鈴木勝吾が演出家・池田純矢を大絶賛!納谷健に松岡充から厳しい洗礼!? エン*ゲキ#04「絶唱サロメ」が開幕!会見&ゲネプロレポ画像12点UP

  • 2019-10-5

俳優・池田純矢さんが自ら劇作・演出を担い、2015年に立ち上げたエン*ゲキシリーズの最新作「絶唱サロメ」が、10月5日より東京新宿の紀伊國屋ホールにて開幕しました。

第4弾となる今作は1893年、オスカー・ワイルドによって書かれた戯曲「サロメ」の世界観を耽美さと妖艶な魅力はそのままに、 王道エンターテインメントに昇華する究極のライブエンターテインメント。

公演初日直前に囲み会見とフォトコールが行われ、松岡充さん(ヨカナーン役)、豊原江理佳さん(サロメ役)、シルビア・グラブさん(ヘロディア妃役)、吉田仁美さん(ラバン役)、小浦一優さん(首切りナーマン役)、鈴木勝吾さん(ヘロデ・アンティパス王役)、納谷健さん(ナラボート役)、池田純矢さん(ガブリエル役)が登壇。初日を迎えての心境や意気込みを語りました。

(左前列より)シルビア・グラブさん、豊原江理佳さん、松岡充さん、池田純矢さん (左後列より)吉田仁美さん、小浦一優さん、鈴木勝吾さん、納谷健さん

(左前列より)シルビア・グラブさん、豊原江理佳さん、松岡充さん、池田純矢さん
(左後列より)吉田仁美さん、小浦一優さん、鈴木勝吾さん、納谷健さん

松岡 ヨカナーンという預言者を演じます。15年目を迎える俳優人生にして新たなチャレンジというか、まだ見ぬところにチャレンジしたいと思っています。

豊原 私が演じるサロメは、ヨカナーンに会って自由を求めて愛を知って成長していく少女です。早く皆さんに見ていただきたい気持ちと、怖い気持ちといろいろと複雑な気分ですが、最初に台本を頂いたときから、とても特別で大好きな作品なので、早く初日を迎えるのが楽しみです。

シルビア 紀伊國屋ホールではストレートプレイでしか出たことがなくて、こんなにガッツリと衣装を着て、ここまでガッツリとメイクをした状況で、ここの劇場のサイズに皆さんが収まるかどうかは心配ですが、とにかく頑張って初日を迎えたいです。

吉田 サロメちゃんとは対照的な役になっていて、作品全体が愛の話ですが、唯一愛を知らない女の子かなと思っていて、初日を迎えてラバンちゃんという女の子がお客様にどういう風に受け止められるかどうか、不安なような楽しみなような。そしてセットを見ていただければわかりますが、紀伊國屋ホールに納まりきらないぐらいの想いを届けられたらと思います。

小浦 首切りナーマンという役は、とにかくヨカナーンをいたぶりつくす役ですので、お客様を恐怖のどん底に陥れたいと思っていますが、テーマパークのアトラクションの一部として見ていただければ幸いです(笑)。わたしはもう笑わせるところは一切ございません! 真剣にいたぶります(笑)。

鈴木 サロメの義理の父を演じますが、果たして彼は愛を知っているかどうかという役です。意気込みとしては、この劇場のサイズや衣装に負けないように、役者として当たり前ですけど、自分のリアリティではなくこの役とこの世界観のリアリティの中でお客様に届けられる芝居が出来たらいいかなと思っています。

納谷 どのラインが脇役かわかりませんが、一兵士として、王女様に想いを馳せつつ、過去に何かがあったりと、そういうものも含めて一兵士の脇役としての生き様を燃やしていければいいなと思います。稽古段階から目指す場所に果てがなかったので、初日を迎える不安はありますが、やってきた稽古を信じて頑張りたいです。

池田 今作では作・演出、そしてガブリエル役を演じます。なぜ僕がガブリエル役かというとは、予算の都合とだけ言っておきます(笑)。メインキャストを一人削らないと、こんなセットを作れないんですよ(苦笑)。でも今はこの役は自分の役だなと思うくらいには積み上げてきたつもりではあります。もう自分の手から遠く離れておりまして、「あれ? 僕こんな作品作ったっけ?」って毎日思うくらい自分自身感動していて、ビックマウスになるかもしれませんが、この作品が上演されている瞬間は、きっと僕は世界の中心だと思っています。そのぐらいの意気込みでやっていきます。

