《POWER PUSH》『FROGS』再演インタビュー①小関裕太&平埜生成

  • 2013-7-1

新生『FROGS』池袋公演が大成功! 7月の渋谷公演に向けて動き出した、カケル役の小関裕太(こせき ゆうた)さん&フクロウ役の平埜生成(ひらの きなり)さんに、意気込みインタビュー!

小関裕太さん(右)と平埜生成さん

演出の岸谷五朗さんとの絆や、先輩たちからのアドバイス、そしてキャスト同士の思いなど、新たな伝説の誕生を目指す“カエルども”に、6日連続で直撃します☆1日目は…

「汗と水で、ステージの上も下もビショビショでした(笑)」

――先日終了した『FROGS』池袋公演を大成功させた、小関裕太さんと平埜生成さんにお話を伺います。まず公演を終えての手ごたえは?

平埜 楽しかったです! そして、あんなに大量に汗をかく舞台は初めてでした(苦笑)。「長い時間ステージに立ってセリフをしゃべるって、こんなにエネルギーを使うんだ」みたいな……(笑)。

――最前列は”スプラッシュ・シート”のようでしたよ(笑)。

平埜 ホントですよね。汗とか水とかいっぱい飛んでいたと思います(笑)。こうなるともう、一種のアトラクションですよね(笑)。

小関 水が飛ぶと言えば、公演が終わった後にスタッフさんに改善点を言っていただくんですけど、冒頭の水とたわむれるシーンで“ピシャ!”ってすくった水が、お客様にかかっちゃってたんですよ。それもけっこう大量に(苦笑)。その日の公演後は「水はもうちょっと少なめに」っていうダメ出しがあったので、この作品ならではのダメ出しだなぁって思いましたね(苦笑)。

平埜 多い日は、舞台上ビショビショになっていたからね。「おい裕太、マジかよ! これからアクロバットするのに!!」ってあせったけど、その水の量で裕太のテンションの上がり具合が分かるっていう、ある種のバロメーターになっていました(笑)。

小関 テンションが上がり過ぎて、自分の撒いた水で足を滑らしてちゃダメだなって反省しました(苦笑)。

――稽古場では、水なしで練習していたんですか?

小関 「ここに川がありますよ~」っていう位置にテープが貼ってあるだけだったので、劇場に入ってから初めて、本物の水を使って稽古をしたんです。

平埜 「本物の水だ!」「雨を降らす装置があるんだ!」ってビックリしたよね。映像も前から映したり後ろから映したりいっぱいあるし、僕が所属している劇団プレステージと比べると「すげぇな、これ!」って感動しました。

小関 その感動はなに(笑)。

平埜 あと、舞台監督さんが1人でトノサマガエルの目玉を操っているのを見て、「ステージに出ていなかったら僕が手伝えるのに……」とか思ったりして(笑)。

――平埜さん、張りきるところが違いますよ!

(一同、爆笑!!)

――まあ、劇団プレステージは、自分たちで裏方もやってこその劇団ですからね(笑)。ところで、池袋公演は連日補助席も出すほどの超満員でした。上演中はスポットライトが当たって客席が見えにくいと思いますが、カーテンコールでは明るくなるから客席が全て見渡せるんですよね? ギッシリの人で埋まっている場内を見てどう思いました?

小関 芝居中もお客様との距離が近いから、暗くても目が合うような感じがするんです。時々「はぁ~」って息遣いが聞こえて来るし。それが、あの劇場(池袋・シアターグリーンBIG TREE THEATER。客席数167))ならではというか……。薄明かりの中でお客様の表情が見えたり、お客様の思っていることが何となく伝わるので、それを演技に反映させて消化していた部分がありました。

――それはすごいです! 例えば、どんなシーンで?

小関 例えば、泣くシーンとかですね。”もらい泣き”っていう言葉がありますけど、お芝居の中で涙が出そうになるシーンでお客様の涙が見えると、さらに自分の感情が高まるみたいな……。そういうのが初めての体験だったので、すごく新鮮でした。

平埜 裕太、なかなか語るねぇ~。

小関 きな兄、やめてくださいよぉ~(照)。

――そう言う平埜さんは、感情が高まるシーンではどうでしたか?

