石田スイ原作の人気コミック『東京喰種トーキョーグール』を舞台化！　初演作から約2年を経ての新作公演、舞台『東京喰種トーキョーグール』～或いは、超越的美食学をめぐる瞑想録～が、6月29日に東京・シアター1010にて公演初日を迎えました。開幕初日に行われた公演ゲネプロでの熱演ショットとともに、主演の松田凌さん、共演の鈴木勝吾さん、田畑亜弥さん、村田充さん、佐々木喜英さんの開幕コメントをご紹介します。

(左から)田畑亜弥さん、鈴木勝吾さん、松田凌さん、佐々木喜英さん、村田充さん

原作は、「週刊ヤングジャンプ」(集英社刊)にて連載された、石田スイ原作のコミック『東京喰種トーキョーグール』(現在は続編にあたる『東京喰種トーキョーグール:re』が絶賛連載中)。
今作を舞台化した、舞台版『東京喰種トーキョーグール』は2015年夏に初演を上演。現代の東京を舞台に、読書好きの平凡な大学生であった金木研(カネキ)が、事故をきっかけに人の姿をしながらも人間の肉を喰らうことで生活する喰種(グール)と呼ばれる存在となってしまった自分の存在に疑問と葛藤を抱きつつ、あるべき世界のあり方を模索する物語が描かれ、その世界観の再現度が高く評価されました。

そして今夏、再び演出：茅野イサムさん、脚本：御笠ノ忠次さんがタッグを組んでの続編公演が上演に！　いよいよその初日を迎え、公演ゲネプロと合わせて開催された会見では、今作より新たに主人公・金木研役を務める松田凌さんとともに、初演より続投出演する西尾錦役の鈴木勝吾さん、霧嶋董香役の田畑亜弥さん、ウタ役の村田充さん、そして舞台初登場キャラクター・月山秀役を演じる佐々木喜英さんが登場。それぞれに開幕への意気込み、今作での注目ポイントを語ってくれました。

【開幕会見コメント】
■金木研 役：松田凌さん
正直、全稽古を終えても「意気込みはこうだ！」という気持ちが湧かず…。それはまだこの作品が完成していないからで、お客様が観て初めて完成を迎えるものなのかな、と今は思っています。『東京喰種トーキョーグール』は、アニメ、映画と色んな形で世界へと発信されている中、生(なま)の空間で直接その世界を感じていただけるのは舞台だけだと思います。その分、皆さんに楽しんでいただける作品にしたいです。
今作では、グールと人間との間を描いていて、お客様ひとりひとりにその間の感覚を持っていただけるんじゃないかなと。何かしらの形が、皆さんの心の中に爪痕でも傷痕でもいいので残せたらと思っています。僕も初演を観て非常に衝撃を受けたんですが、今作でまた違う、心情を描いた繊細な作品になっています。演劇にしかできない『東京喰種トーキョーグール』に必ずなっていると思いますし、公演期間はグールや人間としてそれぞれ生きていきます。お芝居なのか、本当にグールとして生きているのか、そんな感覚を楽しみにきてください。

■西尾錦 役：鈴木勝吾さん
舞台の後には映画化もありますが、「演劇だったな」とお客様に感じていただける作品にしたいと思っています。原作のある舞台化の中でも内容の詰まった作品で、2年前の初演から演出の茅野さんを筆頭に積み重ねてきたものを、舞台上で魂が燃える音がするような演劇にカンパニー一同でしていけたら。グールや人間が見せる、それぞれの生き様や想いを劇場で感じていただけたら、役者としてこんなにうれしいことはないです。
初演作と比べて、グールの派手さやアクションもありつつ、それぞれの想いが強くにじみ出ている作品になっています。暑苦しいまでに生きなきゃいけないグールと人間の葛藤を、また個人的には僕が演じるニシキの、グールでありながらも失ったものもあり苦しみ生きてきた姿を、観る人にも人間に置き換えてもらうことで伝わればと思っています。

■霧嶋董香 役：田畑亜弥さん
初演から引き続き霧嶋董香を演じます。前作でも言いましたが、舞台上で汗だったり、涙だったり、血やよだれなど(笑)、いろんなものを流しながら、魂をすり減らしながら必死に生きています。息づかいや匂いまで感じられるのは舞台ならではだと思うので、舞台ならではの方法で皆さんを『東京喰種トーキョーグール』の世界へ誘えたら。
人間の肉を食べることでしか生きていけないグールでありながら、普通の人間社会の中で高校に通い、バイトをし、同じように生活しようとしている董香にはどんな気持ちがあるのか。私自身も考えながら演じますので、皆さんにもその想いが届けばと思っています。

