いろいろ伺ったお話を4回に渡りお届けします。そのPart.2は…

髙橋直人さん

髙橋直人さん

【中学時代はスポーツ万能で生徒会に所属するも、高校デビューには失敗!?】

――そもそも、髙橋さんが俳優を志したきっかけは何だったんでしょう?

髙橋 今でこそちょっと人見知りな僕ですけど、中学時代はテニス部と吹奏楽部に所属して、生徒会や学級委員長をやったり、人と話をするのが大好きな活発な少年だったんです。
その頃から「将来は心理学者か役者の道に行こう」と漠然とは考えていたんですけど、高校に進学して冷静に自己分析した結果「自分の性格で心理学者になったら患者さんに悪影響が及ぶかも」と、学者の道はあきらめて……(笑)。

――えぇっ!? それって一体どんな性格ですか?

髙橋 夢中になると、それしか見えなくなってしまうところがあるので、「ダメだよ、君はこうやりなさい!」って相手に対して決めつけてものを言ってしまいそうな気がして……。それは良くないなと思い、だったら自分は”物語中毒”でもあったので、「大好きな物語の世界に入れる役者の道を目指そう!」と思ったんです。

――”物語中毒”とは面白いですね。具体的には小説を読んだり映画をたくさん観ていた少年だったということですか?

髙橋 そうですね。本は昔から大好きで、中学生の頃はアガサ・クリスティ、ジェーン・オースティン、ジョン・スタインベックなど海外の小説をよく読んでいました。日本の作家だと横光利一や太宰治が好きです。
高校生の時に事務所に所属して芸能活動をスタートさせたんですけど、「どういう事をしていけば役者として形になるんだろう?」「一番の近道は本物に触れることだ!」と考えて、自分で調べていろいろな舞台を観に行くようになりました。当時は年間80本くらいの舞台を観ていたんじゃないかな?

――それはスゴイ! 心理学者を目指していただけあって、調べたり分析するのは根っから好きなんですね。それにしても中学時代はテニス部とバスケ部を掛け持ちして、生徒会もやって海外の小説も読んでいて……。まるで少女マンガに出て来るような”完璧な優等生”じゃないですか。さぞやモテモテだったのでは?

髙橋 中学の時は女性に対して”異性”という感覚は全くなかったんですよ。

新宿二丁目のバーでは素の自分でいられるが…

新宿二丁目のバーでは素の自分でいられるが…

――じゃあ、”モテ期”は高校になってから?

髙橋 それが、高校の時は初日から失敗してしまって……。

――高校デビューに失敗……って、一体何をしちゃったんですか?

髙橋 入学式前日に友達と「明日から高校生だね。楽しみだね」みたいな話で一晩中盛り上がって、結局一睡もしないまま入学式に行ってしまったんです。そうしたら眠くて眠くて……。結局その日は一日覇気のない感じで過ごしていたら、「髙橋くんはそういう子なんですね」っていうレッテルを貼られてしまったんです。

――第一印象最悪のパターンですね(苦笑)。

髙橋 高校には同じ中学だった友達もいたので、その子と廊下で会ってはしゃいでいたり、仲のいい先輩と一緒にいる姿を見て、同級生は「クラスにいる時と全然印象が違う」「髙橋くんは声をかけにくい」と思っていたみたい。まぁ、そんな感じでいろいろ残念な高校時代でした(苦笑)。

――では高校の時のクラスメイトは、髙橋さんが役者になってビックリしてるんじゃないですか? 「日曜朝のTVに、髙橋くんが出てる!」みたいな。

髙橋 高校時代のクラスメイトは連絡先もお互い知らないので、『特命戦隊ゴーバスターズ』に出演していた時も、誰からも連絡はなかったですね。

――悲しいなぁ~(苦笑)。話は変わりますけど、髙橋さんはいわゆる”草食系男子”というか、”男臭さ”を感じさせない方だなぁという印象を受けるんですよ。『カミングアウト』を観させていただきましたが、途中から「この”男子力”の抜け方、スゴイなぁ。え? まさかホントに?」って想像しちゃうくらい……。

髙橋 え~っと、それは”褒め言葉”と受け取っていいんですよね?(笑)

――もちろんです!(笑) なので、気になる女性がいたら、どんな行動をするんだろうって、すごく興味があるんですけど?

髙橋 僕は、気になる人には自分からガンガン行くタイプです!

――それを聞いて安心しました(笑)。実際に、告白したりも?

髙橋 もちろんあります。高校時代に「いいな」と思う女性がいて、向こうも僕に好意を抱いてくれてたみたいで、ある日その子から告白されたんですけど、納得いかなくて断ってしまったんですけど……。

――えぇ!? どういうことですか?

髙橋 自分から告白したかったんです。「先を越されちゃった、これじゃ男としてダメだ!」と思って、一回断って日を改めて今度は僕から告白しました。そうしたら「OK」でした。

――相手の女性がいい人で良かったですね。普通だったら「一度断っておいて何なの? この人、面倒くさい!」って振られちゃうと思いますよ。

髙橋 アハハハ! それはそうですね(苦笑)。

(※Part.3に続く/取材・文=近藤明子)

☆Information

『カミングアウト』
11月29日(土)~渋谷ユーロスペースにて3週間限定公開
脚本・監督:犬童一利
主題歌:『応援の唄』ききまたく
出演: 髙橋直人 岡村優 夏緒 高山侑子 秋山浩介(TooT Aki) 歌川たいじ 一ノ瀬文香 高岡瓶々 杉崎佳穂 辻恵美(※シンニョウの点は1つ) 木村利信 美漸-Bizen
【初日舞台挨拶開催】
11月29日(土)上映前21:00~
場所:渋谷ユーロスペース(渋谷・文化村前交差点左折)
登壇者:髙橋直人 /岡村優 /秋山浩介(TooT Aki)/歌川たいじ/一ノ瀬文香/杉崎佳穂/辻恵美漸/Bizen/犬童一利監督
※登壇者は都合により変更する場合がございまのでご了承ください。
【あらすじ】
陽はゲイの大学生。サークルの同級生で親友の昇に片想いをしているが、大学のサークル仲間にも、一緒に暮らす家族にも、ゲイである事は隠している。唯一、新宿二丁目の行きつけの「Bar B♭」ではありのままの自分でいられる。
仲間達との友情や恋愛の他にも、就職や結婚など将来への不安は尽きない。いつしか、陽の中にある思いが生まれ始めていた。葛藤の末に陽が進む道とは…。
(C)2014映画「カミングアウト」製作委員会
《公式サイト》
http://www.comingout.jp/

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