2019-7-20

若手実力派俳優が古典落語を二人一組による「掛け合い落語」を披露する人気シリーズ最新作『ハンサム落語2ndシーズン』が7月20日より、東京・赤坂RED/THEATERにて開幕します。

2013年2月からスタートしたハンサム落語も今回が11作目。演目は「天狗裁き」「狸の賽」「鴻池の犬」「子別れ」の4本となります。

また「2ndシーズン」と題した今回からフォーマットが一部変更となり、出演者を「ハンサム」「二つ目(につめ)」「真打(まうち)」の3つにチーム分け。

シリーズ初出演が揃う「ハンサム」は、4演目中最終演目を除く演目に出演。
ハンサム落語の出演経験があるメンバーが揃う「二つ目」は、、「ハンサム」と共に1・2・3演目に出演や、「真打」「二つ目」と共に最終演目にも出演。
長年シリーズに出演し、ハンサム落語の“顔”とも呼べるメンバーが揃う「真打」は最終演目のみの出演になるとのこと。
そのチーム分けは以下の通り。

チーム「ハンサム」
・河原田巧也
・輝山立
・深澤大河
・横井翔二郎

チーム「二つ目」
・寺山武志
・和合真一

チーム「真打」
・磯貝龍乎
・林明寛
・平野良
・宮下雄也
・米原幸佑

開幕前日の7月19日にはゲネプロ及び囲み会見が行われ、チーム「ハンサム」より河原田巧也さん、深澤大河さん、横井翔二郎さん、チーム「二つ目」より寺山武志さん、和合真一さんの計5名が登壇。初日を目前に控えての心境や注目ポイントを語りました。

新体制となった「ハンサム落語2ndシーズン」が開幕！

河原田　本番のセットの中で初めてやらせていただきましたが、稽古をしていたものとはガラッと違っていました。チーム「ハンサム」がトップバッターで演じることが多いと思うので、緊張感に負けず、地に足ついてやっていきたいと思います。そして、自分の出番が終わったらチーム「二つ目」・チーム「真打」の皆さんを楽しみに見たいと思います。掛け合い落語ということで、ふとした瞬間に一人でいろんな役を演じなきゃいけないところがちょいちょいあるんですが、これが落語なんだなと思っていて、初心者でも優しい形式の落語をやらせていただいていますが、そこを大事にして、見事に一人何役というのを演じれれば、次に繋げたいなという強い気持ちに繋がるじゃないかなと思います。

深澤　ハンサム落語というのは歴史ある舞台ですので、僕からしたらド緊張しています。でも稽古をやっている段階だとものすごく楽しいので、その楽しさがお客様に伝わっていけたらなと思います。チーム「二つ目」の方と一緒にすることしかできないので、チーム「ハンサム」は初めて参加するメンバーで構成されているので、私たちの“初めて”を皆様に見ていきたいですし、チーム「二つ目」の方々と一緒にやって、面白いチーム「ハンサム」の姿を見せていきたいと思います。

横井　チーム「ハンサム」は新参者で最初の稽古が手探り状態で始まりましたが、和合さんと稽古した時に感じたんですけど、あの和合さんがこんなに頼もしく思えるんだなと(笑)。人数がそれまでの4人から5人になったことによって、一日の中で組合せが必ずしも一緒でなくなるので、その辺の化学反応の違いが見どころだと思います。
現場で共演している方もいれば、全くの初めましてもいまして、同じ演目をやるにしても、いい意味で色の違いが出るというのがハンサム落語なんだなって思いました。自由に楽しくやっていけたらと思いますので、応援のほどよろしくお願いします。

和合　2ndシーズンに携われたことが非常に嬉しいです。今回の囲み会見にチーム「真打」がいないということで、こんなに生き生きとした和合真一は見られないと思います(笑)。今回は全部新しい演目で、特に「天狗裁き」が有名な演目になっております。TVとかで見たことのある演目をハンサムたちが演じた時にどういう化学反応を起こすのかという点を楽しみにしていただきたいです。ハンサム落語は“格闘技”ですから、素敵な試合を一回一回皆様にお届けで出来れば嬉しいと思います。

寺山　僕らチーム「二つ目」は、中間管理職みたいなもので、新しい風が下から来るのに、上のチーム「真打」の技術には及ばないという、とっても辛いポジションです。今回の目標は、チーム「真打」の林明寛を引きずり降ろして、僕がそのポジションに入るというトレード革命を起こすというだけであります。見どころは落語をする前のウォーキングや音が一新されているところに注目して欲しいです。

今回のゲネプロには出演しなかった「真打メンバー」に関連して、今回真打と共演する二つ目の和合さんと寺山さんに「真打メンバーの凄いところは？」という質問をしたところ、「真打メンバーがいるだけでプレッシャーを感じて口数が減ってしまう(笑)」と呟いた和合さん。ですが、「何年も落語を研究してやってきたという心の余裕が落語に表れていて、読み聞かせようという力が凄いんです」とも回答し、寺山さんも「圧倒的にスキルと経験が豊富で、落語の掛け合いをやっていても『凄いなぁ』って感心ばかりです。それに加えて、それぞれのスタイルが確立されていて、ハンサム落語の真打になるには、自分のスタイルを確立しないといけないかなと思っています」と真打メンバーの凄さを語ってくれました。

≪ゲネプロ画像≫