【サラっと特集①】舞台『さらざんまい』主演・木津つばさインタビュー「『さらざんまい』って何だ?」設楽銀河・野口準との関係も語った前編UP

  • 2019-11-8

フジテレビ「ノイタミナ」ほかにて放送され、センセーショナルな内容で注目を集めたTVアニメ『さらざんまい』がサラっと舞台化! 2019年11月~12月に東京・大阪にて、「さらに『さらざんまい』~愛と欲望のステージ~」として上演を迎えます。
スマートボーイズでは、主演・矢逆一稀役の木津つばささんにインタビュー! 本格的な稽古を前に、今作への意気込みと期待を語ってもらいました。その模様を2日連続更新のインタビュー特集・前後編でお届けいたします。

主演・矢逆一稀役の木津つばささんがサラっと登場!

主演・矢逆一稀役の木津つばささんがサラっと登場!

2019年4月~6月にフジテレビ「ノイタミナ」ほかにて放送された『さらざんまい』とは、『少女革命ウテナ』『輪るピングドラム』『ユリ熊嵐』など、他に類をみない独自の作風で知られる幾原邦彦監督による最新オリジナルTVアニメ作品。浅草を舞台に、中学生の矢逆一稀(やさか かずき)、久慈 悠(くじ とおい)、陣内燕太(じんない えんた)が、謎のカッパ型生命体“ケッピ”によってカッパに変身させられ、ゾンビの尻子玉を奪うため奮闘するなかで、人間の“つながり”と“欲望”を描いた物語です。

TVアニメ『さらざんまい』では、幾原監督ならではの斬新な映像表現と衝撃的なストーリー展開、一度聴いたら耳を離れないキャッチーな劇中歌、中学生3人組はもちろん、ご当地アイドルのサラや謎の警官2人組・新星玲央(にいぼし れお)と阿久津真武(あくつ まぶ)といったキャラクターたちが人気を博し、アニメファンを中心に大きな話題に。そして、その熱気も冷めやらぬなか、早くも「さらに『さらざんまい』~愛と欲望のステージ~」として舞台化されることが決定しました!

「さらに『さらざんまい』~愛と欲望のステージ~」第1弾キービジュアル

「さらに『さらざんまい』~愛と欲望のステージ~」第1弾キービジュアル

舞台版のキャストでは、物語の中心となる3人の中学生として、矢逆一稀役を木津つばささん、久慈 悠役を設楽銀河さん、陣内燕太役を野口 準さんが務めるほか、新星玲央役に中村太郎さん、阿久津真武役に高本 学さん、矢逆春河(やさか はるか)役に深澤大河さん、久慈 誓(くじ ちかい)役に横井翔二郎さん、吾妻(あづま)サラ役にはTVアニメでも同役の声優を務める帝子さん、ケッピ役には一内 侑さんが出演します。

脚本・演出は、「おそ松さん on STAGE」シリーズやミュージカル「アルスラーン戦記」、舞台「この音とまれ!」など、2.5次元舞台作品を多く手掛ける伊勢直弘さんが担当するほか、幾原邦彦監督が舞台版でのスーパーバイザーを務めます。

スマートボーイズでは「さらに『さらざんまい』~愛と欲望のステージ~」から、主演・矢逆一稀役の木津つばささんを直撃! 2日連続更新のインタビュー特集・前編では、TVアニメ『さらざんまい』の印象や、中学生組として共演する設楽銀河さん&野口 準さんとの関係について語っていただきました。

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■「さらに『さらざんまい』~愛と欲望のステージ~」
矢逆一稀役・木津つばささん インタビュー前編

――「さらに『さらざんまい』~愛と欲望のステージ」として舞台化される今作ですが、木津さんは『さらざんまい』という作品について、最初にどんなことを感じましたか?

木津つばさ(以下、木津) やっぱりまず、タイトルにインパクトがありますよね! まず“『さらざんまい』って何なんだろう”と思っていたんですけど、舞台への出演が決まってからも、作品のことをよく知らない人からは「すしざんまい?」って聞かれたりして(笑)。誰もが聞き覚えがある語呂の良さに、「ん?」という違和感もある、すごく引っかかりのあるタイトルになっていると思います。

――そんな『さらざんまい』が舞台化、というニュースが発表された時はネット上でも大きな話題となりましたが、その反響は木津さんも感じていますか?

木津 想像以上に、『さらざんまい』というコンテンツの大きさを実感しました。今までにも色々な作品に出演させていただいていますが、僕自身を取り上げていただいた記事もこれまでで一番多いと感じていますし、そこは単純に嬉しい気持ちと、期待と、不安と……。自分の周りの人からも、「『さらざんまい』で主演するんだって!?」ってたくさん声をかけてもらったので、本当にすごい作品に立たせてもらえるんだなぁと、日々感じています。

――木津さんのファンはもちろん、アニメ視聴者の方の反応も大きかったですよね。

木津 作品についてSNSやネットで検索してみても、舞台化への反響だけではなく、『さらざんまい』という作品自体がどれだけ愛されているのかっていう、作品ファンの方々の愛をすごく感じました。だからこそ、真摯に取り組まなくてはならないなという気持ちと、せっかく3次元の人間が演じるからには、2.5次元ならではの演劇での『さらざんまい』として良いものを届けたいなと、新しい『さらざんまい』の魅力を皆さんにお届けしたいなと思っています。

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――そんな『さらざんまい』のアニメを、舞台化が決まって木津さんは全話をご覧になったとのこと。アニメを見て、どんな印象を受けましたか?

