2013-8-5

《POWER PUSH》
8月7日(水)から東京公演が、赤坂ACTシアターでスタートする舞台『abc★赤坂ボーイズキャバレー～FINAL!!』対談SPECIAL①を配信。今作でabc★初出演ながら主演として“FAINALを背負う”馬場良馬さんと、abc★第1回から出演し続ける“abc★の生き証人”柏進さんの顔合わせ。Abc★について熱く語り合ってもらいました。

abc★を背負う男同士!!

【新キャストのシーンを観て、「大好きな作品のファイナルを、素敵にしてくれてありがとう」】

スマボP　馬場良馬さんと柏進さんにお話を伺います！　柏さんは第1回のabc★から出演し続けている“abc★伝説の生き証人”、そして馬場さんは“abc★のファイナル公演を背負って立つ男”、そのお2人に語り合っていただきます！　まずは役どころを伺えますか？

馬場　僕は今回abc★初参加で、今までずっとabc★に携わった演出家が降りて、その結果「作」「演出」「主演」に抜擢される龍村準という役です。今回abc★の劇中劇では、初めてミュージカルをやります。『ソード・プレイ』という作品で、もともと大ヒットゲームが原作で、それを作ったゲームクリエイターとの葛藤だったり、ゲームキャラを演じる役者たちの葛藤だったり、そういった中で板ばさみになるけど、そこを乗り越えていく感じですね。

スマボP　「作」「演出」「主演」って！　出番はたくさんあるみたいですね。

馬場　ほぼ出ずっぱりです(笑)。巻き込まれ型というか、自分から発信するタイプではないので、そういった意味では共演のみなさんのお芝居をきちんと受け取って、それを発信できればいいなと思っています。

スマボP　そして柏さんの役はおなじみ、利根川渡。なので、説明なくていいですね。

柏＆馬場　ちょっとちょっと！(笑)

スマボP　といいたいところですが(笑)、柏さんから紹介される利根川渡は、ある意味で興味深いです。聞かせてください！

柏　はい、利根川渡は昭和の頃からよくあったような「芝居は熱量が全て！」「セリフやストーリーはどうでもいい。とにかく叫べ！」という絶叫劇団『天空旅団』の中堅劇団員です。abc★では初演から出演してるものの、役者たちの成長を描くこの作品で、一つも成長しなかったというのはこの人ぐらいですね(笑)。

馬場　いやいや！　でも利根川渡は利根川渡なりに、葛藤はあったのでは？

柏　そうだね。声を抑えて芝居するとか葛藤はいろいろあったけど、利根川渡の結論はいつも一緒で、最後はいつも声をからして怒られて終わりというパターンです(笑)。全く成長しないんですが、それが心地良いんです！

馬場良馬さん

スマボP いいですよね、利根川渡。みんな、大好きですよ！

馬場そんな利根川渡なんですが、ノドにポリープができて、今まで見たいに叫ぶ芝居をすると、のどが使えなくなると宣告されるんです。

スマボP え～!?　そうなんですか？

柏利根川が叫ばなくて、何をやるのか!?　という話です。

馬場　今までは利根川さんが意味なく叫ぶのも込み込みでabc★だったじゃないですか。それが、今回はゲーム原作のミュージカル作品なので、演出として物語を成立させるためには、利根川さんには叫んで欲しくない。利根川さんも自身もノドを痛めて大声を出せない状況で、利根川さんがどうするのか？　というのも見どころです。

スマボP　柏さんはabc★の歴史を一番知っている人ですが、馬場さんにとって兄貴分というか、頼りがいがありますか？

柏　やめてください！　そんな！　頼り甲斐とか！

馬場　そうですね。僕自身abc★に出演することが決まって、過去のabc★作品を全部見させていただいんですよね。僕自身が「いち観客」として、利根川渡含め、柏進という役者に対して魅せられた。その中で稽古が始まったので、ふと「あっ、本物だ」という気持ちと、いるだけで安心感があって心強いです。

柏　今、必死に搾り出して考えたでしょ。これ一時間聞いても同じループじゃないの？

馬場　ループって！　何言ってるんですか(笑)。

スマボP　アハハハ！　柏さんから見ての、座長・馬場さんはどうですか？

柏　今回、エースで4番なわけじゃないですか。で、そのエースで4番が一番良く稽古をするんですよ。そしたら7番・8番はどうすればいいの？　って話じゃないですか。だから、エースで4番の存在が、稽古場で一番汗を流して稽古してたら、そりゃ盛り上がるし、面白くならないわけがない、というのが素直な感想です。馬場くんの芝居もそうですが、稽古場でのあり方というのも、すごく好きです。

