相葉裕樹、初の朗読劇で青春群像劇の金字塔『春のめざめ』に挑む!木戸邑弥らとの稽古場レポ

  • 2014-12-5

次世代クリエイターと若手舞台俳優が、全く異なるタイプの作品を二週に渡ってお届けする、朗読+劇の新しい朗読劇! チャレンジ企画”銀河劇場ニュージェネレーションシリーズ”。第一弾となる今回は、『春のめざめ』と『僕とあいつの関ヶ原』の2作品が上演されます。

(前列左より)笹本玲奈、脚色・演出の高橋正徳、相葉裕樹、中島 歩 (後列左より)金沢映子、木戸邑弥、横田美紀、栗原 類、武田航平、櫻井章喜

(前列左より)笹本玲奈、脚色・演出の高橋正徳、相葉裕樹、中島 歩
(後列左より)金沢映子、木戸邑弥、横田美紀、栗原 類、武田航平、櫻井章喜

12月6日から上演される青春群像劇の金字塔『春のめざめ』は、演劇界の至宝・文学座の高橋正徳さんが演出。
12月14日から上演されるライトノベル原作の『僕とあいつの関ヶ原』は、その勢いが止まらない劇団『柿喰う客』の中屋敷法仁さんの演出で上演。

スマボでは、11月下旬に行われた『春のめざめ』稽古場を取材し、朗読劇初挑戦の相葉裕樹さんにコメントをいただきました。

「観客の皆さんも10代の頃を思い出して、共感していただける作品だと思います」

メルヒオール役の相葉裕樹さんと、ヘンスフェン役の武田航平さん。手にした台本には書き込みがビッシリ!

メルヒオール役の相葉裕樹さんと、ヘンスフェン役の武田航平さん。手にした台本には書き込みがビッシリ!

――今回、朗読劇に初挑戦とのことですが、稽古場での手ごたえはいかがですか?

相葉 この作品って普通にイメージしていたリーディング(朗読劇)とは違って、リーディングとストレートプレイの”間”みたいな感じなんです。ただ朗読するだけじゃなく、かといって動きっぱなしっていうわけでもなく……そのさじ加減が、とても難しいですね。
これだけキャストが出て来る朗読劇もなかなかないし、役も1人1役じゃなく2役も3役も演じるので、観客の皆さんには想像力を働かせながら観ていただきたいです。

――ストーリーは、10代の性の悩みなどを赤裸々に描いた作品ですが、その点に関してはいかがですか?

相葉 元になる戯曲は今から120年以上前に書かれたものですけど、時代は違えど10代の悩みって共通しているものなんだなぁって(苦笑)。
誰しも10代の頃の”思い出したらちょっと恥ずかしい思い出”や”苦い思い出”ってあると思うんですよ。そういうのを赤裸々に、リアルな描写で描いているので、観客の皆さまには自身の10代の頃を思い出していただけるんじゃないかなと思います。
目覚める瞬間……”何”に目覚めるかは人それぞれ違いますが、何も知らなかった自分から知って一歩大人になる境目のお話なので、その瞬間の言葉にしづらい感情を思い出して「あぁ、あの時あんなことあったな」「自分もこんなこと考えたり悩んだりしていたな」と、共感していただけるんじゃないかなと思います。

エルンスト役の木戸邑弥さんとモーリッツ役の中島歩さん

エルンスト役の木戸邑弥さんとモーリッツ役の中島歩さん

――演者の皆さんの繊細なお芝居が求められる作品になりますね。

相葉 そうですね。朗読劇って普通は2~3日ぐらいしか稽古しないらしいんですけど、今回は2週間弱の稽古期間があるんです。まだ稽古3日目なんですけど、毎回新たな発見があるし、役を掘り下げていく中で面白いものが出来そうな予感がしているので、ご来場いただく皆さまにはぜひ楽しみにしていただきたいです!