挨拶に次いで質疑応答では、池田さんは松岡さんのためにこの作品を書いて、もし断られたらお蔵入りになっていたそうで、松岡さんは「出る側としてはすごく嬉しいことですし、彼との信頼関係だったり、クリエーターとしても尊敬しているのもあるので、この人と一緒に新しいことが出来るんじゃないかという期待がありました」と参加理由をコメント。さらに「この人ちょっと怖いと思うくらい、僕のことをわかっているんだなとわかってきて、『なんだこの新人類は?』って思っていまして、魂を奪い取らせないようにあまり目を合わせないようにします(笑)」とユーモアを交えつつ、池田さんをリスペクト。

また、第一回のエン*ゲキから参加し続けている鈴木さんは、演出家としての池田さんについて「最初の頃の手探り感というのは徐々になくなってきていますし、徐々に自分がやりたいものもまとまっていて、それを人に伝える手段というのも自分の中で考えながら演出しているんだなと思っています。今回の規模や内容は彼にとって挑戦的な作品だと思うので、この一ヶ月をみんなで作ってきたものが、どう繋がっていくのか、このシリーズにとって、ターニングポイントになる瞬間じゃないかなと思います」と分析。

また松岡さんが演じる預言者に関連して、「この公演に起きそうなことを一つ預言してください」という、大喜利っぽい質問が飛び出し、会見等では流暢なコメントやトークが好評の松岡さんですが、想定外の質問に動揺。「え~、多分ですよ。タピオカが下火になってきているので、次にすごいものが来ます。それは“わらび餅”です! ビックリするくらい“わらび列”がでます」と回答すると、質問者から「公演が成功するとかを期待していたんですが……」と指摘され、会場が大爆笑に。そこで松岡さん、「今回のは見たことない作品だと絶対思うんです。それを表現してお客さんに伝えきること、なおかつその先の想像にまで導くことが、僕らキャストやスタッフの役割ですが、これもかなりのレベルです。『難しかったね』と言わせたら僕らの負けなので、お客様の日常にそのまま当てはめられるための橋渡しはかならずやると誓います」と気合十分に語るも、続けて「ちょっと足を踏み外すとガタガタと崩れてしまって、なんのこっちゃわからなくなるので、責任を持って納谷くんがやると思います」と納谷さんに丸投げ。納谷さんから「僕だけ? 主演が背負っていただきたい!」と即座にツッコミが入れられました。

関西出身の方が多いこともあって、囲み会見では爆笑トークで大盛り上がり

関西出身の方が多いこともあって、囲み会見では爆笑トークで大盛り上がり

≪フォトコール≫

ヨカナーン役の松岡充さん

ヨカナーン役の松岡充さん

ヘロデ・アンティパス王役の鈴木勝吾さん

ヘロデ・アンティパス王役の鈴木勝吾さん

ナラボート役の納谷健さん

ナラボート役の納谷健さん

ガブリエル役の池田純矢さん

ガブリエル役の池田純矢さん

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≪あらすじ≫
王女サロメは生きる事に嫌気がさしていたー。

ある晩、国王であり義理の父から 向けられる悍ましい視線から
逃れるようにテラスへ出たサロメは、
煌々と照らされた月空の下で 世にも美しい唱声を聴く。

地下牢に幽閉されていた声の主・ヨカナーンは、
唱う言葉が次々と現実のものとなる 不思議な力を持っていた。

妖艶な魅力に取り憑かれるように 惹かれていくサロメは、
いつしかヨカナーンの存在に
生きる意味を見出していく。

しかし、王はそんな二人の関係を赦しはしない。

「あなたと二人、誰もいない遠い所へ行くの!
見渡す限り地平線の彼方へ!」

そんな淡く儚い想いを抱くサロメに、
ヨカナーンは悲壮な瞳で不思議な力の源と、
世界の根幹を揺るがす重大な秘密を打ち明ける。

絶望と希望が交錯する中、 二人は”ある約束”を胸に地下牢を抜け出すが…

エン*ゲキ#04「絶唱サロメ」は、10月13日まで東京公演が行われ、10月26日よりサンケイホールブリーゼにて大阪公演が上演。詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。

☆Information

エン*ゲキ#04「絶唱サロメ」

日程・会場
【東京】2019年10月5日~13日 紀伊國屋ホール
【大阪】2019年10月26日~27日 サンケイホールブリーゼ

原案:オスカー・ワイルド
作・演出:池田純矢
音楽:和田俊輔

出演
松岡充
豊原江理佳、納谷健、小浦一優(芋洗坂係長)、吉田仁美、池田純矢
鈴木勝吾、シルビア・グラブ
(ensemble)
北村海 石上龍成 吉野菜々子 佐竹真依 山崎涼子

≪公式サイト≫
http://www.enxgeki.com/salome/

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