- 2019-11-8
城田 優さんが主演と同時に新演出を手掛ける、ミュージカル『ファントム』が2019年11月9日(土)より東京・TBS赤坂ACTシアターにて開幕を迎えます。
前日8日には公開ゲネプロとあわせて、城田さんとともにWキャストで主演・ファントム(エリック)役を務める加藤和樹さん、クリスティーヌ・ダーエ役の愛希れいかさん、木下晴香さん(Wキャスト)、フィリップ・シャンドン伯爵役の廣瀬友祐さん、木村達成さん(Wキャスト)が囲み取材へと登場。開幕に先駆けて、ゲネプロ舞台写真&会見コメントをお届けいたします。
フランスの小説家ガストン・ルルーのベストセラー小説「オペラ座の怪人」を原作としたミュージカル『ファントム』は、脚本家アーサー・コピットと、作曲家モーリー・イェストンの黄金コンビにより、怪人ファントムの人間像に焦点をあてたストーリーと独創的な音楽で世界中の観客を魅了。日本でも2004年の初演から大ヒットを遂げている今作が、15年の時を経て、新たな『ファントム』として生まれ変わります。
この新演出を手掛けるのは、本作で主演・ファントム役と演出に初めて同時挑戦する城田 優さん。そして、もう一人の主演・ファントム役を務めるのは加藤和樹さんと、怪人ファントムと純真無垢な人間エリックという二面性を持つ繊細な役どころに、10年来の盟友でもある2人がWキャストで挑みます。
ヒロインのクリスティーヌ役には、宝塚歌劇団月組トップ娘役を経て退団後の活躍に目が離せない愛希れいかさんと、抜群の歌唱力で大作ミュージカルの主要な役を務め、躍進を遂げている木下晴香さんがWキャストで出演。また、ファントムの恋敵となるシャンドン伯爵役には、ミュージカル界で活躍が目覚ましい廣瀬友祐さんと、木村達成さんがWキャストで登場します。
ほか、オペラ座のプリマドンナ・カルロッタ役には、圧倒的なパワフルボイスで魅了するエリアンナさん、カルロッタの夫ショレ役には、異色の存在感を放つお笑いタレントのエハラマサヒロさん、オペラ座の舞台進行係のジャン・クロード役には、映像を中心に活躍する実力派の佐藤 玲さん、ファントムの謎を追うルドゥ警部役には確かな演技力で信望が厚い神尾 佑さんがミュージカル初出演。
そして、物語のキーマンとなるオペラ座の支配人キャリエール役には、舞台、映画、テレビドラマと幅広い活躍で人気を博する岡田浩暉さんが出演と、人気・実力を兼ね備えた注目の出演者が顔を揃えました。
東京公演の開幕前日に行われた囲み取材では、メインキャストから演出も手掛ける城田優さんとともに、メインキャストから加藤和樹さん、愛希れいかさん、木下晴香さん、廣瀬友祐さん、木村達成さんが登壇。開幕に寄せての意気込みや、演出家としての城田さんの姿を語りました。
まずは城田さんから、主演かつ演出家として今作の開幕を迎えるにあたって「言葉にできない、謎の感情に襲われています。実際に僕が出演するのは12日からなので、まずはここにいる皆さんが順に舞台に立たれるのがとても楽しみなんですが、そのあとに自分が立たなくてはならないというのが……ヤバいです(笑)」と率直な心境をコメント。
この『ヤバい』の意味について、城田さんは「自分自身があまり稽古をできていないので……個人的には不安もあるんですが、ここにいる皆さんは完璧です! 間違いなく、2019年で一番輝かしい夢の世界で、愛に満ち、希望と絶望が入り混じった最高のエンターテイメントができたと自負しています」と続け、主演俳優としての不安と、演出家としての自信、全く違った心境を感じていると続けます。
続いて、ほかキャストへ城田さんの演出家ぶりについて質問が飛ぶと、Wキャストで共に主演・ファントム役を演じる加藤さんにコソコソと耳打ちをする城田さん(笑)。すると加藤さんも、「素晴らしかったです! こんなに素敵な人は世の中にほかにいないと思います(笑)」と、城田さんから言われたままにコメントを続けて会見場は大爆笑に!
