2019-11-9

俳優・谷佳樹さんの1st写真集『谷素(たにもと)』が、10月31日に発売されました。

谷さんは、2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」シリーズをはじめ、舞台「信長の野望・大志」シリーズ、舞台「文豪とアルケミスト」シリーズ、「DARKNESS HEELS」など、多くの人気作品に出演している注目の実力派俳優。

待望の1st写真集は、韓国の釜山で撮影。タイトル通り谷さんの飾らない“素顔”や、役者として魅せる様々な表情など見所満載。全96ページ、新作＆完全撮り下ろしで贈るファン必見の1冊です！

スマートボーイズでは、11月2日に行われた1st写真集『谷素』発売記念イベント第一部終了後に独占インタビュー！イベント当日に初めて見たという写真集の意外な感想や、2019年を振り返っての感想などを語ってくれました。

1st写真集『谷素(たにもと)』をリリースした谷佳樹さん

――よろしくお願いします。まずは1st写真集『谷素』リリースおめでとうございます。完成した写真集をご覧になったのは今日が初めてとのことでしたが、その時の感想からお聞かせ願えますか？

谷　マネージャーと2人で写真を選ばせていただいたんですが、自分自身好きなショットはもちろん、ボツになるんだろうなと遊びのつもりで撮ったショットも入っていて、満足もありつつ次に生かせることが出来る初めての写真集だなって思って、とても勉強になりました。

――8月にリリースされた1stDVD『たにみち』でのインタビューでもおっしゃっていましたが、いい写真がたくさんあったようですね。その中からセレクトするのは、大変だったのではないでしょうか？

谷　色味や服のバランスなどを含めて、ノッテいる時の顔と、あまりノッテいない時の顔が、表情としてこんなにわかるんだって感じました。セレクトする作業は大変だったというわけではありませんでしたが、削る作業というよりバランスを考えてセレクトしました。

――一番のお気に入りショットとして選ばれた地下鉄の車内で撮った一枚は、谷さんの素の姿がとてもいい表情だなって思いました。

谷　顔を作るというより、顔を作らない方が写真集っぽく見えますね。あと、浴衣のショットもお気に入りです。それと、写真集を見て思うことがあるんですが、僕、不幸な顔が似合うと思うんです(笑)。ファンの皆さんからは「笑顔が好きです」って言っていただくんですが、個人的には悲壮感や淋し気な表情だったり、幸が薄そうな感じがハマっているんじゃないかなって。

――それは表紙も当てはまるんですが、モノクロの写真がいいですね。

谷　普通の写真集は、表紙にモノクロのショットを持ってこないといいますけど、こういう表紙もいいんじゃないかなって思います。今日初めて手に取って、朝から繰り返し写真集を見て、今4回目なんですけど、1回目から4回目までそれぞれ印象が違うんですよ。

――きっとファンの方は、何回どころか何十回と繰り返してご覧になると思いますよ。

谷　一度だけではなく、何往復、何十往復して見て欲しいですね。今回の写真集は、細かいところまで写っているんです。

――イベント内でもおっしゃっていましたが、あまりレタッチをしなかったそうで、まさに「谷素」のタイトルにピッタリですね。

谷　肌の質感も生の自分ですし、シミとかも写っています。だからこそ、僕からすると目を伏せたくなるようなショットもあるんですが(苦笑)、タイトルが「谷素」だから、こういう写真があってもアリかなって。

――そういう意味では、第一部のオープニングで、谷さんがいきなり「白髪が一本写っている写真があってビックリした！」と、最初にファンの方へ報告したのはとても驚きました。

谷　何かの見間違いであって欲しいと思いましたよ(笑）。“メッシュです”って押し通してもいいんですが、それも「谷素」ということで(笑)。

――このイベントに来られないファンの方も、そのショットを見て「ん？」ってページをめくるを止めそうな気がします(笑)。

谷　マネージャーだけでなく、編集の方も全く気が付かなかったので、きっと5往復してから気が付くと思います。「あれ～？」って(笑)。ファンの方から指摘される前に言っちゃおうと思って、すぐに話しました。