木津 まず、『さらざんまい』というタイトルの意味を考えていたんですけど、そのまま第1話は「結局、『さらざんまい』って何なんだ?」と思いながら見ていました(笑)。ただ僕自身、幾原邦彦さんの作品は他にもファンとして拝見しているので、そういう疑問に圧倒されながらも、どんどん幾原さんが描く独特な世界観に引き込まれていきました。

――アニメを見ながら、この作品を舞台で演じることについても考えましたか?

木津 舞台出演が決まった上で見ていたので、“これ、舞台上でどうするんだろう?”っていうシーンばかりだな、と(笑)。それはこの場にいるスタッフの皆さんも、この作品に関わる全員が、そして作品ファンの方も、世界中の誰しもがそう感じていると思うんですが、ありとあらゆるシーンでどうするのかな、と。特に、僕たち中学生3人がカッパに変身して歌う“さらざんまい”のシーンとか!

――アニメでも毎エピソードに登場する、一稀たちがカッパに変身して『さらざんまいのうた』を歌うシーンは、この作品では欠かせないですよね。

木津 単純にカッパに変身した姿はどうするんだろうな、という疑問が……。それを僕が演じるとなった時には、“カッパ姿がどんな形であれ、何でもやるぞ!”という気持ちはあります。僕もまだどうなるのかを知らないので、全身タイツでも何でもやります!(笑)

――木津さん自身も、変身後のカッパ姿など、舞台ならではの様々な演出が楽しみでもあり、疑問でもある状態ですか?

木津 まさに! 楽しみなのはもちろんですが、本当にどうなるんだろうっていう期待と不安、色んな気持ちで僕もワクワクしながら待っています。ただ、そこは伊勢直弘さんという心強い演出家さんに、スーパーバイザーとして幾原さんもいらっしゃいますので、僕たちは信じて挑むのみですね。

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――そして木津さんが演じる役柄は、主人公・矢逆一稀役。中学二年生の一稀ですが、演じる上での共通点や、共感できる部分は何かありましたか?

木津 一稀はある理由から打ち込んでいたサッカーをやめてしまっているんですが、僕も中学生の時はサッカー部で、2年生の時にサッカーをやめているんです。僕はケガをしてしまって続けられなくなったんですが、僕がサッカーをやめた年齢と同じ、っていうのはすごくポイントに感じていて……“これもまた運命なのかな”って思ったりもしました。色んな作品を演じる上で、こういうポイントって僕はすごく大切にしているんです。

――これから役作りをしていく上で、一稀を演じるヒントになりそうですか?

木津 稽古前の段階では、僕は演じるキャラクターを深くまでは作らないようにしているんです。すでに原作があるキャラクターを演じる場合、そのキャラクターに寄せていく人もいれば、キャラクターを自分に寄せていく人もいると思うんですけど、僕はキャラクターと僕自身の延長線上で、2つの線が重なるところを探していきたいなと思っています。
この矢逆一稀という役も、稽古を重ねていく上でどんどん濃くなっていくと思いますし、僕以外の登場人物もキャラクターが濃い人たちばっかりなので、『さらざんまい』という世界観にはしっかり入り込めるだろうと、全く心配していないです。

――その一人として、舞台では一稀の弟・春河も登場しますね。

木津 まさか、僕に舞台上で弟ができるとは! 僕自身は兄弟がいなくて、一人っ子なんです。だからすごく嬉しいんですけど、春河役の深澤大河くんは実際には僕よりも年上なんですよね(笑)。でもお互いに芝居をやっている身ですから、そういう演劇での嘘も楽しみつつ、稽古では兄弟として、この2人ならではの関係を作っていけると思います。

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――また一稀には、共にカッパとなって“さらざんまい”をする久慈 悠、陣内燕太という2人の同級生がいます。まず久慈 悠役の設楽銀河さんとは、今年の夏にも「舞台『刀剣乱舞』慈伝 日日の葉よ散るらむ」で共演されていましたよね。

木津 銀河は、本当に可愛くて! 銀河は実際の年齢もまだ16歳で、今までも可愛らしいキャラクターを演じることが多かったと思うので、このキャスト発表がされた時にも、皆さんからは「一稀と悠の配役は逆じゃないのか?」っていう印象があったかもしれないんですけど、そこは皆さんの予想とは違う演劇の面白さとして、それぞれのキャラクターの表情を、舞台上で僕たちが見せていけたらなと思います。

――稽古場での木津さんと設楽さんは、どんな関係になりそうでしょうか?

