- 2019-9-13
第72回カンヌ国際映画祭 最高賞・パルムドールを獲得したポン・ジュノ監督による出世作にして、韓国映画賞を総嘗めにした映画「殺人の追憶」の原作舞台が日本で新たに上演!
舞台『私に会いに来て』が、2019年9月13日(金)に東京・新国立劇場 小劇場にて公演初日を迎えました。今作にて初の単独舞台主演を務める藤田 玲さん、共演の中村優一さん、兒玉 遥さん、西葉瑞希さん、グァンスさん(SUPERNOVA)、栗原英雄さんが登場した囲み取材でのコメントと、ゲネプロでの舞台写真をお届けいたします。
1996年に韓国で初演されて以来、幾度も再演を重ねる異例の大ヒット作となった舞台『私に会いに来て』は、1980年代後半に実際に韓国で起きた殺人事件の資料を元に創作された作品。2003年にはポン・ジュノ監督により、今作を原作とした映画「殺人の追憶」が公開され、韓国のアカデミー賞と言われる大鐘賞にて最優秀作品賞・監督賞・男優主演賞・照明賞の4部門に輝きました。
その日本キャスト版として、ヨリコジュンさんの演出によって新たに描かれる今作では、主演のキム・インジュン刑事役に、ミュージカル『レミゼラブル』『南太平洋』から、ミュージカル『刀剣乱舞』、MANKAI STAGE『A3!』、そして特撮ドラマ作品までマルチに活躍する藤田玲さんが登場。
ほか共演には、チョ・ナンホ刑事役に舞台・映像と幅広く出演する中村優一さん、パク・ヨンオク記者役にHKT48卒業とともに今作が舞台初出演となる兒玉 遥さん、ミスキム役に5人組アイドルユニット・きゅい~ん’ズの西葉瑞希さん、そして容疑者役には韓国出身の男性ダンスヴォーカルグループ・SUPERNOVAのグァンスさん、キム・セゴン課長役には大河ドラマから様々なミュージカル作品で活躍するベテラン俳優・栗原英雄さんが出演します。
次々と起こる猟奇的殺人事件の捜査を担当するため、ソウルから華城警察署に派遣されたエリートの若手・キム刑事。怪しい人物を取り調べていくが、決定的な証拠がつかめず焦りが募るばかり……。性格も捜査方法も異なる4人の刑事が、捜査線上に浮かぶ様々な容疑者に翻弄され苦しめられ、もがきながら闘い続ける姿を、キム刑事に惚れる茶房の従業員・ミスキムとの恋愛や、チョ刑事とパク記者の秘めた関係とともに描きます。
【ゲネプロ舞台写真】
ゲネプロ直前に行われた囲み取材では、メインキャスト6名が揃って登場。
まずは主演の藤田さんから、初日を迎えた心境を「ちゃんと一個一個を詰めて稽古ができたので、韓国版に恥じないようなものができたと思います。皆さんに楽しみに観ていただけたら、という自信はあります」と力強くコメント。
続いて西葉さんが「とても重たい作品ではありますが、皆さんに観ていただきたいと思って毎日稽古を頑張ってきました。ぜひ観にきてください」と笑顔を見せると、兒玉さんも「稽古場からみんなで丁寧に作り上げてきて、ついに本番ですが、とてもいい作品に仕上がっていると思います。観てくださったら、良かったと思っていただける舞台です」と自信を込めます。
一方で栗原さんは「気力、体力、集中力をすごく必要とする稽古でした。ついに初日ですが、淡々と演じられたら」と話しつつも、「苦悩している人の姿を見ると、どこか笑えてしまうこともあると思います。そういう人間たちの滑稽さ、愚かさという意味でのコメディタッチな面もありますので、肩の力を抜いて観にきてください」と続け、中村さんは「東京は今日を入れて4日間、大阪は2日間と公演数が限られているので、早く観にきていただきたい! 終わってから気付くのでは遅いので、気になっている人にはすぐ来てほしいです」と呼びかけます。
そして韓国での原作もよく知るグァンスさんは、「高校生の時に初めて観て、それから大好きになって100回くらい観た、自分の中では忘れられない作品。こうして日本版のリメイク作品に出演が決まって、すごく光栄です」と語り、容疑者役ながら「大好きな作品の中で生きていられる自分に、今からすごくワクワクしています。頑張って演じたいと思います」と、今作には強い想いがあることを語ってくれました。
猟奇殺人を追う刑事たちの心情を描いた物語に、稽古期間を振り返っては「(疲れから)毎晩ぐっすり眠れましたよね(笑)」と藤田さん。しかし栗原さんから「イヤな夢を見ない日がない」と言われると、「そうですね! 寝られるんだけど、悪夢にうなされる毎日でした」と頷きます。さらに「とてつもなく体を動かす舞台ではないんですが、どんどん痩せていく(笑)。脳みそがカロリーを使っているのが分かります」と、この作品に全身で向き合っていたことを明かします。
しかしキャストたちの関係は和やかだったとのことで、兒玉さんが大阪公演の初日、9月19日に23歳の誕生日を迎えることが記者から触れられると、兒玉さんへ「プレゼントに、何が欲しいか言っておかなくていいの?」と尋ねる藤田さん。すると兒玉さんは「う~ん、マグカップ!」と可愛らしい答えを挙げ、藤田さんも「旅行のお土産みたい(笑)。マグカップなら10個でも買ってあげるよ!」と、座長らしく笑顔で応じていました。
舞台『私に会いに来て』は、東京公演が2019年9月13日(金)~9月16日(月・祝)まで東京・新国立劇場 小劇場にて上演中、続いて大阪公演が9月19日(木)・20日(金)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて上演されます。
チケット情報ほか、公演詳細は下記のInformationより公式サイトにてご確認ください。
☆Information
■舞台『私に会いに来て』
東京公演:2019年9月13日(金)~16日(月・祝) 新国立劇場 小劇場
大阪公演:2019年9月19日(木)・20日(金) サンケイホールブリーゼ
原作:キム・グァンリム
演出・映像:ヨリコ ジュン
上演台本訳:後藤温子
出演:藤田玲 / 中村優一、兒玉遥、西葉瑞希 / グァンス(SUPERNOVA) / 栗原英雄 / 大澤信児、高山猛久、田中亮、畑中竜也、曾田彩乃、藤本かえで、高石あかり / Anna(バイオリン演奏)
チケット価格:全席指定 8,800円 (税込)
≪公式サイト≫
https://www.watashiniainikite.com/
≪公式Twitter≫
@wataai_St