- 2014-3-18
劇団四季出身の北村毅さんが、同じく四季出身の望月龍平さん率いるカンパニーで、音楽劇『君よ生きて』に出演します。3月19日からの初日を前に、意気込みの独占コメントをお届けします。
◆イントロダクション◆
大東亜戦争ののち、シベリア抑留帰還の地として、13年間にわたり国内で唯一最後まで約66万人の引揚者と1万6,269柱の遺骨を迎えいれた、京都・舞鶴港を舞台にした望月龍平シアターカンパニー最新作！！
舞鶴市の全面的な協力を受け、音楽劇として龍平カンパニーが日本の戦史の一端を描く。
音楽は、既にシンガーソングライターとして多くのファンを魅了し、「鏡の法則」で演劇音楽も手がけ高い評価を得た ユウサミイ。
脚本は、ミュージカルの脚本・作詞・作曲家として「WAYOUT」を始め数々のミュージカル手がけ、ファンタジックな作風が多くの支持を集める まきりか を迎える。
キャストはハートフルなミュージカル界の実力者たちが集結。
ピアノ、バイオリン、ギターによる生演奏で珠玉のメロディが物語をノスタルジーに彩る。
北村毅さん
◆北村毅コメント◆
はじめまして。
音楽劇「君よ生きて」で大川トモキ役を演じさせていただきます、北村毅です。
3年前の3月11日、東日本大震災を経験し、自分が「日本人として何ができるのか？」をずっと考えていました。そんな中、劇団四季時代の大先輩である望月龍平さんから今回のお話をいただき、使命感にも似た感覚でお引き受けしました。
僕の記憶する限り、学校教育で「舞鶴が引き揚げの地になっていた」という話は出ていません。「日本人が終戦後、ソ連をはじめとする各国に強制的に連行され、何年も抑留されていた」ということすらも知りませんでした。もしかしたら、僕がちゃんと授業を聞いてなかっただけなのかもしれませんが…。笑
しかし、周りの人に聞いてみても「抑留と引き揚げ」に関しては、ほとんどの人が認識していません。現存している資料によると、「当時の日本人の11人に1人が引き揚げ者」という計算になるそうです。この数字を聞いて「自分に一切関係のない話」とは言い切れないと思うんです。もし、自分自身には直接関係なくても、自分が大切に想っているあの人はそうなのかもしれない…。
もちろんこの作品が「抑留と引き揚げ」の全てではないです。それに作品自体はフィクションです。ですが、「抑留と引き揚げ」があったコトは事実。今ある人生は、命を懸けて引き揚げてきた先人たちが、文字通り「必死」で繋いでくれた命…。これは「日本人として知っておくべき事実」だと思います。戦争を題材にするので、作品自体が重たくなりがちですが、そこは望月龍平マジックで随所にユーモアが組み込まれています。全力で生きているからこその可笑しさ。愛おしさ。そして、それをただの「お笑い」で終わらせない実力ある豪華な役者陣。素晴らしい脚本に音楽・スタッフ・キャストに囲まれた今の時間は、本当に人生の宝物です。
劇場に足を運んでくださるお客様にとっても、先人の想いに触れ、日本人としての誇りを取り戻し、自分に還る素晴らしい機会になると思います。
是非とも劇場で僕らの祈りを感じてください！！劇場でお待ちしております。
◆あらすじ◆
ある夜の舞鶴港、小樽から着いたフェリー。
仕事をやめ、恋人からも振られ、自転車であてのない旅をするトモキが港に降り立った。
そこで、亡くなったはずの曾祖父・善吉と出会い、トモキをシベリアへの時空をこえた旅へと誘う。
そこは第2次大戦後のシベリアのラーゲリ（収容所）だった。
トモキは善吉として、そこで生きることになり……
公演は3月24日まで、東京・新宿御苑のサンモールスタジオにて行われます。
☆Infomation
音楽劇『君よ生きて』
日程：3月19日～3月24日
劇場：サンモールスタジオ
(東京都新宿区新宿1-19-10 サンモール第3M-B1)
◆キャスト◆
大川善吉／小西のりゆき
大川ともき／北村毅
大川朝子／伊東えり・岡田静(Wキャスト)
日高邦夫・豊田部長／武藤寛
山本清治・久保／青木結矢
相原敏郎・山岡／溝渕俊介
小山チズ・ミユ／平川めぐみ・水野貴以(Wキャスト)
アリョーナ・さとみ／武田優子
バイトちゃん／石橋佑果
Guitar・Vocal／ユウサミイ
Piano／まき りか
Violin／平川めぐみ
◆スタッフ◆
脚本／まき りか
脚色・演出／望月龍平
楽曲提供／ユウサミイ
コーラス編曲／まき りか
音楽監督／ユウサミイ・まき りか
振付／柴田桃子
◆料金◆
前売り 5,500円
当日券 6,000円
全席自由席・整理番号付
ステージシート各公演8席（料金同額）
整理番号はチケットご購入順に振らせていただきます
《URL》
望月龍平シアターカンパニー ブログ
http://ameblo.jp/rm-company/
望月龍平シアターカンパニー Facebook
https://www.facebook.com/RyuheiMochizukiTheatreCompany