木津 きっと銀河も、そして僕もそうなんですけど、今までにない役柄として自分の殻を破っていきたいので、お互いにガンガン意見をぶつけ合いたいと思います。稽古場でも中学生組の3人でディスカッションすることが多くなると思うんですけど、そこでは年上の僕たちに対しても、銀河はどんどん言ってきてくれるタイプなので、僕たちの3人の関係では何も心配していないですね。一緒に向き合って、役を作り上げていけるんだろうなって思っています。

――もう一人の仲間、陣内燕太役の野口 準さんとの関係はいかがですか?

木津 僕の個人的なエピソードなんですけど、僕が以前に観劇したある作品で、「この役者さん、素敵だな」と思った人が野口くんだったんです。だから今回、共演できるのがすごく嬉しくて! あとは野口くんも僕より年下の19歳なので、中学生組の中だと僕が1番年上、っていうのが不思議な感じですね。

――木津さんも現在21歳ですから、これまでは年少組になることが多かったのでは?

木津 今までは大体、どこの現場でも最年少だったんですよ! 今回も他のキャストさんには年上の方もたくさんいらっしゃるんですけど、中学生組では最年長っていうのがなんだかまだ慣れなくて(笑)。マネージャーさんとも話していたんですけど、そこも僕にとって、いい経験にできるんじゃないかなと思っています。

――では「中学生組は、俺が引っ張るぞ!」という意識も?

木津 アハハ! もちろん意気込みはそうですけど、キャラクターの関係としては、みんなで引っ張り合いたいです。この3人は、ただの友だち同士ではない、すごく繊細な関係なんですよね。舞台ではどういう風に描かれていくのかはまだ分かりませんが、僕たち自身も3人の関係性は、演じる上で大切にしていきたいと思います。

(11月9日更新・インタビュー後編へ続く)

「さらざんまい 公式完全ガイドブック」は、幻冬舎より発売中!

「さらざんまい 公式完全ガイドブック」は、幻冬舎コミックスより発売中!

「さらに『さらざんまい』~愛と欲望のステージ~」は、東京公演が2019年11月28日(木)~12月1日(日)までシアター1010にて、続いて大阪公演が2019年12月7日(土)~12月8日(日)までCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演されます。
公演チケットは11月10日(日)12:00より一般発売開始、ほか公演に関する最新情報は下記のInformationから公式サイトをご確認ください。

(c)イクニラッパー/シリコマンダーズ (c)舞台「さらざんまい」製作委員会

☆Information

■公演タイトル:さらに「さらざんまい」~愛と欲望のステージ~
原作:イクニラッパー/シリコマンダーズ
スーパーバイザー:幾原邦彦
脚本・演出:伊勢直弘

出演:
矢逆一稀:木津つばさ 久慈 悠:設楽銀河 陣内燕太:野口 準
新星玲央:中村太郎 阿久津真武:高本 学
矢逆春河:深澤大河 久慈 誓:横井翔二郎 吾妻サラ:帝子 ケッピ:一内 侑 ほか

【東京公演】
日程:2019年11月28日(木)~12月1日(日)
劇場:シアター1010
〒120-0034 東京都足立区千住3丁目92 千住ミルディスⅠ番館 11F
【大阪公演】
日程:2019年12月7日(土)~12月8日(日)
劇場:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
〒540-0002 大阪市中央区大阪城3番6号

制作:OfficeENDLESS
主催:アニプレックス OfficeENDLESS ローソンチケット

【チケット情報】
チケット料金:S席11,000円(非売品グッズ付き・前方エリア)/A席8,800円
共に前売・当日共/全席指定/税込 ※未就学児の入場はご遠慮下さい。
前売り開始:2019年11月10日(日)12:00~
チケット取扱:ローソンチケット https://l-tike.com/butai-sarazanmai/

チケットに関するお問い合わせ:Office ENDLESS
TEL:03-6457-8023 平日10:00~18:00(土・日・祝日除く)

公演に関するお問い合わせ:アニプレックスカスタマーセンター
TEL:03-5211-7555 平日10:00~18:00(土・日・祝日除く)

≪公式サイト≫
https://butai-sarazanmai.com
≪公式Twitter≫
@butaisarazanmai
■「さらざんまい 公式完全ガイドブック」
「さらざんまい」全11話のストーリー紹介や設定資料ほかメインキャスト(村瀬 歩・内山昂輝・堀江 瞬・諏訪部順一・宮野真守・細谷佳正)撮り下ろしフォト&インタビュー。幾原監督+スタッフインタビュー、ミギーイラストギャラリーなど、永久保存版の1冊!!
価格:3200円+税
発売日:2019年10月10日
単行本(ソフトカバー):143ページ
発行:幻冬舎コミックス
発売:幻冬舎
《「さらざんまい」関連書籍Information》
http://www.gentosha-comics.net/event/sarazanmai.html

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