【磯野 大、パーソナルインタビューSP①】”ろまたん“主演、刀ステ出演でも注目の“表現者”の素顔に迫る、まさかのデビュー秘話も初告白!

  • 2019-6-11

モデルとしてのキャリアを経て、2018年4月より本格的に舞台出演をはじめ、現在は劇団Allen座(Allen suwaru)のメンバーとして活躍。今年2月には、舞台「探偵東堂解の事件録-大正浪漫探偵譚-」にて主演・東堂解を演じ、その存在感を示した磯野 大さん。2019年6月より上演される舞台『刀剣乱舞』慈伝 日日の葉よ散るらむでは、大典太光世(おおでんたみつよ)役を務めます。

【PROFILE】
■磯野 大(いその だい)
1992.12.14生まれ、千葉県出身。
俳優、モデル。本格派のモデルとしてキャリアを重ねる中、俳優を志す。人気テーマパーク東京ワンピースタワー、「ONE PIECE LIVE ATTRACTION“3”『PHANTOM』」ではロロノア・ゾロを熱演。俳優としては、2018年4月舞台「大正浪漫探偵譚—六つのマリア像-」にて本格的に舞台デビュー。

スマートボーイズでは、身長187cmの長身にスタイリッシュな顔立ちを備え、そのミステリアスな佇まいでも注目を集める磯野さんに直撃インタビュー! これまでの経歴から、意外すぎるデビューのきっかけ、そして少年時代からプライベートでの素顔まで、たっぷりと聞かせていただきました。
インタビューに同席していた、所属事務所の先輩である普光院貴之(ふこういん たかゆき)さん&栗田学武(くりた まなぶ)さんの愛に溢れるツッコミとともに、撮り下ろし写真つきの特集を全3回更新でお届けいたします!

磯野 大さんの素顔に迫る、ロングインタビューを3日連続更新!

磯野 大さんの素顔に迫る、ロングインタビューを3日連続更新!

■Part.1 モデルデビューのきっかけは、「取られた分を取り返したい」!?

――現在、劇団アレン座(Allen suwaru)に所属していらっしゃる磯野さんですが、本格的にお芝居を始めてからどれくらい経ちましたか?

磯野 大(以下、磯野) 今年の4月で、ちょうど1年が経ったくらいです。

――磯野さんは俳優デビューの前には、モデルとして活動されていました。まず、モデル活動を始めたきっかけからお聞かせください。

磯野 それが……もともと芸能活動がやりたいとかではなかったんですけど、街中を歩いている人に声をかけてくる、芸能スカウトってあるじゃないですか? それで、良い事務所じゃない、悪徳な方の……あれに捕まりまして(笑)。

――ええっ!? スタートから、いきなり不穏な(笑)。

磯野 詐欺ではないんですけど、高いレッスン料を支払うことになってしまって。だけど支払いは終わったものの、蓋を開けたら何も残っていなかったんです。それで「あーっ! やられた!」ってなったんですけど……負けず嫌いなので、「取られた業界から、取り返してやりたい!」と思ったのが、芸能活動を始めるきっかけです(笑)。

――そのスカウトに声をかけられたのは、何歳の頃ですか?

磯野 まだ高校生で、17歳でした。千葉の田舎から遊びにきていた僕は格好のカモだったんでしょうね(笑)。それで声をかけられて、「俺もモデルになれるんだ」と思っちゃって……そこから時を経て、「これは取り返さねば!」と、燃えることになるんですけど。

――では一度リセットして、改めてモデルとしての活動をスタートさせようと。

磯野 そうですね、高校を卒業した時に決意して。一応は大学受験もしたんですけど、何校も受けずに1校だけで勝負したら、ダメだったんですよ(笑)。滑り止めの学校もない状態で、「ちゃんと合格できたら勉強しよう。ダメだったら、芸能活動にチャレンジしよう」と思っていたんですけど。

――大学を1校しか受けなかったのは、芸能活動と進学のどちらを選ぶか、半分の確率にしようとご自身で考えてのことでしたか?

磯野 そうです、もうどちらか半分にしようと。ただ両親としては、やっぱり進学して安定した職業について欲しいじゃないですか。その気持ちもわかるので、「大学は1校だけは受験して、受かったらちゃんと大学に行く。ただ、ダメだったら一度はやらせてほしい」と話をしていた結果、こっちの道に進むことになりました。

――いざ、芸能の道に進むと決められた時には、まずは事務所探しを?

磯野 いえ、最初はずっとフリーで活動していました。ただ、やっぱりそんなに簡単じゃなくて、アルバイトもしながらで……21~22歳くらいは、アルバイト・モデル・アルバイト・モデルという生活で、あとはモデルのウォーキング講師の仕事もしたりして。そのあと、22歳から『東京ワンピースタワー』にキャストとして関わることになりました。それが2.5次元の世界や、お芝居というものに初めて触れた場所ですね。

――『東京ワンピースタワー』と出会うまでは、お芝居や舞台などへの特別な興味はなかったんですか?

