2018-8-25

8月19日に大阪公演の千穐楽を迎えた歌劇「明治東亰恋伽～月虹の婚約者(げっこうのマイネリーベ)～」が、8月25日に東京・北千住のシアター1010にて東京公演が開幕しました。

「明治東亰恋伽」は、舞台に作り込まれた世界観と魅力的なキャラターが紡ぐスマホ向け恋愛シミュレーションゲームで、2016年に歌劇「明治東亰恋伽～朧月の黒き猫～」を上演。
その第2弾となる今作は、明治を代表する小説家であり、医者でも官僚でもあるスーパーエリートの森鴎外と、ヒロインである高校生・綾月芽衣の恋愛を描く完全新作です。

【あらすじ】
高校生の綾月芽衣(鈴木桃子)は、赤い満月の夜に出会った自称・奇術師、チャーリー(安里勇哉※声の出演)の手によって明治時代へタイムスリップしてしまう。
現代の記憶もなく、気が付くと鹿鳴館のパーティーに迷い込んでしまった芽衣。
華やかなパーティーには菱田春草(橋本祥平)、川上音二郎(遊馬晃祐さん)、泉鏡花(北川尚弥)、小泉八雲(汐崎アイル)、横山大観(橘龍丸)といった歴史上の偉人達が列席していた。
自分の状況を呑み込めないまま会場を彷徨っていた芽衣は警備を担当していた警察官の藤田五郎(吉岡佑)から尋問を受けてしまう。
窮地に立たされた芽衣を『自分の親戚だ』と偽り救ってくれたのは森鴎外(荒木宏文)だった。
しばらくの間、森邸で過ごすことになった芽衣は鴎外から婚約者のフリをして欲しいと頼まれる。助けてもらった恩を返すため、偽婚約者としての日々を送る芽衣。
芝居だと分かってはいても心優しい鴎外にだんだんと惹かれていく。
しかし、鴎外にはエリスという忘れられない女性がいることを知ってしまい……。

東京公演初日の直前に行なわれた囲み会見では、キャスト8名が登壇。役どころや本番に向けて意気込みを語ってくれました。

(左より)吉岡佑さん、汐崎アイルさん、橋本祥平さん、荒木宏文さん、鈴木桃子さん、北川尚弥さん、遊馬晃祐さん、橘龍丸さん

森鴎外役／荒木宏文さん

荒木さん「明治東亰恋伽という恋愛シミュレーションゲームが原作で、今回のヒロイン、めいちゃんが恋をする相手が森鴎外。大阪の初日に合わせて1ヵ月ちょっと稽古をして作り上げてきて、大阪の3公演をやる中でより良い形を模索しながら公演を続けてきました。舞台は生ものなので、毎公演、変わったりもするんですが、変わらないものも持ちながら、より良い表現を模索しながら、常に成長し続ける作品であるべきだと思います。集中してやっていきたいです！」

菱田春草役／橋本祥平さん

橋本さん「春草という役は一見クールなんですけど、画家で、ステキな対象物を見つけると、急に画家モードのスイッチが入って豹変する一面を持ってるキャラクターで、鴎外さんのお家に居候させていただいてます。大阪公演では、森ノ宮の劇場に立った瞬間に、2年前の初演より劇場が大きくなって、作品もレベルアップしていってるのを感じて、胸にグッとくるものがありました。大阪の熱量と変わらないお芝居と作品を皆様にお届けします！」

川上音二郎役／遊馬晃祐さん

遊馬さん「音二郎という役者の役です。そして、音奴（おとやっこ）さんという芸者さんの役でもあります。2年ぶりで、最初すごく緊張してて。前回以上に期待度が高まってると思い、プレッシャーを感じていましたが、なんとか大阪を終えることができました。今は緊張がとれたので、もっといいお芝居ができるように頑張ります。音奴のシーンで日替わりのアドリブがありまして、そこで東京も盛り上げたいです」

泉鏡花役／北川尚弥さん

北川さん「泉鏡花はツンツンしたキャラで、うさぎグッズを集めるのが好きな小説家。稽古では発見できなかったものが、お客さんの前に立って発見することもたくさんあると思うので、そういう細かい所にも視野を広くして、毎回、新鮮にお芝居をしていきたいと思います！」

藤田五郎役／吉岡佑さん

吉岡さん「警察官としてもののけを退治する役なんですが、キャラクターでは八雲が嫌いなんですけど、アイルさんとしては、大好きなので、コンビ組めて本当に幸せです！大阪公演は終わりましたが、満杯のお客さんが盛り上がってくださって。東京もこの調子で、みんな欠けることなく、笑顔で千秋楽を迎えられたらいいかなと思っております。またさらに、パワーアップしたのをみなさんにお見せできればなと思います」

