2019-6-18

篠田麻里子さんが主演・雪平夏見役を務める、舞台『アンフェアな月』第2弾～刑事雪平夏見シリーズ～『殺してもいい命』が2019年6月21日(金)に東京・サンシャイン劇場にて開幕を迎えます。
スマートボーイズでは、今作よりメンズキャストの田中稔彦さん×瀬戸啓太さん×齋藤健心さん、そして松田凌さん×中村優一さんにインタビュー！　それぞれのインタビュー前後編を、4日連続の特集にて更新中です。

本日は、田中稔彦さん×瀬戸啓太さん×齋藤健心さんのインタビュー後編をお届け！

本日更新の特集②では、揃って捜査一課の刑事役を演じる【田中稔彦さん×瀬戸啓太さん×齋藤健心さん】のインタビュー後編をお届け！　“無駄に美人”と評される雪平夏見にちなみ、それぞれの“無駄に○○”な一面も教えてもらいました。

■田中稔彦さん×瀬戸啓太さん×齋藤健心さんインタビュー後編

――この“刑事雪平夏見シリーズ”は、原作小説以外にも、TVドラマ『アンフェア』シリーズをご覧になって興味を持った方も多くいらっしゃると思います。
今回の舞台を観劇する際、原作小説を未読だという方には、原作を読んでから観劇するのと、舞台で初めて物語に触れるのと、どちらがオススメですか？

田中稔彦(以下、田中)　う～ん！　どちらの楽しみ方ももちろんあると思いますが、今回、原作を読んだ方がいらっしゃっても楽しめると思う点では、原作では描かれていない人間関係の肉付けが行われているので、その違いをより感じられるかな、と。あと原作を読んでいて、警察組織の中での各キャラクターの立ち位置が分かっていると、物語がより見やすいかなと思います。

齋藤健心(以下、齋藤)　まず、登場人物が多いもんね。

田中　原作未読の方にもその立ち位置を分かりやすくするのは、俺たちが頑張らなきゃいけないな、と思うところでもあるけどね。

松岡智輔役の田中稔彦さん

神雅臣役の瀬戸啓太さん

安西一馬役の齋藤健心さん

瀬戸啓太(以下、瀬戸)　この『殺してもいい命』じゃなくても、舞台一作目の『アンフェアな月』など、“刑事雪平夏見シリーズ”をひとつ読んでくる、っていうのもオススメかもしれないです。物語の主要人物や世界観がわかっていると、今回のお話にも入ってきやすいんじゃないかな。

齋藤　僕は、舞台と小説のどちらから入っても楽しめると思います。舞台から感じた気持ちを、小説を読みながらもう一度整理して考える、っていうのも楽しいと思いますし、小説を読んで、キャラクターたちの人間関係を整理した上で楽しむのも、物語に没頭しやすくなるのかなと思います。どちらをとっても、それぞれに残るモノがあるはずです。

――それでは、インタビュー後半では趣向を変えて。雪平夏見を評する“無駄に美人”というキーワードにかけて、皆さん自身の“無駄に〇〇”なことを教えてください！

田中　では、僕から。“無駄に高学歴”(笑)。

瀬戸　いやいやいや！

齋藤　無駄じゃないでしょ！

――ミシガン大学への留学経験もある田中さんは、語学力なども活きる場面がたくさんあると思うのですが！？

瀬戸　本当に！　お仕事で一緒に海外に行った時に、まるで通訳のように活躍してくれて。本当に助けられましたもん(笑)。

田中　でも僕、クイズとかは全然ダメで。きっと芸能界的には、勉強ができてもクイズが得意じゃないと使えないんですよね(笑)。健心は？

齋藤　なんだろう？　多分、活かせてないポイントいっぱいあると思うんですけどね(笑)。うーん……。あっ、“無駄に足し算がめっちゃ早い”！

――意外な特技！　子どもの頃に、珠算を習っていたんですか？

齋藤　いや、全くそういう経験はなく。でも、数字を見るだけで答えがパッと出るんです。

田中　じゃあ、365＋222は？

齋藤　587(即答)。

瀬戸　それが合っているのか、俺たちがパッと分からない(笑)。

――合っています！　この速さは、十分に特技になるかと。では、瀬戸さんは？

瀬戸　なんだろうな～？　思いつかない。なにかあります？

田中　よっ、無駄がない男！(笑)　俺は啓太に、「無駄に身長高いな」って感じているけどね。「こいつ新人刑事のくせに、背が高くて生意気やな」って(笑)。でも啓太の場合、背が高いとか、脚が長いとか、スタイルがいいとか、無駄じゃないんだよな～。

瀬戸　ええ～！？　もう“無駄に高学歴”のインパクトが強すぎて、何も出てこない(笑)。

齋藤　“無駄に高学歴”は、オチにしてください(笑)。

瀬戸　あっ、“無駄に関西人”は！？　(※瀬戸さんは兵庫出身)

田中　確かに！　啓太って、関西弁をしゃべるイメージがない。

齋藤　関西弁の役は、やったことないんですか？

瀬戸　京都弁の役はやったことがある！　だけど我ながら、普段は関西色が出てこないんですよね。関西人なのに、話も面白くできないし(笑)。

――それぞれ、今後どこかで活かされる日を期待しています！(笑)　それでは最後に、公演を楽しみにされている方へのメッセージをお願いします。

瀬戸　僕自身も原作小説を読んで、まずストーリーは絶対に面白い自信があります。そこを楽しんでいただけるのは確実だと思うので、原作にはない舞台オリジナルでの、キャラクターたちの人間関係も楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。

齋藤　命を左右する事件がお客様の目の前で描かれますので、それを皆さんがどう感じ、心の中に何が残ったのか。観終わった後に、一度振り返っていただきたいなと思います。この作品を観たことによって、「命の尊さ」なんて言葉では片付けられないものかもしれませんが、そんな何かが心に留まるように……皆さんの頭の片隅に、いつまでも残るような作品に僕たちもしていきます。

田中　『殺してもいい命』というタイトルがついていますが、観終わった後に“殺してもいい命”はあるのか、皆様にも考えていただけたらと思います。一つの答えを訴えかける作品ではなく、皆さん自身が考えることに意味がある作品だと思います。
そして、それぞれのキャラクターはどう考えているんだろうと想像していただけると、よりこの作品を味わえるはず。僕自身の考えとは違うものかもしれませんが、僕も松岡自身ならどう考えるのか、それを踏まえて役を作っていくので、それぞれのキャラクターの考え方も見どころに楽しんでいただけたらと思います。どうぞよろしくお願いします！