安西慎太郎「座長としての責任感と、強い意志を持って挑みたい!」舞台『遠い夏のゴッホ』開幕直前SP①

  • 2017-7-5

7月14日より東京・天王洲 銀河劇場にて開幕する舞台『遠い夏のゴッホ』。

今作は、「破壊ランナー」、舞台「弱虫ペダル」シリーズなどを手掛けている演出家・西田シャトナーさんが自作戯曲を上演するプロジェクト「SHATNER of WONDER」の第6弾。2013年に松山ケンイチさんの初舞台作品として上演され、セミが主人公、ほかの登場人物たちもすべて人間ではない生物たちという斬新な設定ながら、誰も知らないちいさな森の奥で起こる究極の愛の物語として話題を呼んだ名作が、約4年ぶりの上演となります。

恋人よりも1年早く羽化してしまった“ユウダチゼミ”のゴッホが、生きて生きて生きまくり、セミには絶対不可能な冬越えに挑む大冒険の物語です。

【遠い夏のゴッホ】上演&%-iloveimg-converted

スマートボーイズでは、今作に出演する安西慎太郎さん、木ノ本嶺浩さん、伊勢大貴さん、兼崎健太郎さんに直撃インタビュー! 4日連続で各キャストをご紹介します。

PART①は、主人公・ユウダチゼミのゴッホを演じる安西慎太郎さんです。

ゴッホ[ユウダチセミ]役の安西慎太郎さん

ゴッホ[ユウダチセミ]役の安西慎太郎さん

——まずは「遠い夏のゴッホ」の出演オファーが来た時に感想をお聞かせ願います。

安西 一番は嬉しさというより、ただただ光栄だなって。その後台本を読んで、「セミ……」って(笑)。今回の作品に人間が出てこないんですが、その部分が余計に魅力的だと感じました。

——2013年の初演はDVDでご覧になられたそうですね。

安西 はい。ずっと爆笑していましたが、でもこれって虫の話なんだよなって思うと、余計面白いですね。でも感動したり、世界に引き込まれるなと思ったんですよ。先日シャトナーさんが演出された『破壊ランナー』を観させていただいた時にも思ったことで、その作品に引き込まれて、同じ役者さんに負けないエネルギーを勝手にこっちが発しているみたいな感覚って、シャトナーさんの舞台が初めてでした。前回とはまた別モノになるとは思うんですが、頑張らなきゃって思いますね。

——セミ役ということで、何かしら役作りなどされる予定はありますか?

安西 虫と隣り合わせで生活しているわけではないので、「僕たちから見た虫たち」はわかるんですが、この作品は「虫たちから見た虫たち」なので、まず虫の基礎知識は勉強して、虫の視点で作品を見ていこうとは思っています。

——シャトナーさんから、何かアドバイスなどありましたか?

安西 単純に「セミのことを勉強しようね」って言われました。きっとシャトナーさんは虫のことに関して、かなりレベルの高い方だと思います。「俺、標本している」って何気なくおっしゃっていたんですけど、普通の人は標本なんてしていないですよね(笑)。

——それこそ、本気で虫のことを勉強しないといけませんね。

安西 そうですね。最低でも舞台に必要な虫の知識と勉強しつつ、シャトナーさんが「それ知らんかったわ」って言わせるくらいのネタを用意して、太刀打ちしていきたいとは思っています。

——ちなみに安西さんは、今回のオファー以前に虫に関して興味があったりしたことはありましたか?

安西 全く興味なかったですね(笑)。子供の頃を振り返っても昆虫採集をしたことはないです。

——そしたら本当に一からお勉強ですね。

安西 全く知識がないからこそ、この作品に入り込めそうな気はします。

——今回の作品では、素晴らしい役者陣が揃いましたが、以前共演された方はどのぐらいいらっしゃいますか?