小泉八雲役／汐崎アイルさん

汐崎さん「八雲さんは東京大学の大学講師で、もののけの研究に勤しんでいる、もののけ大好きっ子でございます。そんな八雲さんは、もののけを退治する警視庁の藤田五郎警部補をいつも追いかけてます。なので、この2人はよく一緒にいるのですが、僕はこの藤田五郎を演じている吉岡佑くんとコンビを組めて、とても幸せです！私の演劇人生で、大阪で初日、東京で千秋楽を迎えるのは初めてのことなんですけど、大阪公演が終わった帰り道、新大阪駅で551(大阪名物の豚まん)を食べながら、みんなと話してる時に、すごくセンチメンタルな気持ちになったんですよ。これでみんなとお別れか〜さみしいな〜。もっとやりたい！ ……もっとやるわ！と自分へツッコミしたくなりました(笑)。東京公演が残ってることを有難く感じて、それをみんなで噛みしめていきたいと思います」

横山大観役／橘龍丸さん

橘さん「今回、めいげき初参加です。横山大観の特徴としては、とても明るい、人との距離が近いフランクな役でございます。大阪公演を終えてまず感じたのは、とても愛が溢れていること！もちろん、めいげきのファンのみなさんの熱量や愛も感じましたし、このカンパニーが愛の塊で「本当にいいカンパニーだね、愛があるね」と心から思えた作品のひとつです。東京に来てからも、演出の吉谷さんがギリギリまでいろんな演出・構成を練っていただいて、僕らもそれに合わせてブラッシュアップしようと必死に努力して参りましたので、ぜひ東京公演も楽しんでいただきたいです！」

音奴による日替わりシーン。ゲネプロでは、音奴が鏡花と藤田を指名し、腕相撲で戦わせました！

2人の恋の行方はいかに!?

鈴木さん「芽衣ちゃんは、すごく素直でスレてない女の子。ゲームをプレイされてる方は芽衣ちゃん目線でプレイされてるかと思いますし、めいげきも芽衣ちゃん目線で見られる方が多いと思うので、一番見てる方々に近い存在のキャラクターだと思います。稽古ではなかなかうまくいかないことが多くて、このまま幕が上がらないんじゃないかっていう不安がありました。でも、大阪公演を終えて、今ここにいるわけなんですけど、それは支えてくださる皆様のおかげです。みなさんに感謝して、信じて、ここから先も大切に芽衣ちゃんとして生きたいと思ってます！」

さらに、今回、座長を務める荒木さんは、司会者から座長として意識した部分や大変だったことについて尋ねられると、
「初演の時に春草を演じる祥平が座長を務めて次に繋がるようなステキな作品を作ってくれたので、それを引き継ぐことや、新しい衣装を作ってもらったりして、スタッフさんの意気込みを感じて、プレッシャーと責任感が重くのしかかりました。自分でどこまでできるかわからないけど、やるしかないという気持ちでいて。でも、稽古が始まってカンパニーのみんなに会った時に、プレッシャーの恐怖心よりも、また集まれたことに対する幸せと、そのカンパニーの座長ができるんだっていうことが単純にうれしかったです。稽古が始まってからは大きなプレッシャーもなく、毎日が幸せでした！」と、にこやかに語りました。
そして最後に、荒木さんは「学校と恋愛、会社と恋愛、両立させるのが難しい時代で、こんなにも恋にどっぷりはまることってなかなかできないのかなと思うと、こういう作品で恋愛のすばらしさ、恋愛が人生を色濃くするんだよっていうのを感じてくれたら、うれしいです！」と、この舞台を通して、恋愛パワーを伝えることを宣言！恋愛シミュレーションゲームが原作となる王道ラブストーリーへの期待が高まります。

舞台本編は、森鴎外とヒロイン・芽衣がお互いを思い合うあまり、惹かれ合いながらもすれ違ってしまう、もどかしい展開に。
鴎外を演じる荒木さんの魅惑の行水シーンや、芽衣にちょっかいを出す場面は胸キュン必至！女方役者の音二郎を演じる遊馬さんの女装姿も必見です！

歌劇「明治東亰恋伽～月虹の婚約者～」東京公演は、9月2日まで上演。なお当日券は、各回用意されており、開演の1時間15分前～1時間前に集まった方を対象にした抽選販売が行われます。詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。

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☆Information

歌劇「明治東亰恋伽～月虹の婚約者～」
【公演・劇場】
東京：2018年8月25日(土)～9月2日(日)/シアター1010
【原作】MAGES.「明治東亰恋伽」
【脚本】桜木さやか
【演出】吉谷光太郎
【音楽】tak
【振付】MAMORU
【主催】歌劇「明治東亰恋伽」制作委員会
【制作】ポリゴンマジック

【キャスト】
森鷗外役：荒木宏文
綾月芽衣役：鈴木桃子、菱田春草役：橋本祥平、川上音二郎役：遊馬晃祐、泉鏡花役：北川尚弥、藤田五郎役：吉岡佑、小泉八雲役：汐崎アイル、横山大観役：橘龍丸
チャーリー役(声の出演)：安里勇哉

【チケット価格】
全席指定：7,800円(税込)

≪公式サイト≫
http://kageki-meikoi.com/
≪公式Twitter≫
https://twitter.com/KagekiMeikoi