――どのページのショットなのかは、写真集を購入していただいて、その目で確かめていただきましょう(笑)。さて、写真集の取材では、「自分自身、写真集に点数をつけるとしたら何点？」という質問をするケースが多いんですが、谷さんにも同じ質問を投げたいと思います。

谷　100点をあげちゃうと、次に活かせられないので、「100点とは言いたくないけども」という感じでしょうか。う～ん、自分自身で点数はつけられないなぁ……。でしたら、ファンのみんなに点数をつけて欲しいですね。もっと成長して、いろいろな舞台に出演したり、いろいろな経験をした上で、またこういう写真集を出してみたいです。

――リリースされたばかりなので、まだご家族の方には見せていませんか？

谷　まだ見せていないですが、きっと喜んでくれると思います。でも友人だけには絶対見せたくないです(笑)。同じ俳優仲間なら「こういう感じね」って理解してくれると思うんですが、一般の友達となると「お前、やってんな！！」って感じになると思います(笑)。

――谷さんが写真集の存在を隠そうとしても、友人の方はきっとチェックしていると思いますよ。

谷　そうですね。もし「見せてよ！」って言われたら、「もうええって、ええって」と切り抜けようと思います(笑)。

――同じ俳優仲間といえば、第一部のサプライズとして、「ツキウタ。」シリーズや「DARKNESS HEELS」などで共演した校條拳太朗さんとのテレビ電話をされましたが、ファンの方は大喜びで、サプライズ大成功でしたね。

谷　拳太朗とは本当に仲が良くて、プライベートで頻繁に会うというわけではないんですけど、一緒にお芝居をして楽しい数少ない役者仲間だなって思います。もしかしたら役者としても、人としての生き方としても、拳太朗が一番好きかもしれませんね。この日(11月2日)が拳太朗の誕生日イベントで、場所は違えども同じ日にこうしてお互いイベントが出来るのも、嬉しいですし、これも何かの縁だなって思います。また共演したいです！！

谷さんが選んだお気に入りショット①

――そして、2020年カレンダーのリリースが決定しました。

谷　DVD『たにみち』と写真集『谷素』は韓国の釜山で撮影しましたが、今回のカレンダーは全く別のロケ地で撮影した撮り下ろしです。衣装も雰囲気も違いますし、良い仕上がりになると思いますので、期待していてください。

――さて、2019年も残り2か月を切りました。今年も数多くの舞台出演に加え、初のDVD＆写真集もリリースして、充実した一年だったかと思います。少し早いかもしれませんが、2019年は谷さんにとってどんな一年でしたか？

谷　例年「前年よりも更新する」という目標を掲げていて、2018年はすごく充実することができたので、正直「2019年は2018年を更新できるかな？」って思ったんですけど、2019年もいろいろな役をやらせてもらいました。自分の中で大事な作品と出合えましたし、10月に出演した『OZMAFIA!!』では若い座組に入ったことで初心に大切を思い出させていただきましたし、2019年も充実して、がむしゃらにやって来て良かった一年でした。

――となると、2020年の目標は「2019年を更新する」になりますね。

谷　そうですね。今年の12月に大阪で『文豪とアルケミスト異端者ノ円舞(ワルツ)』という大切な役をやらせていただくんですけれど、来年の年明けには東京でも上演するので、間違いなく最高の「2019年の締めくくり」と、最高の「2020年のスタート」は切れるんじゃないかなと思っています。

――間違いありませんね。最後に写真集のPRも兼ねてファンの方へのメッセージをお願いします。

谷　ファースト写真集を出させていただいて、あまりいいかどうかわかりませんが、ほぼほぼ修正をせずに、素の谷佳樹だなという写真が多く使われています。普段舞台を見ていると、役として見ているでしょうし、役者として身近に感じられないことってあると思うんです。でも『谷素』を見ていただいて、「同じ人間だな」とか「こういう男もいるんだ」って身近に感じてもらえたら嬉しいですし、「谷素」が“元気の素”となるように、皆さんの元で大切にされたら嬉しいと思います。繰り返しになりますが、見れば見るほど印象が変わりますので、ぜひ何十往復、何百往復と見て欲しいです。