安西 小澤(亮太)さん、木ノ本さん、伊勢さん、土屋(シオン)さん、丸目(聖人)さん、米原(幸佑)さん、兼崎さんですね。

——共演経験者が多いということで、やりやすい環境で稽古が出来そうですね。

安西 全員が共演経験者ではないので、空気感などはちょっと違うとは思いますが、ひとつの壁はぶち破れた状態で進められそうな気はします。

——今回は“座長”ということで、周りを引っ張っていく立場になると思いますが。

安西 これまで主演をやらせていただいた時に、何か特別なことをしているのかなって振り返っても、特に座長だからこうするということはないんですけれど……、座長としての責任感と、強い意志を持って挑みたいなとは思っています。

——この作品は、恋人同士のゴッホとベアトリーチェによる“究極の純愛物語”という内容になっていますが、ストーリー的には、恋人よりも1年早く羽化したユウダチゼミのゴッホが、恋人に会うためにひと夏しか生きられない寿命を乗り越え、不可能とも言える“冬越え”に挑むという、無理難題に挑む冒険物語という一面もあります。
そこで、安西さんがこれまでやってきた「無理難題なチャレンジ」のエピソードなどありましたら教えていただけませんしょうか。

安西 基本“チャレンジャー気質”なので、いろいろあるんですが……。少年時代に野球をやっていまして、その時に親父から「素振り数千本」とか無理難題なメニューをほぼ毎日用意してくるんです。一日でバットが握れなくなるくらいのレベルで、親父も無理とわかっていてやらせたいたようですが、そのおかげで負けん気やメンタルが強くなったり、なりましたね。

——まさに、親父に感謝ですね。

安西 そうですね。あとは、今年「男水!」という競泳をテーマにしたドラマと舞台に出演したんですが、実はそれまでに泳いだことがなかったんです。

——えっ? 体育の授業で水泳とかはなかったんですか?

安西 小学校の時にあったのですが、得意ではなく……。

——オンエアを見させていただきましたが、普通に泳げる人だと思っていました。でも、泳いだことがない人が競泳のドラマに出演するって、それこそ大きなチャレンジですよね。

安西 確かにそうかもしれませんね。

——ちなみに、今後何かチャレンジしたいことはありますか?

安西 好き嫌いをなくしたいです(笑)。

——好き嫌いなく食べるイメージがあっただけに、ちょっと意外ですね。

安西 野菜と果物が結構ダメなんです。体調をコントロールできるためにも、ちゃんと野菜を食べたいなと。

——今回はいろいろな虫類が登場しますが、安西さん自身を虫に例えると何になりますか?

安西 この質問、難しいですね(苦笑)。なんだろうなぁ……。答えになっているかわかりませんが、この作品のゴッホみたいなセミでありたいなと思います。約束のために必死に生きるというのがカッコいいし美しいですし。ゴッホの役を通して、セミって一生懸命な性格が多いんじゃないかなって思うんです。

——セミの鳴き声もどことなく一生懸命さが伝わりますよね。では最後にファンの方へのメッセージをお願いします。

安西 虫のお話ではありますが、人間の世界とリンクする瞬間が結構あって、そういうところは共感していただけるんじゃないかなと。基本的に人間は人間としか話せませんが、作中の虫たちは全然種類が違うのに会話が出来ることって、ものすごい感動的だなって思っています。
木の根っこで繰り広げられる人間ドラマならぬ“虫ドラマ”というのは、馬鹿にしちゃいけないと思っていて、虫たちもコミュニケーションをとりながら、厳しい世界に生きているからこそ、僕たち人間たちももっと仲良くできるんじゃないかなって、この作品の台本を見て思ったんです。
カンパニー一丸となって、お客様に楽しんでいただける作品をお届けしますので、楽しみにしていて下さい!

舞台『遠い夏のゴッホ』は7月23日まで東京公演が上演され、7月29日より森ノ宮ピロティホールにて大阪公演がスタートします。詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。

※PART②では、木ノ本嶺浩さんが登場します。お楽しみに!

© 2017 Kitty Entertainment×東映 Presents「遠い夏のゴッホ」

☆Information

キティエンターテインメント × 東映 Presents
SHATNER of WONDER #6
『遠い夏のゴッホ』
作・演出:西田シャトナー
出演:
安西慎太郎 / 山下聖菜 / 小澤亮太、木ノ本嶺浩、山本匠馬 / 陳内将
伊勢大貴、宮下雄也、三上俊、永田彬、土屋シオン、丸目聖人、星元裕月
米原幸佑、平田裕一郎、兼崎健太郎 ほか
日程:
〈東京公演〉7月14日(金)~23日(日) 天王洲 銀河劇場
〈大阪公演〉7月29日(土)・30日(日) 森ノ宮ピロティホール
チケット料金:全席指定7,900円(税込)※未就学児入場不可
企画・製作・キティエンターテインメント・東映

《公式サイト》
http://toinatsu-gogh.com/

《公式ツイッター》
@SHATNERofWONDER

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