そんな掛け合いの中、加藤さんは「彼とは15年くらいの付き合いですが、いい意味で変わっていない。だけど芝居に対する想いは懸命に伝えてくれるので、なんとか我々もそれを形にしようと食らいついてきました。彼についていくことが一番の近道だろうなと思いますし、人を引っ張る力があります」と、自身の言葉でも城田さんへの強い信頼を寄せます。
またヒロインのクリスティーヌ役を務める女性陣も、愛希さんが「作品に対する愛、スタッフ・キャストへの愛に溢れた方です。安心してついていけますし、すごく感謝しています」と語ると、木下さんも「お稽古期間から本番まで、こんなにあっという間に感じたのは初めて。それだけ充実した期間でしたし、一番エネルギーを出してみんなを引っ張ってくれました」と笑顔でコメントします。
続いてファントムの恋敵となるシャンドン伯爵役の廣瀬さんが、「色んな意味で大きくて……」と語り始めると、すかさず「190cmだからね(笑)」と答える城田さん。そんな言葉にも笑顔を見せつつ、廣瀬さんは「ただただ尊敬です。誰よりも大変なポジションにいながら、誰よりもパワフルな姿に感動しました。キャストには自分より先輩の方もいる中で、自分のプランをみんなに平等に訴えていて、『すごいな』と思いました」とその姿を語ります。
そして同じくシャンドン伯爵役を演じる木村さんも、「稽古はじめには、『余裕がなくなって、みんなに厳しい言葉をかけてしまうこともあるかもしれない』とおっしゃっていたんですが、いつも笑顔でニコニコして現場にいてくださいました。すごく心が広い方で、だからこそ『飛び込んでいこう』と思えたし、『考えるな、感じろ!』と投げかけ続けてくれたので、そんな優くんに、本番を通してしっかりと成長したところを見せたいです」と、城田さんへの溢れる想いを語ってくれました。
キャストからの言葉を聞き、「僕だけ褒められてばかりでいいんですか?」と笑顔を見せた城田さん。そんな城田さんも、今作ではステージ演出のほか、オペラ座を舞台にした物語とあって「海外にあるような、その作品のためだけの専用劇場のような雰囲気にしたかった」と劇場内を彩る様々なデコレーションや仕掛けにもこだわったと語り、自身のアイディアを実現してくれたキャスト・スタッフへの大きな感謝を口にしていました。
そして会見の最後には、代表して城田さんが「この物語で一番大事なのは、愛。色んな色が混ざって、時に濁ってしまったり、またピュアに戻ったりと、たくさんの形の愛が詰まっていて、どんな方にも楽しんでいただける作品だと思います。ミュージカルの入り口として、芝居と歌のバランスが素晴らしく、テーマ性もあり、スッと入ってこられる作品です。この大好きな作品を僕がどう描いたのか、そしてキャスト・スタッフが作りあげる素晴らしいエンターテイメントを、劇場で体感していただきたいです」と挨拶して締めくくりました。
囲み取材に続いて行われた公演ゲネプロでは、Wキャストよりファントム(エリック)役には加藤和樹さん、クリスティーヌ・ダーエ役には愛希れいかさん、フィリップ・シャンドン伯爵役には廣瀬友祐さんが出演。本記事では、第1幕でのステージショットをご紹介いたします。(城田 優さん、木下晴香さん、木村達成さん出演による舞台写真も後日掲載予定です)
【ストーリー】
舞台は19世紀後半のパリ、オペラ座。
楽譜売りで歌手志望のクリスティーヌ・ダーエは、その歌声をオペラ座のパトロンの一人であるフィリップ・シャンドン伯爵に見初められ、オペラ座で歌のレッスンを受けられるよう取り計らってもらう。
一方、オペラ座では支配人のキャリエールが解任され、新支配人のショレが、妻でプリマドンナのカルロッタと共に迎えられた。キャリエールはショレに、オペラ座の地下に幽霊がいて、自らを“オペラ座の怪人”と呼んでいることを伝えるが、ショレは解任された事への仕返しに怖がらせるために言っているに過ぎないと取り合わなかった。
オペラ座を訪ねてきたクリスティーヌを見たカルロッタは、その若さと可愛らしさに嫉妬し、彼女を自分の衣裳係にしてしまう。ある日、クリスティーヌの清らかな歌声を聞いたファントムは、ただ一人彼に深い愛情を寄せた亡き母を思い起こし、秘かに彼女に歌のレッスンを行うようになる。ビストロで開かれたコンテストで歌声を披露したクリスティーヌは、カルロッタに「妖精の女王」のタイターニア役に抜擢される。フィリップはクリスティーヌを祝福するとともに、恋心を告白。ファントムは、そんな二人の姿を絶望的な思いで見送るのだった。
初日の楽屋、カルロッタの罠にかかったクリスティーヌは毒酒により喉を潰されてしまう。客席からは野次が飛び、舞台は騒然となる。ファントムは失意のクリスティーヌを自分の住処であるオペラ座の地下へ連れて行く。しかしそれが、やがて彼を悲劇の結末へと向かわせることになる―。
ミュージカル『ファントム』は、東京公演が2019年11月9日(土)~12月1日(日)までTBS赤坂ACTシアターにて、続いて大阪公演が2019年12月7日(土)~16日(月)まで梅田芸術劇場メインホールにて上演です。
ほか公演に関する詳細は、下記のInformationから公式サイトをご確認ください。
☆Information
【公演概要】
■ミュージカル『ファントム』
東京公演:2019年11月9日(土)~12月1日(日) TBS赤坂ACTシアター
大阪公演:2019年12月7日(土)~16日(月) 梅田芸術劇場メインホール
■キャスト
加藤和樹 / 城田優 (Wキャスト)
愛希れいか /木下晴香 (Wキャスト)
廣瀬友祐 / 木村達成 (Wキャスト)
エリアンナ、エハラマサヒロ、佐藤 玲
神尾 佑、岡田浩暉 他
■スタッフ
脚本:アーサー・コピット
作詞・作曲:モーリー・イェストン
原作:ガストン・ルルー
演出:城田優
東京公演主催:TBS/キョードー東京/梅田芸術劇場
大阪公演主催:ABCテレビ/梅田芸術劇場
企画・制作:梅田芸術劇場
■東京公演
料金:S席 13,500円 A席 9,000円 (全席指定・税込)
お問い合わせ:梅田芸術劇場 0570-077-039
■大阪公演
料金:S席 13,500円 A席 9,000円 B席 5,000円(全席指定・税込)
お問い合わせ:梅田芸術劇場メインホール 06-6377-3800
≪公式サイト≫
http://www.umegei.com/phantom2019/
≪公式Twitter≫
https://twitter.com/Phantom_JP2019