柏進さん

スマボP　おぉ！　利根川渡に認められましたね。

柏　利根川渡的には、絶叫するので非常に体力を使ったり息切れとかもするんですが、今までのabc★では、僕が一番息切れをしてるだろうと。持ち味でもある“全力プレー”という点では絶対負けないようにと心に決めていました。でも今回は、僕が息を切らせてても、もっと息切れをしている馬場くんが横にいるから……。ファイナルにして最強のライバルが現れたなと思ってますね。

馬場　それって、僕が体力がないだけじゃないですか？

柏　そんなことないよ！！　体力もスタミナもあるって。

馬場　持久力をつけたいと思ってます(笑)。

スマボP　アハハハ！　馬場さんはabc★初参戦ですが、そのプレッシャーはありますか？

馬場　そうですね、プロデューサーの難波さんもabc★に対する思い入れがあって、abc★の歴史を熱く語っていただきました。もちろん僕自身もDVDを見ていて、今までやってきたことを解っているつもりではいます。
でも結局自分にできることは、今、目の前にあることを全力でやることしかない。もちろんファイナルというプレッシャーはありますが、ひとつの作品を成立させるために、がむしゃらに稽古をしてます。
今回の作品は僕が座長なんですが、オリジナルキャストとして出演する方はみんな芸達者の方が多くて、そういった方々がカバーしてくれていて、僕は思い切ってやるべきことをやれるので、思ったほどプレッシャーはないですね。

スマボP　素晴らしいです、その発言！　柏さんは、ついにファイナルになることへの思いは？

柏　僕の役は、自己中でただまっすぐ突き進むだけで、どんなファイナルであろうか構わないと思ってました。
でも……実は、一幕のクライマックスはニューキャストだけが残ってやるシーンなんですよ(正確には1名のみオリジナルキャストがいる)。初めて台本を読んだときに、僕もabc★シリーズへの思いがあるので、新しいメンバーだけで面白いのか？　と思ったんですね。
ところが昨日の稽古で、そのシーンをやってて、思わずじんわりときちゃいまして……。一役者の立場なんですが、「素直に大好きな作品のファイナルを、素敵にしてくれてありがとう」と思ったんですよ。
それと“人間性”もありますよね。いくら良い芝居をされても人間性が好きでなかったら、そこまでじんわり来なかったと。

馬場　……いまの言葉、むちゃくちゃ嬉しいですね。

スマボP　本当に！　ニューキャストとオリジナルキャストが一体となってつくり上げる、abc★ファイナル、めっちゃ楽しみになりました！　そしてこのあと何か聞こうかと思ってたんですが、ここでキレイに終わらせましょう！

(一同爆笑)

馬場　アハハハハ！　ボロが出ないうちにね(笑)。

スマボP　あと今回でファイナルですが、今お話を聞いていて、利根川渡がいる限りabc★は不滅だなと思いました。

柏　ありがとうございます！

難波P　あのね、実は(作・演出の)堤(泰之)さんと最初の打ち合わせで「利根川、死ぬか？」って案が出てたんですよ。

馬場　うそでしょ!?

柏　え…死ぬ…。

スマボP　利根川渡、死なないでよかったですね(笑)。

柏　そうですよ！　もし利根川が死んで、その後に「新abc★」なんかができたら、出演できませんからね。

(一同爆笑)

スマボP　やっぱり利根川渡がいる限り、abc★は不滅ですよ！(笑)

【撮影：齋藤康嘉／取材・文：スマボP】

☆Information

「abc★赤坂ボーイズキャバレー表 FINAL！『最後の放電！』～自分に喝を入れて勝つ！～」
【作・演出】
堤泰之(プラチナ・ペーパーズ)
【ニューキャスト】
馬場良馬／廣瀬大介小笠原健井深克彦反橋宗一郎(L.A.F.U)／早乙女じょうじ渡辺和貴日和佑貴青木一馬(TOKYO流星群) 北村諒夏樹弘／笠原浩夫(Studio Life)
【オリジナルキャスト】
林修司(湊慎之介) 齋藤ヤスカ(富浜政孝) DAIZO(照屋年男) 福山聖二(西遼二) 森大(砂川哲) 天野博一(八木橋徹)／柏進(利根川渡)
【東京公演】
赤坂ACTシアター
8月7日(水)～8月11日(日)
7日(水)19:00
8日(木)19:00
9日(金)14:00／19:00
10日(土)12:00／17:00
11日(日)12:00／17:00
【大阪公演】
シアターBRAVA！
8月17日(土)・18日(日)
17日(土)14:00／18:00
18日(日)12:00／17:00
【料金】
7,700円 (税込・全席指定)
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
【企画・製作】
ケイダッシュステージ
【お問い合わせ】
サンライズプロモーション東京
0570-00-3337
※チケットのお買い求めは、公式サイトにて詳細をご確認いただけます。
http://www.kdashstage.jp/butai/info/akasakaboys_final.html
【公式ブログ】
http://ameblo.jp/abc-stage/