2020-9-20

2017年に放送されたスーパー戦隊シリーズ「宇宙戦隊キュウレンジャー」でスティンガー／サソリオレンジ役を演じた岸洋佑さん。シンガーソングライターとしても活躍する岸さんの最新シングル『パンダちゃん』が、8月29日にリリースされました。

約一年ぶりのシングルとなる『パンダちゃん』は、男の妄想をストレートに描いたポップ調の曲で、MVではタレントの岸明日香さんと共演、「岸・岸コンビ」でツイッターで出会った一般の男子大学生による振り付け“ぱんだんす”を披露。多くの話題を呼び、ドワンゴジェイピーのアルバムデイリーランキングで初登場1位を獲得。コロナ禍の影響で本格的なライブ活動が出来ない中、キュウレンジャーで共演した山崎大輝さんとのオンラインライブ「ディスタンスジャンクション」や岸さんの公式youtubeが9月からリニューアルするなど、積極的に活動しています。

『パンダちゃん』ジャケット写真

岸明日香さんとの「岸・岸」コンビが実現！

スマートボーイズでは、岸さんのSPインタビューを実施。3日連続でご紹介します。

PART①では、タイトルの由来や曲作りの過程、さらにはMVに関するエピソードなど、『パンダちゃん』にまつわるトークをお届けします！

最新シングル『パンダちゃん』をリリースした岸洋佑さん

――まずは最新シングル『パンダちゃん』のお話から伺いたいと思いますが、いつ頃作られた作品ですか。

岸　曲の原案は2～3月ぐらいに出来ていて、完成したのは5月頃でした。

――となると、非常事態宣言が出ている真っ只中ですね。

岸　MVを見ていただければわかりやすいと思いますが、部屋の中で完結している話で、コロナ自粛に凄い影響していた曲でもあって、外での物語が描きにくかったりするんですが、コロナ前から“家の中で妄想を楽しむ男の曲”をを作れたらいいなと思っていたので、まさにそういうイメージで作りました。

――岸さんはシンガーソングライターということで、作詞も作曲も手掛けていますが、曲作りをする上で、詞を先に作るのか、曲を先に作るのか、どちらのタイプですか。

岸　普段は曲から先に作るタイプですけど、今回に関しては珍しく詞の方が先でしたね。コロナ禍の影響なのかわかりませんが、ストレスが溜まって、いろいろと詞が出てくるんですよ。『パンダちゃん』に関しては、原案の詞を20分ぐらい、大まかなメロディーは30分ぐらいで作ることが出来た曲です。タイトルの『パンダちゃん』もすぐに思い浮かびました。

――もちろん細かい手直しがあるとはいえ、ベースになる詞と曲の作成時間が1時間もかからなかったんですか！ビックリです！！歌詞を見ると「好きだ！」という思いがドストレートに表現されていますが、これも妄想ということですよね。

岸　妄想の中で「あの人とどうにかなりたい」と思った時に、男の欲望って凄いあるんですよ。それを綺麗にして言葉にしただけの話でして(笑)。

――リアルで具体的なワードが散りばめられているのも、この曲の大きな特徴でもあるかなと思いますが。

岸　瑛人さんの「香水」に出てくる“ドルチェ＆ガッパーナ”のような固有名詞って心に刺さるのかなと思って、たまたま家にあった“yogibo”を歌詞に入れたりして、みんなが引っ掛かるようなものを作りたいということで、意図的に詞を入れたところもあります。

――それを20分で作られたんですね。

岸　想像で書いたものではあるんですけど、自分の“本当の妄想”や“気持ち”も一杯入っているので、きっと早く書けたとは思います。

――『パンダちゃん』というタイトルに関して、詞を見てもパンダ関する要素が全く入っていませんが、どういう意図で『パンダちゃん』と付けたんですか。

岸　これも妄想ですけど、好きな子のLINEアイコンが『パンダちゃん』だったというだけの話で、スタッフさんからは「これでいいの？」と言われましたが、そのままがいいかなと思って。特に深い意味はありませんね(笑)。それこそ「何でタイトルが『パンダちゃん』なんだろう」って思ってもらえることで、一つでも興味を持ってもらおうという仕掛けでもあるんです。

