- 2019-9-21
舞台『バグバスターズ ―Stage Yellow―』など数多くの2.5次元舞台に出演してきた俳優・林明寛さんが演出を手掛けるLIVEDOGプロデュース舞台『013(ゼロイチサン)』が、9月21日より東京・新宿村LIVEにてスタート!
本作は、TeamBOYとTeamGIRLの男女2チームによるダブルキャスト。Teamによってガラリと雰囲気が変わる青春ヒューマンドラマとなっています。
TeamBOYには、ミュージカル「忍たま乱太郎」の竹谷八左ヱ門役など数々の舞台で活躍する栗原大河さん、吉田翔吾さんを始め、橋本全一さん、古畑恵介さん、渡辺貴裕さん、小田川颯依さんら、数々の2.5次元舞台に出演するキャスト陣が集結。
スマートボーイズでは、21日の初日に先がけて行われたTeamBOYのゲネプロ画像をお届け。さらにゲネプロ後には、W主演栗原大河さん・吉田翔吾さん、演出の林明寛さんの3名を直撃インタビュー!
【あらすじ】
「少年たちは番号で呼ばれ、厳しく管理されていた」
罪を犯した少年たちを更生させるための施設『リフォームスクール』
強盗、傷害、詐欺、殺人……そこには様々な罪を犯した少年たちが暮らしている。
そこへ一人の少年が入所してくる。
生後まもなくコインロッカーに捨てられた少年は、自分に価値を見出だせず荒んだ生き方をした末に、罪を犯しリフォームスクールへ入れられたのだ。
13という番号を与えられた少年は、成り行きから厄介な少年カインの世話係を任されることに。他人を拒絶してきた13番は、徐々にカインの面倒を見るようになるが……。
様々な環境で育ち、様々な罪を犯し、虐げられてきた少年たち。番号で呼ばれる彼らの行く末にあるものは……。
【ゲネプロショット】
【スマボ独占インタビュー】
ゲネプロ直後のステージで、栗原さん・吉田さん・林さんにインタビューを敢行。舞台上には熱演の証(汗のこと!)が残っており……
林さん 大河汁がすごい(笑)。
吉田さん 本当だ! 全部、大河汁だよ。
――それだけ熱が入っていたということですよね!
栗原さん そうですよ。全力で頑張ったってことですよ。
林さん うん(笑)。
――早速ですが、主演のお二人に今回の役どころや役作りについてうかがいたいです。
栗原さん 僕と吉田くんは、陰と陽のような正反対の役柄で。
林さん 大河にはずっと「素でやれ!」って言ってたね。大河の暗さを出してって。
栗原さん そうですね。僕の根暗さを出して(笑)。もともとの僕の雰囲気を見て、あっきーさん(林さん)がキャスティングしてくださったので、それに応えたいと思いました。そのままの僕が半分混じっているような感じなので、役作りというより、とにかく自分を見つめ直すじゃないですけど、自分ってどういう人間なのかなって考えてました。吉田くんは?
吉田さん 私はですね、知的障がいを持つ役で、だんだん濃度が濃くなっていくというか。最終的にちょっと狂っちゃう。演じてると体力がエグいくらい消耗します! 最終稽古でも「吉田、疲れてんのか?」って言われてしまったり(笑)。自分でも思った以上に、こういう役をしょい込むのは体力がいるんだなと実感してます。あと、終盤の大河の長ゼリフに持っていくために、最初からエンジンかけてやってる、ずーっと!
林さん お~!
吉田さん コイツを動かすぞっていう気持ちで。カイン自体は何も考えてないけど。
栗原さん カインが明るく振る舞えば振る舞うほど、切なくなる。コイツはなんでこんなに元気なんだろう、自分の障がいのことわかってないんだうなとか。お互い、アドバイスとか話し合いをする感じの役ではなかったから……。
吉田さん あ、そうだね。そういう話はしてないね。
栗原さん ああしよう、こうしようって話はほぼせず、各々でしぼり出すというか。だからこそ、ここまで形にできたんじゃないかなと。でも、それを判断するのはあっきーさんとお客さんですね。僕たちは初日に向けて自信を持って披露できるところまで頑張りました!
