2020-1-31

森川ジョージさんによる名作ボクシング漫画を舞台化した、リアルファイティング「はじめの一歩」The Glorious Stage!!が2020年1月31日に東京・品川プリンスホテルステラボールにて開幕を迎えました。
公開ゲネプロでの舞台写真とともに、主人公・幕之内一歩役を務める後藤恭路さんほか、共演の滝澤諒さん、松田凌さんらによる開幕会見レポートをお届けいたします。

連載30年の名作ボクシング漫画が迫力の舞台化、リアルファイトがついに開幕！

「はじめの一歩」は、講談社「週刊少年マガジン」で1989年から連載が続いている森川ジョージさんによるボクシング漫画で、同誌不動の看板作品として今年連載30周年を迎えます。単行本は既刊125巻、累計発行部数は9,600万部を超え、1991年度には第15回講談社漫画賞少年部門、2019年度には第43回講談社漫画賞講談社創業110周年特別賞をそれぞれ受賞。2000年にはアニメ化され、深夜枠での放送にも関わらず平均視聴率4.5%という驚異的な数字を記録したほか、これまで3つの連続テレビシリーズとテレビスペシャル・OVA作品が製作されています。

原作の連載30周年を記念して決定した今回の舞台化では、作・演出はアニメ版で主人公・幕之内一歩の声優を務め、「はじめの一歩」を知り尽くした喜安浩平さんが担当。
キャストには、主演・幕之内一歩役にシュートボクシングの経験を持ち、今作が本格的なデビュー作となる後藤恭路さんを抜擢！　そして一歩の永遠のライバル・宮田一郎役は、俳優・声優・アーティストとして活躍する滝澤諒さん。「浪速のロッキー」の異名を持つ千堂武士役は、骨太な演技に定評がある俳優・松田凌さんが演じます。

ほか共演には滝川広大さん、松本寛也さん、岡本悠紀さん、塩田康平さん、高橋奎仁さん、橋本真一さん、山口大地さん、才川コージさん、神坂優心さん、未来さん、久下恵美さんら多彩なキャストが集結。さらに、一歩が所属するジムの会長であり、ボクシングの師である鴨川源二役には、声優や俳優として活躍し、アニメ版では青木勝の声優を務めていた高木渉さんが登場します。

公開ゲネプロの直前に行われた囲み取材では、キャストより後藤さん、滝澤さん、松田さん、滝川さん、塩田さん、高橋さん、高木さん、そして作・演出を手掛ける喜安さんが参加しました。

(後列左から)青木勝役の塩田康平さん、鷹村守役の滝川広大さん、木村達也役の高橋奎仁さん
(前列左から)作・演出の喜安浩平さん、宮田一郎役の滝澤諒さん、幕之内一歩役の後藤恭路さん、千堂武士役の松田凌さん、鴨川源二役の高木渉さん

まずは主演・幕之内一歩役の後藤さんから、初日を迎えた心境を「あまり初日という実感がなくて緊張はしていないんですが、この取材に対しての緊張はすごくあります(笑)。練習でやってきたことを、今日はうまく出せればと思います」とコメント。また演じる役柄については、「一歩は、最初はいじめられっ子の意気地なしですが、試合を経験してどんどん成長していく姿が見どころになっています」と続けます。

幕之内一歩(まくのうちいっぽ) 役：後藤恭路(きょうじ)

宮田一郎役の滝澤さんも「ついに来たな、という気持ちでいっぱいです。今日に向けてみんなで一丸となってトレーニングをしてきて、お芝居の稽古だけではなく、家に帰ってからもボクシングというものに夢中になって励んできました。ボクシングに対する熱量も作品にのせて、お客様へと届くようにぶつけていきたいと思います」と、稽古を振り返りながら意気込みを語ります。

宮田一郎役：滝澤諒

続いて千堂武士役の松田さんは「この作品に携わらせていただいてから、みんながそれぞれに葛藤を抱え、僕も見えないものと戦ってきたんですが、それを補っていくためにも、体作りから努力を重ねてきました。今の気持ちは、やるしかない。千堂武士の言葉を借りると、お客様には『こんなやもんや！』と大口を叩けるくらい楽しんでいただくために、全身全霊で努めたいと思います」と、関西弁のセリフも交えて力強く挨拶しました。

千堂武士(せんどうたけし) 役：松田凌

一歩が所属する鴨川ジムの先輩キャラクターからは、鷹村守役の滝川さんが「今日は俺様のために、集まってくれてありがとう！(笑)」と鷹村らしい豪快な挨拶で笑わせる場面も。さらに滝川さんは、「リアルファイトはもちろん、キャラクターの人間模様も見てほしいんですが、やっぱり鴨川軍団の熱量や、箸休めではないけど、僕たちのリズムで『はじめの一歩』の面白さを届けられたら」と意気込みます。