平埜 大きい劇場でも観客の皆さんの反応をダイレクトに感じる事は出来るけど、あの小劇場ならではの距離感が”お客様と一緒に作り上げる”というか、”お客様と対話する”という雰囲気になるんだろうなと思うんですね。
稽古場で作り上げて来たものに、さらにお客様のパワーが加わって、自分でも今までやっていなかった動きができた事もあったので、お客様の力ってスゴイんだなって……。あの場に居た全ての人の想いがあって、『FROGS』が完成したんだって気持ちになりました。

小関 演出の岸谷五朗さんは「稽古場では演出家が鏡になるけど、劇場ではお客様が大きな鏡になって、そこに映る自分たちが表現するんだ」っておっしゃっていたんです。稽古中はその言葉の意味がよく分かっていなかったけど、いざ本番の幕が開いて、お客様の反応で自分たちも気持ちが入った芝居が出来た時に「あ、この事なんだ!」と実感しましたね。

【小関裕太 プロフィール】
1995年6月8日生まれ、東京都出身。06年~08年、NHK教育テレビ『天才てれびくんMAX』に「てれび戦士」として出演。ドラマ『ダンドリ。~Dance☆Drill~』(06年)、映画『親指さがし』(06年)などに出演。舞台では、11年『ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン』に、菊丸英二役として出演。

【平埜生成 プロフィール】
1993年2月17日生まれ、東京都出身。劇団プレステージに所属。主な作品に『ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン』(神尾アキラ役)、舞台『ロミオ&ジュリエット』(11年)、『JEWELERY HOTEL』(12年)、『SAMURAI挽歌 II』(12年)。

【ストーリー】
ダンスが得意な都会育ちの少年カケルは、いとこのテルに誘われて、山奥にある田舎にやって来た。ある日、カケルとテルは”おかえり神社”と呼ばれる場所に迷い込み、カエル達の住む世界に迷い込んでしまった。人間界に戻るため、偶然出会った若者ガエル達と共に人間に戻る方法を探していく…。

【取材】
スタイリスト:ヤマモトヒロコ
ヘアメイク:菅野綾香(ENISHI)
インタビュー:近藤明子
撮影・構成:スマートボーイズ編集部

☆Information

舞台『FROGS』再演
日程:7/18(木)~7/27(土) ※全13公演(本公演11公演+Special公演2公演)
会場:@AiiA Theater Tokyo(アイア シアター トーキョー)
演出:岸谷五朗
脚本:喜安浩平
主題歌制作:新藤晴一(ポルノグラフィティ)
出演:小関裕太 / 平埜生成 / 溝口琢矢 / 松岡広大
太田将熙 / 山下銀次 / 三本健介 / 小池 成
Special公演 先輩FROGS:青柳塁斗 / 風間由次郎
【スケジュール】
7/18(木)18:30☆
7/19(金)14:00☆
7/20(土)12:30/17:00
7/21(日)12:30
7/22(月)※休演日
7/23(火)14:00◎/18:30★
7/24(水)14:00☆
7/25(木)14:00★/18:30★
7/26(金)14:00☆
7/27(土)12:30◎/17:00
☆ハイタッチ/★アフタートーク/◎Special公演
『FROGS』公式サイト
http://www.frogs-stage.com/

【チケット料金】
指定席 \4,800(全席指定・税込)
親子ペアチケット \7,500(全席指定・税込)
<親子ペアチケットに関する注意事項>
●大人1人+お子様1人を1組としてご購入頂けるお席です。
●お子様の年齢を確認できる身分証明書等のご提示をお願いする場合がございます。
●お子様対象年齢:4歳~12歳となります。(同伴者は、13歳以上の方であれば、制限は特にございません)
●親子ペアチケットは、別々にはご入場出来ません。必ず2名お揃いの上、ご入場ください。
※3歳以下のお子様はご入場いただけません。予めご了承ください。
※車イスでご来場予定のお客様は、予めご購入席番をチケットスペースまでご連絡ください。

【チケット取り扱いプレイガイド】
■チケットぴあ
0570-02-9999(Pコード:428-843)
http://pia.jp/t/ (PC・モバイル共通)
■イープラス
http://eplus.jp/ (PC・モバイル共通)
■ローソンチケット
0570-084-003(Lコード:38565)
0570-000-407【オペレーター対応 10:00~20:00】
■チケットスペース
03-3234-9999(オペレーター対応)
※0570から始まる電話番号は一部携帯電話・PHS・CATV接続電話・IP電話からはかかりません。
【チケットに関するお問い合わせ】
チケットスペース
TEL:03-3234-9999(月~土 10:00~12:00/13:00~18:00)
http://ints.co.jp/
【公演に関するお問い合わせ】
チアリングハウス:03-5457-3476(平日15:00~18:30)

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