吉田さん そんな感じです!
――林さんは今作で2度目の演出となりますが、見せ方としてこだわった部分は?
林さん 前回(舞台「陽だまりの中で」)が具象舞台で、今回は抽象舞台。すごくステキなセットを作っていただいたんですけど、具象の場合はセットの説得力みたいなものがあるじゃないですか。ここってどこなんだろうって考えなくてもわかるので。でも、今回はそうやってストーリーに入ってきやすいところからのスタートではないので、悩みました。スタッフさんたちの経験や力を借りながら、やっぱり役者のパワーが出てこないと説明できない舞台になると思ったので、頼んだぜ!って感じでしたね(笑)。本番に入ったら、役者頼りだなって!
――特に重要な主人公2人を栗原さんと吉田さんに託したのには、どんな理由があったんでしょう?
林さん この2 人ならできるであろうと思っていました。大河はこういう役をやらせたら絶対ハマると確信してたし、前回の「陽だまりの中で」を見ていても大河ならしっかりやってくれると思っていました。吉田の役は、真摯に向き合わないと失礼な役でパワーも必要な難しい役。13番のほうはどちらかと言うと、マイナスな部分ばっかり見やがってという風に嫌われるタイプの主人公で、カインは明るく楽しそうなかわいらしい役。最初はカインが好かれるけど、だんだん弱ったときに、逆に13番がカインのために生きる道を切り開くっていう摩擦がいい方向に見えたらなと。大変だと思うけど、2人にやってにやってほしかった!
――実際、2人のお芝居を見ていかがでしたか?
林さん いや~もう、何度も共演してるだけあっていいコンビだなって!
栗原さん うれしい!
吉田さん ありがとうございます!
――稽古中、林さんはキャスト陣に対してどんな感じで接してました?
栗原さん スパルタとかではなかったです(笑)。今回大きく違うのはTeamGIRLと2チームあること。例えば、ケンカとかのパワープレイのシーンを女の子チームでは表現の仕方を少し変えてっていう試行錯誤するあっきーさんの姿を見ていて、頑張ってるな~じゃないですけど……(笑)。
林さん 頑張ってるなと思われたのはイヤだな~(笑)。
栗原さん 言葉で表現するのが難しいですけど、あっきーさんはどっちにも全力。僕らも前に言われたことは次の稽古ではクリアした状態で挑まないとって思っていました。
林さん そうだね。大河たちに「一回伝えたこと、次は言わせないでくれや」って言ったことあるけど、ちゃんとみんなクリアしてきてくれた。ガールズチームには初舞台の子がけっこういて、苦戦しながらもしっかりついてきてくれるから女性ってやっぱり強いなって。俺、初舞台のとき、こんな風にできなかったのにって思った(笑)。演出家が良いんですかね~?
栗原さん ……そういうことにしましょう!!
吉田さん アハハハハハッ(笑)。
――では、最後に。今作のストーリーは、更生施設「リフォームスクール」を舞台にしていますが、皆さんそれぞれのリフォームしたい、直したい部分はズバリどんなところでしょう?
林さん 俺、別にないかなぁ。俺に直してほしいところないよなっ!?
栗原さん お酒が入ったときですかね(笑)。今すでに熱い人なんだなっていうのが充分わかるじゃないですか。お酒が入るとこれの5倍増しになるんです!
吉田さん あ~(笑)。
栗原さん 一番面白かったのは、飲みの場で「あそこのシーンはこうしたほうがいい。セリフを少しカットしてもいいかも」って言われて、翌日それを実践したんですよ。そしたら「あれ、なんでそこカットしたの? よくなったけど、なんで?」って。「いや、あっきーさんに昨日言われて」って答えたら、「俺が言ったのか~」って!
