- 2015-6-25
男優のみで構成し、今年で創立30周年を迎えた劇団スタジオライフの最新公演『アドルフに告ぐ』の製作発表および特別対談が6月12日に行われました。
創立30周年記念公演の第3弾として上演される同作は手塚治虫によるコミックが原作で、ドイツ人の少年・アドルフ・カウフマンとユダヤ人の少年アドルフ・カミフが育てた友情が、アドルフ・ヒットラーの支配する暗黒の時代の波に翻弄される様を描いた傑作。2007年にスタジオライフで脚本・演出を手掛ける倉田淳さんで初演されましたが、今回は「日本篇」「ドイツ篇」そして初演の構成を生かしたスタジオライフオリジナルの構成による「特別篇」としてリブート上演されます。
(左より)曽世海司さん、緒方和也さん、松本慎也さん、山本芳樹さん、奥田務さん、仲原裕之さん
製作発表に先がけて行われた映画監督の山本晋也氏と倉田さんによる対談では、幼い頃から手塚漫画を愛読していた山本氏が、当時の手塚氏が語っていた言葉や手塚氏との知られざるエピソードを披露。「国家の呪文に引っかかって、個人の幸せを失ってはいけない。タイトルの『告ぐ』というのは、手塚先生のメッセージ。誰に告ぐかというと、これは日本国民に告ぐということなんですよ」と作品の対する独自の見解を語りました。
スタジオライフのメンバーが勢揃い！
製作発表では、主要キャストから公演に対する力強いメッセージが寄せられました。
山本芳樹さん
山本芳樹さん
「歴史の大きな流れの中で、ただ演じるのでなく、いかに本当に生きられるか。ライブ感を出すことが課題」
松本慎也さん
松本慎也さん
「手塚先生のたくさんのメッセージにあふれた作品を、劇団員が魂を込めて演じ切ることで平和への思いを未来へつなげていきたい」
曽世海司さん
曽世海司さん
「今、山本監督の言葉を伺って、僕らが作る『アドルフに告ぐ』のテーマ性が間違っていないことを確信した」
仲原裕之さん
仲原裕之さん
「昨年、高校の芸術鑑賞会で『アドルフに告ぐ』の特別篇を上演したとき、芝居に興味のない生徒もいるのに、物語が進むに連れてどんどん前のめりになってくれた。作品の力と芝居の力を感じた」
公演は7月11日より新宿紀伊國屋ホールにて東京公演。8月23日より梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて大阪公演が上演されます。現在チケットは好評発売中です。
☆Information
スタジオライフ30周年記念公演第3弾
『アドルフに告ぐ』
東京公演：7月11日～8月2日 紀伊國屋ホール
大阪公演：8月22日～8月23日 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
原作：手塚治虫
脚本・演出：倉田淳
出演：山本芳樹 松本慎也 曽世海司 奥田努 緒方和也 仲原裕之 大村浩司 深山洋貴 船戸慎士 牧島進一 鈴木智久 宇佐見輝 澤井俊輝 鈴木翔音 若林健吾 久保優二 藤波瞬平 倉本徹 甲斐政彦 藤原啓児 ほか
チケット料金(全席指定・税込)(東京・大阪共)
一般(前売・当日共) 5,800円
club LIFE会員(前売・当日共) 5,400円
ウイークデイ・サンキューチケット(プレイガイドでの前売限定) 3,900円
学生券(前売〔当日精算〕・当日共) 2,900円
《公式サイト》
http://www.studio-life.com/stage/message-to-adolf2015/