同じく鴨川ジムの仲間である青木勝役の塩田さんも「『はじめの一歩』は熱い漫画ですが、面白い部分もたくさんあります！　そういった部分を凝縮しつつ、一歩の成長を見守っていける先輩として舞台を支えていけたら」と話し、木村達也役の高橋さんも「ケガや病気もなく初日を迎えられ、各々が稽古やボクシング、体作りもやってきたので準備万端です。あとは本番で、“舞台”という名の“試合”に臨むだけだと思います」と言葉を続けます。

そして鴨川源二役の高木さんは、「みんなすごくまとまっているし、すごく協力し合っていて、濃い稽古をやってきました。初日を迎えて、緊張と楽しみが入り混じっています」と心境を話し、「今は、鴨川源二の言葉で『前へ、前へ！』という気持ちで、本番に臨みたいと思います」と意気込みを聞かせてくれました。

作・演出を手掛ける喜安さんは、今作について「抽象的ですが、やっている競技はボクシングでも、大縄跳びを飛んでいるような気持ち。全員のうち、ちょっとでも邪なリズムを加えると躓くんです。大きな渦の中で、寸分違わずにそのとき求められる仕事を、的確なパンチを打ち続けるという作品になっています」と紹介。
そして「その回転に、『止めてなるか』とドンドン人が入ってくる。キャスト・スタッフの大きな渦の中での姿を、ぜひ見逃さずに楽しんでいただけたら」と語りました。

ボクサーらしい体型への肉体改造にも励んだキャスト陣へ、質疑応答では“稽古場での筋肉エピソードは？”という質問も。
すると滝澤さんは、「稽古場のケータリングが、タンパク質のビュッフェみたいでした(笑)。大量のお肉が置いてあって、それをむさぼり食べるために筋トレをし、また食べるという繰り返しでした」と振り返り、塩田さんも「こんなに恵まれたケータリングはない！(笑)　稽古では元から筋肉の知識がある人も多かったので、どういうタイミングで何を食べるかも教え合って、みんな筋肉に詳しくなりました(笑)」とコメント。
ちなみにキャスト随一の筋肉博士を聞かれると、登壇キャストは「大地さん！」と、冴木卓麻役役の山口大地さんの名前を即答。劇中では、キャストの鍛え上げられた肉体にも注目です！

【ゲネプロ舞台写真】

鍛え上げた生身の肉体で”リアルファイティング”を体現！

プロボクサーを目指しはじめた一歩は、鷹村と鴨川会長(写真右・高木渉)の指導の元、宮田一郎とのスパーで自らの運命を切り拓くことに

宮田と東日本新人王トーナメント決勝で戦う約束を果たすため、速水龍一(写真右・橋本真一)ら強豪と激戦を繰り広げる一歩

宮田もまた一歩と戦うために、得意のカウンターだけでなく、インファイター対策に磨きをかける

一歩と決勝で戦うため、宮田も強豪の間柴了(写真左・岡本悠紀)と対戦

A級トーナメントでは冴木卓麻(写真左・山口大地)ら、さらなる難敵が一歩の前に立ちはだかる

A級トーナメント決勝では、ロシア出身のアマチュアボクシング世界王者、ヴォルグ・サンギエフ(写真右・才川コージ)と激突！

一歩はついに、日本フェザー級王者・伊達英二(写真右・松本寛也)に挑む

一歩のもう一人の宿命のライバル、千堂武士

一歩vs千堂、激戦はの行方は……！？
舞台上の熱きリアルファイティングを体感してください！

公演キービジュアル

【ストーリー】
内気でいじめられっ子の幕之内一歩はひょんなことからボクシングに出会い、熱中していく。
一歩は『強いってどういうことだろう？』という素朴な疑問を抱えながら、
持ち前の頑張りで過酷な練習に耐え抜き、強くなっていく。
ハードパンチを武器に、数多の強敵との死闘を勝ち抜き、チャンピオンを目指す！！

【配役／キャスト】
幕之内一歩役　後藤恭路／

宮田一郎役　滝澤諒
千堂武士役　松田凌／

鷹村守役　滝川広大
伊達英二役　松本寛也
間柴了役　岡本悠紀
青木勝役　塩田康平
木村達也役　高橋奎仁
速水龍一役　橋本真一
冴木卓麻役　山口大地
ヴォルグ・ザンギエフ役　才川コージ／

梅沢正彦役　神坂優心
間柴久美役　未来
幕之内寛子役　久下恵美／

鴨川源二役　高木渉／

アンサンブル　久保雅樹　アブラヒム・ハンナ　竹内健史

リアルファイティング「はじめの一歩」The Glorious Stage!!は、2020年1月31日(金)～2月9日(日)まで東京・品川プリンスホテルステラボールにて上演中。
公演期間中は劇場にて出演キャストによるトークショー・お見送りなどのスペシャルイベントが行われるほか、2020年2月1日(土)18:00～ニコニコ生放送での生配信も決定しています。ほか詳細・チケット情報などは、Informationより公式サイトをご確認ください。

(C)森川ジョージ／講談社・ネルケプランニング

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