- 2016-6-25
故・つかこうへい氏が、伝説の女子プロレスラー・長与千種さんをモデルに描いた傑作戯曲『リング・リング・リング』が、つかこうへい 七回忌特別追悼公演『リング・リング・リング2016』として、6月23日から新宿のスペース・ゼロにて開幕!
【ストーリー】
元オリンピックでのプロレス日本代表選手だった万作は、 筑豊という田舎で、類い稀な身体能力を持つ千種という女と出会い、その才能に惚れ込む。
千種の身代わりに刑務所に入る万作。
その身代わりの条件として、千種は上京して女子プロレスのチャンピオンを目指す。
が、千種は独り身の寂しさに耐えられず、レフリーの若原と出来てしまい、彼の子供を産む。そして、その子は千種と違って、生まれつきとても身体が弱かった。
やがて、万作は出所し千種のコーチになるべく東京にやってくる。
また、千種と万作を疑う刑事の亀田もまた東京へ。
そして、現チャンピオンのデビルとの決戦の日が近づいてくるのだが…
初日の本番前に公開ゲネプロが行われ、フォトセッションに主演のキンタロー。さんをはじめ、芹那さん、小柳心さん、八神蓮さん、馬場ふみかさん、髙﨑俊吾さん、女子プロレス団体アイスリボンの4選手、そして長与千種さんご本人が登壇。意気込みを語ってくれました。
「お客様に一番観て欲しいところは?」
キンタロー。 どのシーンもすごく観て欲しいんですが、その中でもチャンピオン役の芹那ちゃんとの熱い戦いのシーンは、ホントにツバを飲み込んで見て欲しいと思っています。
芹那 劇中では今まで見せたことのない声色をお聞かせできると思うので、そこを……ツバを飲み込んで見て欲しいです(笑)。
小柳 観て欲しいところは全部。「演劇ってこうなのかな?」みたいなパワーがあって、その熱量が最後まで続く作品。それを全員で作ってきたので観客の皆様に”何か”を持って帰ってほしい。最後まで楽しんでいただければと思います。
八神 みんな汗だくになりながら演じているので、そのほとばしる汗を感じていただければと思います。
馬場 ひとりひとりがすごい熱量で舞台の上に立っているので、端から端までしっかり観ていただけたらなと思います。
髙﨑 ”舞台”ですけど、歌があったりダンスがあったり新しい面もすごいあるので、そういうところはちょっと注目して観ていただけたらなと思います。
そして25年前の『リング・リング・リング』初演で主人公を演じ、今回は公演初日に特別ゲストとして登場する長与千種さんが、キャストへメッセージ。
長与 つかこうへいさんは、自分にとって父親のような存在。女子プロレスというジャンルを真正面から受け止めて、すごくステキな言葉をくださいました。多分、今日も空の上から見守ってくれていると思うので、キャストの皆さん楽しんで演じていただければと思います。あとでこっそり一人で『フライングゲット』を踊って”露払い”しておきます(笑)。」
また今回、女子プロレスの世界を描いた作品ということで、男性キャストに”戦う強い女性”を目の前にしてどんな感想を持ったかを質問。
小柳 カッコ良くて惚れますよね! 普段、女性が戦う姿をなかなか見る機会がないので、パワーに圧倒されます。それこそ女子プロの皆さんを含め、女性キャストが本当にカッコイイなっていうのは毎日思いながら見ています。
八神 今回、この舞台をやるにあたって、メンバーで女子プロを実際に見に行ったんです。ものすごい迫力で「なんで今まで知らなかったんだろう」って悔やむぐらい、出会えて良かったなと思いました。最近、世の中の女性が強いので、これ以上強くなられてもなぁとは思いますけど(苦笑)、純粋にカッコイイなと思いますね!
髙﨑 僕は今まで格闘技みたいなのは苦手な方で、観るのも「ちょっとなぁ……」っていうくらいだったんですけど、蓮さんと一緒に実際に女子プロレスの試合を観に行かせていただき、「こんな熱いのか!」「こんなにスポーツなんだ」というのを肌で感じました。僕自身、女子プロレスに出会えて良かったなと思いますし、今後も試合を観に行けたらなと思うようになりました。
女性たちの戦いの中で奮闘する3人だけに、すっかり女子プロレスのとりこになった模様でした。
最後に主演のキンタローさんから「つかさんの想いを胸に秘めながら、演者一同魂を込めて『リング・リング・リング2016』の世界を生きています。目から炎が出るくらいの意気込みでやっておりますので、ぜひ劇場に会いに来てください!」とメッセージ。
公演は、6月30日まで。各公演終演後にはキャストたちがロビーにてお見送りを実施(※毎公演、開場時にロビーにて参加キャストを貼り出すとのこと)。その他、詳細はInfomationから公式サイトをチェックしてください。
☆Information
つかこうへい 七回忌追悼特別公演
『リング・リング・リング2016』
日程:6月23日~6月30日
場所:全労済ホール/スペース・ゼロ
原作・脚本:つかこうへい
脚色・演出:秦建日子
出演:キンタロー。
小柳心 八神蓮
馬場ふみか 髙﨑俊吾
芹那 他
《オフィシャルサイト》
http://www.ringringring.tokyo/
《公式Twitter》
@ring3_2016
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