林さん いや、めっちゃいいじゃんと思って。大河が自分で考えてやってくれたのかと思って褒めようとしたのに(笑)。すっかり昨日のことを忘れてただけ!
栗原さん 「やっぱ俺の感覚は酔ってても正しいなぁ」って。
林さん 記憶なくさない程度にね。気をつけま~す。吉田は自分の直したいとこ、あるの?
吉田さん そうっすね……人付き合いの悪さはちょっと直したいですね。
林さん でも、誘ったら来るじゃん。
吉田さん 行きますね。でも、自分から行きたいとかって言わないですよ。
林さん じゃあ、来てくれるとき、本当は心の中ではイヤだったりするの?
吉田さん そんなこと思ってないです!
林さん また酒癖の悪いヤツに絡まれたとか思ってない~?
吉田さん いや(笑)。でも、あっきーさんは思ってたより悪くないですよ。この前も、俺が帰りたそうにしてたんでしょうね。「もう帰っていいよ」って、帰してくれましたし。
林さん 役者と演出家だからね。役者同士だったら絶対帰さない!(笑) 演出家に付き合って声を枯らしたってことになったら、元も子もないから。大河もないの? 自分で。
栗原さん 体質。太りたいんですよ、本当に。(橋本)全一さんとかテジュさんとか、筋肉ムキムキでカッコいいじゃないですか!
林さん でも、大河があんなんになったら、イヤやわ~。大河じゃなくなるもん。
栗原さん 健康に見られたいっていうのはありますね。
吉田さん なるほどね~。
林さん でも、ちょっと不健康そうな雰囲気が今回の役にハマってた。
吉田さん 絶対そう。太ってたらできない役だよ。
栗原さん じゃあ、これ一本で。不健康俳優でいきます! でも、オーダーがあればいつでも太るんで。
林さん いや、太れないじゃん。前に太らそうとしたけど、ダメだった。
栗原さん 毎日、稽古場でごはんを2合炊いて食べたけど、1㎏も太らなかったんですよ。
吉田さん なんでだろうね。そういう体質なのかな。
林さん 全部、外に出てっちゃうんだろうな~(笑)。
栗原さん そういうことです!
――(笑)。ありがとうございます。栗原さんの太りにくい体質がわかったところで、インタビューは以上になります!
舞台「013(ゼロイチサン)」は、9月29日まで上演。また、各夜公演終了後にアフタートークイベントが開催されます。詳細は、Informationより公式HPをご確認ください。
☆Information
LIVEDOGプロデュース
舞台「013(ゼロイチサン)」
脚本:守山カオリ (Bobjack Theater)
演出:林明寛
企画:山田とゐち
日程:2019年9月21日(土)~29日(日)
劇場:新宿村LIVE
チケット:S席[前方席・特典付]7,800 円
A席5,800円
平日昼割[A席のみ]4,800円
ガク割[小学生以上・A席]3,800 円 ※要学生証提示
(全席指定・税込)
出演
<男性チーム>
栗原大河 吉田翔吾
橋本全一 テジュ 古畑恵介 渡辺貴裕 小田川颯依 宮崎篤臣 岡田地平 小原卓也 南米仁 大久保圭介 山口翼 小松大介 高田淳之介 / 林明寛(※)/ 田中精(※)
※林明寛は29日の昼公演・夜公演のみ出演です。29日の田中精の出演はございません。
<女性チーム>
中塚智実 永吉明日香
桂絵美子 葉月智子 田口空 石野さやか 佐藤絵里佳 広瀬美晴 山中ゆうこ 大野愛 來宮そら 藤崎朱香 岡村梨加 大丸美鈴 海老原なつ美 佐藤菜奈子 奥山琴夏 原舞歌 福永さや 都築わか
※男女別のダブルキャスト公演になります。
≪公式twitter≫
https://twitter.com/livedog_produce/
≪公式HP≫
https://livedog.net/013/
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