同性愛を扱った過激な描写も――。繊細さが求められる芝居に、キャストも様々なアプローチを試します

同性愛を扱った過激な描写も――。繊細さが求められる芝居に、キャストも様々なアプローチを試します

次世代のクリエイターと若手俳優の組合せで、新しい風を天王洲 銀河劇場から吹かせる”演出家×俳優×劇場”によるチャレンジ企画に、期待したい。

栗原類さんのリアクションに思わず噴き出す武田さん。緊張感の中にも、どこか和やかな雰囲気が漂う稽古場です

栗原類さんのリアクションに思わず噴き出す武田さん。緊張感の中にも、どこか和やかな雰囲気が漂う稽古場です

《原作のあらすじ》
19世紀末、ドイツ。
思春期の真っただ中の少年少女たちは、保守的で抑圧的な世界の中で息が詰まりそうな毎日を過ごしていた。その中で必死にもがきながら、大人と子供の狭間で揺れ動いている。
優等生のメルヒオールと劣等生のモーリッツは親友同士。2人はクラスメイトのヘンスフェン、エルンスト、オットーらと遊び、成績に一喜一憂し、そして女子の話に花を咲かせている。
メルヒオールの幼なじみのヴェントラと、その友達テア、マルタは明るく、学校でも男子の話題に事欠かすことはない。
そんな彼・彼女らは、学校で見せる顔と、ひとりになった時の顔は全く違い、それぞれの問題を心に抱えて生きている。
ある日、メルヒオールとヴェントラが偶然森で出会い、そして引き寄せられるように2人きりの時間を共有していく―。
モーリッツは学校・女子・競争…と様々な事柄から悪夢に苛まれ、追い込まれる。
予期せぬ出来事が次々に起こり、ついに……。

※相葉裕樹さんが相馬圭祐さんとの親友役で熱演するスマボMovie『Equal Sweets~おかしな関係~』は、iPhone&Androidアプリのスマボ動画コーナーにて好評配信中。DVDはスマボShopにて発売中!

☆Information

―銀河劇場ニュージェネレーションシリーズ―
■朗読劇『春のめざめ』
日程:12月6日(土)~12月7日(日)
場所:天王洲 銀河劇場
作:フランク・ヴェデキント
上演台本:鐘下辰男
翻訳:長田紫乃
脚色・演出:高橋正徳(文学座)
出演:相葉裕樹 中島 歩 笹本玲奈 武田航平 木戸邑弥 栗原 類 横田美紀 金沢映子 櫻井章喜
■朗読劇『僕とあいつの関ヶ原』
日程:12月14日(土)~12月15日(日)
場所:天王洲 銀河劇場
演出:中屋敷法仁(柿喰う客)
作:吉田恵里香
出演:木戸邑弥、武田航平、玉城裕規、三上真史(D-BOYS)、宮下雄也(RUN&GUN)(五十音順)
料金:全席指定 5,500円(税込)
両作品応援シート(二作品セット券) 11,000円(税込)
※1階前方席保証&非売品オリジナルグッズ付!
問い合わせ:銀河劇場チケットセンター 03-5769-0011(平日10時~18時)
【イベント開催】
★その1★
“アフタートーク&キャストと集合写真撮影ができる抽選会!”
新たなこの試みを記念して、演出家を交えたトークショーを終演後に実施します。
トーク終了後、抽選に当選した20名の方を舞台上にお呼びし、登壇キャストと記念撮影を行います!(写真は後日郵送いたします)
・『春のめざめ』
12月6日(土)16:00の回終演後
登壇者:高橋正徳(演出)、相葉裕樹、中島歩、笹本玲奈、武田航平、木戸邑弥、栗原類、横田美紀
・『僕とあいつの関ヶ原』
12月15日(月)15:30の回終演後
登壇者:中屋敷法仁(演出)、高橋正徳(演出)、木戸邑弥、武田航平、玉城裕規、三上真史、宮下雄也
★その2★
“千秋楽「See you!」イベント”
このシリーズが次回に続き、またお客様とお会いできることを願って、各作品の千秋楽に、全キャスト&演出家による、ロビーでのお見送りを行います。
さらに、ご来場者全員に、それぞれの回の作品の全キャストが開演前に舞台上で撮影した集合写真からできた「See you!」フォトをプレゼント!
・12月7日(日)16:00の回終演後
お見送り&写真メンバー:「春のめざめ」全キャスト(お見送りは演出家も)
・12月15日(月)18:30の回終演後
お見送り&写真メンバー:「僕とあいつの関ヶ原」全キャスト(お見送りは演出家も)
*キャストお見送り中のサイン・握手・ハイタッチ・撮影等は進行の妨げになってしまいますので、ご遠慮下さい。
《公式サイト》
http://hpot.jp/stage/garaxy_new

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