――巧妙ですね！それと、ジャケット写真にもあるホクロ付きのパンダは、オリジナリティもあってすごく可愛いですね。

岸　あのイラストは事務所のスタッフに「可愛く書いて」ってお願いして作ってもらったもものです。

――MVに出てくるダンサーが着ている「パンダがデザインされているTシャツ」は、きっとファンの方も「グッズとして売ってくれないかな」って思っていますよ。

岸　あのTシャツは6着しか作っていないんですけど、グッズとして売ろうかどうか検討していて、ファンの要望があったら売ろうかなと思います。

――それこそコロナが終息して、本格的なライブが出来る時、ツアーグッズにあのTシャツがあるといいなぁとは思います。

――そうですね。ライブが出来たら、あのTシャツをグッズとして出すつもりです。コロナ禍の状況では、家の中でしかライブを見ることが出来なくて、仮にすぐTシャツを売ったとしても、皆さん着るかな？だけどライブ会場でみんなと一緒に着るならいいなとも思っていて、ライブが出来るようになったら、いろいろなグッズ展開したい気持ちはあります。

――Tシャツだけじゃもったいないので、いろいろな種類の『パンダちゃん』グッズがあると嬉しいです。

岸　そうですよね、僕もそう思います(笑)。今回は「あざとい」という言葉を多く使っていて、MVに出てくれた岸明日香ちゃんも超あざとく演じてくれましたし、僕自身もあざとい演技をしてみました。普段はバラードや熱く歌いがちな人間だし、キュウレンジャーではクールなスティンガーを演じていたし、「あざとい」というイメージはきっとないと思いますが、一生懸命踊ったり、あざとい男子を演じたということは、一種の“振り切り”というか、今の時代だからこそ“何をやってもいい”という気持ちも込めているかもしれません。僕が今まで本気で歌を歌うということをやってきたというのは、エゴだったのかもしれないと思っていて、「ふざけられるっていいことだな」と年を重ねてきて思えるようになりましたし、“力を抜く”ことをやってもいいかなと。それの第一弾が『パンダちゃん』という感じです。

――そういえば『パンダちゃん』が、ドワンゴジェイピーのアルバムデイリーランキングで初登場1位に輝きましたね。おめでとうございます！！

岸　ありがとうございます。ファンの力がなければ絶対1位にはなれないですし、すごくありがたいです。

アナタも一緒に、レッツぱんだんす！

――さてMVの内容にも触れないといけませんね。見どころの一つと言えば、「#ぱんだんす」というハッシュタグで多く拡散されている「ダンスシーン」です。もともと面識のなかった現役大学生が振り付けを担当されているようですが、どのような経緯で決まったんですか。

岸　僕の周りにも何人か振付師はいるんですけど、Twitterで「振り付け師いませんか？」とツイートしたら、ある一般の男子大学生から「特撮が大好きです。何か僕に出来ることがあれば」というDMが来まして。他にも振付師の情報は送られていたんですけど、何かのインスピレーションを感じて、「今から会える？」って送ったら、「会えます」ってすぐに返事が来て、すぐに会うことが出来ました。実際に会ってみると、純粋な気持ちで「一緒に作りたい」と思ってくれる子だったので、一緒にやることとなりました。彼の人生において、大きな経験になっているといいなって思います。ちなみ『にパンダちゃん』のTシャツを着たダンサーたちは、その大学生の友達で、しかも有志で来てくれたんです。

――コロナの影響で授業も受けられない状況という中、きっとDMを送るだけでも相当な勇気が必要だったと思いますよ。

岸　そうですね。しかも振り付けからダンサーの人集めまでスピーディーにやってくれて、本当にやりやすかったです。

――ちなみに今回踊った「ぱんだんす」と、キュウレンジャーの「キュータマダンシング！」、どちらの方が難しかったでしたか。

岸　「ぱんだんす」の方が難しかったです。「キュータマダンシング！」の方が動きが単純だったと思って、今回のダンスは難しくて本気でヤバいなと思いました。だから最終的には簡単にしてもらったんです。岸明日香ちゃんも「あっ、無理！」って言っていました(笑)。ファンの皆さんにはTwitter・Instagram・Tiktokなどで「ぱんだんす」を踊ってもらいたいですし、特撮ファンにも盛り上がて欲しいと思います。

（PART②へ続く）

≪特別企画「ぱんだんす」振り付けショット≫