磯野 全然、疎かったと思います。『東京ワンピースタワー』では、最初は来場者の方をアテンドする役割として立たせていただき、それからキャストが変わるタイミングで参加させてもらって、24歳の時に舞台上に登場するキャラクターに選んでいただいて。「人前に立つ」というところで、学ばせていただいたことはすごく大きかったです。
だけど、高校を卒業してから6年が経っていたので……正直に言うと、『東京ワンピースタワー』での出演が終わったら、もう芸能活動は辞めようと思っていたんです。

――それはご自身で、「何歳まで」という時期を決めていたんですか?

磯野 親とも、なんとなく「25歳くらいまでだよね」という話はしていたんです。ちょうど25歳になる前だったので、「ここで辞めよう」と思っていたら……タイミングよく、今の事務所であるAllenに声をかけていただいて。
それと同時に、いわゆるストレートプレイの舞台に初挑戦させていただくことになって、この1年間で様々な経験をさせていただいたことで「芝居を続けたい、これからもやっていきたい」という思いが固まりました。

――ではご自身の職業を、“俳優”と考えるようになったのもここ1年でしょうか?

磯野 僕は、今も自分のことを俳優だとは思っていないんです。おこがましいというか、俺みたいなのはまだ俳優と言っちゃいけないんじゃないか、と思っていて。
きっと一生そのままだと思うんですが、“人前で何かを表現させていただいている”という意味で、自分では“表現者”という言葉を使わせていただいています。

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――実は本日は、同じ事務所の先輩である普光院貴之さんと、栗田学武さんにもご同行いただいています。Allenの一員となってみて、その環境はいかがですか?

磯野 えーっ、答えにくい!(笑)

――悪徳スカウト、フリーでのモデル活動を経て、磯野さんにとっては初めて所属された事務所になりますよね。今日の合間の姿を見ても、先輩方には大変可愛がっていただいているようですが……。

磯野 はい、本当に可愛がっていただいて(笑)。各々が自分のやりたいことのビジョンを持っていて、それぞれの責任感もあります。それでいて、最終的に目指すところは共通している、チームワークの強い環境だと思っています。ただ……僕は一番年下なので、下から言いたいことを言わせてもらって(笑)。先輩たちに甘えて、どんどんぶつからせてもらっています!

普光院貴之(以下、普光院) 基本的に、Allenはすごく仲がいいよね。

磯野 仲、いいですか?

栗田学武(以下、栗田) なんで不穏な空気を匂わせるの(笑)。

磯野 アハハ! でも、全員と顔を合わせる機会も多いですし、飲みに行くことも、ご飯に行くことも多いですね。家族に近いような、温かみのある場所で活動できているのかなと思います。

――本格的に芝居をはじめて約1年となりますが、劇団公演やイベント出演はもちろん、外部での主演舞台も経験されるなど、磯野さんにとっては非常に多くの機会に恵まれた1年間だったのではないでしょうか。

磯野 本当に、色々なことをやらせていただきました。初めてのストレートプレイである舞台『大正浪漫探偵譚-六つのマリア像-』は推理劇で、初主演舞台『ニューシネマパラダイ ちゅ』はコメディーで……「今できることをとにかくやろう、やったことがないものは挑戦しよう」と、学び続ける1年間でした。今まで知らなかった分、芝居のことを勉強する気持ちも強くて、スケジュールの合間にはできる限り映画を見ようとしたり、全てが貴重な経験になりました。

――劇団ではない場所で、座長という立場を経験してみていかがでしたか?

磯野 座長って、色々なアドバイスを言ってくれて、みんなでもっと良くしていこうというタイプや、場を和ませてくれるタイプ、独自のスタイルを貫くタイプ、と色々な人がいると思うんですけど、俺はどれでもないのかな、と思っていて。場を盛り上げるわけでもないし、まだまだ意見を言える存在でもない。かといって、無言で背中を見せるタイプでもない……。
だったら俺は、「自分にできることも、できないことも、全部を見てもらおう」と思って、何も隠さず、ありのままを見てもらうことを心がけました。俺のことを知ってもらった上で、「あいつも一生懸命に頑張っているから、俺たちも頑張ろう」と思ってもらえるように、悔しければ悔しいって言う、わからないことは自分から相談する、人間臭い座長になろうと思っていました。

――それは、これまでに主演された2作品とも変わらずに?

磯野 はい。ただ、今年2月に主演した舞台『探偵東堂解の事件録-大正浪漫探偵譚-』(以下、『ろまたん』)は、プレッシャーで本当に訳が分からなくなってしまって! 周りのキャストともなかなか話せず、1人で台本と向き合って、悩んで、凹んで、という日々でした。

――ですが『ろまたん』は、普光院さん、栗田さんもご出演されていて、共演キャストも知っている方が多く、ホームと呼べる座組だったのでは?