■ウタ 役：村田充さん
前作同様、今作でも非常に大きな期待を感じています。その分、厳しい目も向けられると思いますが、そのプレッシャーを力に変えてしっかりお応えできるように稽古してきました。原作ファン、演劇ファンの皆さんにしっかりと納得していただける作品にします。
原作にはないシーンも描かれていますので、みんなでしっかり研究して、我々ならではの解釈で演じていきたいと思います。あと個人的な注目ポイントでは、このビジュアルを作るのに2時間かかっていますので、じっくり観ていただけたら。スタッフの方が作り出してくれる世界への責任感を持って演じます。

■月山習 役：佐々木喜英さん
僕は今作から登場させていただくのですが、舞台初演の前から『東京喰種トーキョーグール』の世界観が大好きで原作を読んでいて、もちろん舞台初演も観に行き、その舞台にも圧倒されました。原作の中でも月山習というキャラクターが一番好きで、大好きな『東京喰種トーキョーグール』を、そして大好きな月山を演じられて嬉しいです。
月山は原作でもとても派手な役で、キャラクターの中でも華やかな部分があるので、そういった面を表現するために、ストレートプレイ作品ですが月山に関しては歌のソロがあります。歌って踊る華やかさを楽しんでもらいつつ、キャラクターの心情の面もいつも以上に丁寧に表現するように心がけていますので、期待していてください。

【公演ゲネプロショット】

あるきっかけから、半喰種となってしまった主人公・金木研(松田凌さん)

金木と同じ大学に通う喰種・西尾錦(鈴木勝吾さん)

“美食家(グルメ)”と呼ばれる喰種・月山習(佐々木喜英さん)

(左から)金木が働く「あんていく」店長の芳村(加藤忠可さん)と、喰種の霧嶋董香(田畑亜弥さん)

ウタ(村田充さん)

(左から2人目より順に)イトリ(左から2番目・富田麻帆さん)、四方蓮示(右端・吉田友一さん)

金木の「におい」に関心を持った月山は、「喰種レストラン」へと金木を誘い…

食い物として人を襲っていた錦には、人間の恋人・西野貴未(山谷花純さん)の存在が

“人間”と“喰種”、それぞれの姿に金木が感じたものとは…

【舞台『東京喰種トーキョーグール』～或いは、超越的美食学をめぐる瞑想録～ あらすじ】
「あんていく」で働き始めたカネキの前に、“美食家(グルメ)”と呼ばれる喰種・月山習が現れた。月山を警戒するトーカは、カネキに「あいつとは関わらない方がいい」と釘を刺す。しかし、月山はカネキの特殊な「におい」に目をつけ、再び接触を図る。誘われるがまま、「喰種レストラン」へと足を運ぶカネキ。その先で見たのは、衝撃的な“喰種”の世界だった。
一方、カネキとの戦いで怪我を負ったニシキは、傷が癒えず苦しんでいた。傍に寄り添うのは、人間の恋人・貴未。ヒデを殺そうとしたニシキを知るカネキは、疑問に思う。人間を食い物としてしか見ていなかったニシキにとって、彼女はどういう存在なのか？
“人間”と“喰種”、二つの世界に触れていくカネキ。彼の眼に映るのは絶望か、それとも―――。

舞台『東京喰種トーキョーグール』～或いは、超越的美食学をめぐる瞑想録～は、東京公演が2017年6月29日～7月4日までシアター1010にて、続いて大阪公演が2017年7月8日～9日まで梅田芸術劇場シアター・ドラマシティでの上演です。ほか公演詳細、最新情報はInformationから公式サイト、公式ブログ、公演Twitterをご確認ください。
ⓒ石田スイ／集英社　ⓒ舞台『東京喰種トーキョーグール』製作委員会

☆Information

舞台『東京喰種トーキョーグール』～或いは、超越的美食学をめぐる瞑想録～
原作：石田スイ『東京喰種トーキョーグール』(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
【公演日程・劇場】
東京公演：2017年6月29日～7月4日 シアター1010
大阪公演：2017年7月8日～9日 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
【出演】
金木研 役：松田凌 西尾錦 役：鈴木勝吾 霧嶋董香 役：田畑亜弥
ウタ 役：村田充 四方蓮示 役：吉田友一 西野貴未 役：山谷花純
芳村 役：加藤忠可 イトリ 役：富田麻帆／月山習 役：佐々木喜英 ほか
【スタッフ】
演出：茅野イサム 脚本：御笠ノ忠次
主催：舞台『東京喰種トーキョーグール』製作委員会
《公式サイト》
http://www.marv.jp/special/tokyoghoul_stage/
《公式ブログ》
http://ameblo.jp/tkg-stage/
《公式Twitter》
@ tkg_stage

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