磯野 そうなんです、共演歴のある方ばかりだったんですが……僕自身のスタンスは変えていないんですが、周りのみんなも違う空気は感じていたと思います。『ろまたん』稽古の1ヵ月間だけ、僕のコミュニケーション能力が著しく欠如したんですよ(笑)。

普光院 うん、欠如してたね(笑)。

栗田 ただでさえミステリアスなのに、余計にミステリアスになってたよ(笑)。

磯野 シリアスな推理劇で、物語の中での唯一の謎解き役だったので、他のキャラクターの中に役が馴染んでしまうのが嫌だったんです。それを意識していた上に、僕自身も話す余裕がなかったと言うのはあるんですが……。

――稽古期間や公演期間中は、演じている役柄に性格面でも影響を受けてしまいますか?

磯野 うーん、稽古の時間が終わればフラットに戻るんです。ただ稽古場にいる時間や、台本を読んでいる時間は、逆に集中してしまうというか。

――稽古期間全体で、というより、1日の中でON・OFFがあるんですね。

磯野 あります! 稽古が終わった後に役柄を引きずることはないんですけど、1回集中しちゃうと、その日のうちは気持ちが抜けなくて。

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――では、これまでの芸能活動を振り返って、「あれがターニングポイントだった」と思う場面はありますか?

磯野 やっぱり、この1年間だと『ろまたん』主演は大きいですね。でも遡ると、自分と芝居を近づけてくれた『東京ワンピースタワー』の存在がすごく大きくて、さらに遡ると、全ての始まりっていう意味では、あの騙してくれたスカウトの存在が一番大きいんですよ(笑)。あの人に騙されなかったら……今頃、何をやっているんだろう? 美容師か、普通の会社員になっていたかもしれないです。だから、あの悪徳スカウトには感謝しています(笑)。

――まさかの恩人ですね!(笑) この1年間では、「この作品を終えたら、役者を辞めよう」と考える瞬間はありませんでしたか?

磯野 そういえば、全然! 辞めようとも思わなかったですし、来年の自分がどうなっているか、ということも考えなかった。そう考える暇もなく、ありがたいことにずっと台本と向き合って、舞台に立って……この1年間、本当に充実していました。

(6月12日更新・Part.2へ続く)

インタビューPart.2では、磯野さんの幼少期から、部活に打ち込んだ学生時代をクローズアップ。ファッションの思い出についても語っていただきました! 更新をお楽しみに。
磯野さんの出演情報は、下記のInformationより各公式サイトをご確認ください。


☆Information

【PROFILE】
■磯野 大
1992.12.14生まれ、千葉県出身。
俳優、モデル。本格派のモデルとしてキャリアを重ねる中、俳優を志す。人気テーマパーク東京ワンピースタワー、「ONE PIECE LIVE ATTRACTION“3”『PHANTOM』」ではロロノア・ゾロを熱演。俳優としては、2018年4月舞台「大正浪漫探偵譚—六つのマリア像-」にて本格的に舞台デビュー。
≪磯野 大 公式Twitter≫
@Dai_Is1214
≪Allen公式サイト≫
http://allen-co.com/

【出演情報】
■舞台『刀剣乱舞』慈伝 日日の葉よ散るらむ
大典太光世 役にて出演

原案:「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMM GAMES/Nitroplus)
脚本・演出:末満健一
音楽:manzo/テルジ ヨシザワ

公演期間:
【東京】2019年6月14日(金)~6月23日(日)
品川プリンスホテル ステラボール
【大阪】2019年6月28日(金)~7月7日(日)
サンケイホールブリーゼ
【兵庫】2019年7月11日(木)~7月15日(月・祝)
AiiA 2.5 Theater Kobe
【東京凱旋】2019年7月19日(金)~8月4日(日)
品川プリンスホテル ステラボール

※チケット情報、公演詳細は下記の公演公式サイトをご確認ください。
≪公演公式サイト≫
https://www.marv.jp/special/toukenranbu/

■劇団アレン座第3回本公演 『積チノカベ』
磯野 大の映像出演が決定!

演出/脚本:鈴木茉美

福岡公演:
7月4日(木)~7月7日(日) 北九州芸術劇場 小劇場
東京公演:
7月11日(木)~7月14日(日) すみだパークスタジオ倉

≪公式サイト≫
http://allen-co.com/the-wall
≪チケット購入サイト≫
≪チケット購入サイト≫
・カンフェティ
http://confetti-web.com/tsuchinokabe
・アニメイト
【福岡公演】
https://www.animate-onlineshop.jp/products/detail.php?product_id=1647501
【東京公演】
https://www.animate-onlineshop.jp/products/detail.php?product_id=1647502

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